白とピンクの共演

　　ピンクの百日紅が咲きました。そしてすぐ隣には白いハイビスカスが咲いています。その白い花の中に、まるで百日紅のピンクに染められたかのように、ピンクの花が二輪混ざっています。このピンクの花は３年前から咲きだしました。今年の場合は二輪とも全体がピンクですが、これまでには白とピンク半々、花びらの一枚だけピンクという花が咲いたこともあります。

　昨年のことですが、買い求めてきたときは白一色だったので、このような現象はどうして起きるのか「鉄砲館」の植物先生（「写真で見る『種子島の自然』」の著者・尾形之善氏）に写真を持参して尋ねてみました。先生によれば「仏桑華の白は珍しく数が少ない。ピンクを改良して白を作り出したのではないか。そのためにピンクが顔を出すことが考えられる」ということでした。

　生花店に写真を見せましたら、店主も初めてみると目を見張っていましたので、その写真を差し上げてきました。目立つところに貼っておくと言っていましたので、数日たってから行ってみましたら、写真を見て「欲しい」と言ったお客さんがいたそうです。

　島内を車で走っていても、確かに白いハイビスカスはあまり見かけませんので、やはり珍しい存在なのでしょう。

　ということは「白とピンクの花を咲かせるハイビスカス」はさらに珍しく、それこそ貴重な存在ではないかの思いを、改めて強くした次第です。