mixiユーザー(id:13786875)

2008年03月16日13:40

9 view

旅行記(28:モンゴル<5> トレッキングツアー 〜二日目〜)

(四日目)
空が徐々に明るくなり朝になった。
トレッキング用の馬は寒さを避けるために数頭が寄り集まっていたのだが、
朝になり寝泊りしているテントの脇を歩き始めた。
(馬は賢いのでテントに直進することはなく、必ず避けてくれる)
 
陽が出て気温が上がるにつれて、大量のバッタが飛び始めた。
注意しないとテントの中に入ってきて、追い出すのに一苦労するぐらいである。
食事皿の上にも容赦なく飛んできてしまう。
さすがにバッタまで食べる気はないので、食事も一苦労である。
 
今日も目的地のカラコルム(ハラホリン)には着かず、途中の草原で寝泊りするのである。
なので昨日とさほど変わらない行程となった。
しかし、昨日の乗馬にて両足が足の裏から筋肉痛である。
お尻も鞍に打ち付けられていたため、微妙に出血するくらいで座っているのも辛いのである。
 
トレッキングツアーも二日目になると、微妙に行程が見えてきた。
昨日の出発点であるツーリストキャンプに繋がっていた車道の脇、
だいたい5Kmくらいあたりを車道を横切りながら進んでいるのである。
なので地平線が見えて、何処に向かっているのか判らない状態からは脱することが出来た。
 
所々にゲルがあるので、馬と羊と犬はたくさん見かけるのだが、
以外にも牛とラクダはほとんど見かけなかった。
ゲルに住んでいる地元の子は、3歳くらいの子でも、いとも簡単に裸馬を乗りこなしていた。
 
夕食の時間になり小高い丘の斜面の真下で、泊まる事が決まった。(北風除け)
そこには近くにゲルがあり、そこの人が飼っている羊小屋もあった。
その羊と戯れて遊んでいたのである。
その後、モンゴル現地スタッフが信じられない一言を発した。
「一人5ドルを出しあって羊を買いましょう」
先ほどまで戯れていた羊は、夕食のメインディッシュになるのである。
 
もちろん目の前で屠殺されたのだが、(宗教上の理由で写真撮影禁止)
モンゴル流の流儀があり、できるだけ血は流さないようにするのである。
現地料理スタッフの手際の良さが目立った。
解体した後の皮は持ち主に返し、現金収入の足しにしてもらうのである。(もちろん羊の購入代金も)
 
羊一匹がメインディッシュとなったのだが、
ツアーメンバー+添乗員で30人, 現地添乗員+料理スタッフで6人, 馬の持ち主である遊牧民スタッフが7人なので、
一人当たりの肉はステーキサイズとなる訳はなく、こぶしサイズの固まりを3分割したサイコロステーキ状態で出された。
食べる前には「羊の命に感謝しましょう」とお祈りをした後、食べたのである。
羊は臭みがないのだが、火の通りが良すぎて異常に固かった。
 
夜は昨日とは違い、雲一つ無く満天の星空が見えていた。
寝そべりながら星空を眺めていたのだが、やはり寒く耐えられない。
それでも遊牧民のスタッフは普通に外で寝ている。それが普通なのであろう。
 
そんな時にモンゴル現地スタッフの車から、日本語の歌が流れていたのである。
近寄ってみると、篠原涼子の歌である。(篠原涼子 with t.komuro「もっと もっと…」)
モンゴルの草原に篠原涼子の♪もっと もっと が大音量で流れる異様な光景であった。
 
-----
旅行記:1999/8/17
 現地スタッフか流していた日本語の歌は、モンゴルで買ったという「最新日本ヒット曲集」というCDとの事。
 とは言っても一番新しいのが篠原涼子(当時で発売から4年前)であり、中には山口百恵「いい日旅立ち」が入っていた。
 どこが最新ヒット曲集なのかが最後までよく判らなかった。(ただの選曲者の趣味だけの気がする)
写真: 羊の群れ(食べた羊ではない)
   草原移動中のひとこま(遠くに見える町がカラコルムと教えられたが、実際にはかなり遠い)
   夕焼けを見ているツアー参加者を後ろから映す(手前のテントがTHE NORTH FACE製の宿泊用テント)
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2008年03月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記