昨年劇場で観た
『 戦火の馬 』(2012)より、英軍軽騎兵襲撃シーン。原作が児童文学であり、さらに監督したのが「 戦争映画はもう撮るつもりはない 」と言っていたスピルバーグだけに残酷描写はほとんどない。しかし、主を失った軍馬たちが疾走する姿がかえって、兵士達の直面する「 苛酷な運命 」を鮮やかに浮上させているのはさすがだ。規模はまるで違うが、黒澤明『 影武者 』(1980)の武田騎馬隊突撃、『 グローリー 』(1989)のマサチューセッツ第54連隊のワグナー要塞攻撃(下)、、『 ゲティスバーグ 』(1993)の南軍バージニア第一軍団突撃(ピケットチャージ)、『 ワーテルロー 』(1970)の仏軍騎兵突撃と並ぶ名シーンだと思う。いずれも涙なくして観ることができない。
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