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原始仏教コミュの上座仏教との違い

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原始仏教と上座仏教の違いについて簡単に書きます。


(以前は「上座部仏教」という単語を使用していましたが、今後は「上座仏教」にしたいと思います。分裂後の歴史的な「上座部」と今日の「上座仏教」は異なるものと考えるからです。また大衆部 → 大乗仏教なら、上座部 → 上座仏教でもいいかも知れないと思ったからです。原始仏教・上座仏教・大乗仏教の方が全て二文字でまとまりがいいということもあります。上座部だと三文字になってしまうので。従って今後は「上座部=分裂後の歴史的な上座部仏教」、「上座仏教=今日の上座仏教」として使用していきたいと思います。)





    1.教えの違い       
    2.戒律の違い       
    3.修行の違い       
    4.修行結果の違い     
    5.用語と意味内容の違い  
    6.結論          
    7.擁護          








1.教えの違い


  原始仏教:経蔵+律蔵         
  上座仏教:経蔵+律蔵+論蔵+蔵外経典+伝統+メソッド





2.戒律の違い


  上座仏教の出家者の方々の身行・語行・サンガの運営法が
  明確には確認できておりませんので言及しません。





3.修行の違い


  原始仏教:三十七道他の全部を完全採用
  上座仏教:三十七道他の一部をアレンジ・限定採用[メソッド]





4.修行結果の違い


  原始仏教:三十七道他を修行することによる結果が出る
  上座仏教:メソッド他を修行することによる結果が出る





5.用語と意味内容の違い

上座仏教で使われる「八十種好」や「波羅蜜」、「近行定」などは用語自体が原始仏教には存在しません。用語と意味内容の食い違いの例としては今日、最も有名である「ヴィパッサナー」という単語を今回は特に取り上げます。
 

  [単語]      [上座仏教]         [原始仏教]      
 ヴィパッサナー冥想:「今ここに気づく」を意味  使用しない語(念根の一部に相当)
 ヴィパッサナー  :「今ここに気づく」を意味  慧根の全部を意味する
 サティ(念)   :ヴィパッサナーと言う    ヴィパッサナーと言わない
 慧学・慧根    :ヴィパッサナーと言わない  ヴィパッサナーと言う




 〔パオの用語〕
 ニミッタ     :通常は強い光            心の相        
 ヴィタッカ(尋) :心をニミッタに向けて置くこと   (言葉を使って考える)
 ヴィチャーラ(伺):心をニミッタに注意を向ける作用  (言葉を使わず考える) 
 ピーティ(喜)  :ニミッタを喜ぶ心          心で感受する楽・喜び  
 スカ(楽)    :ニミッタ体験時の楽な感覚・楽しさ  身で感受する楽・安楽  
 一境性      :ニミッタに一心に注意を注ぐこと   統一された精神    

    *原始仏教の尋伺の定義は僕が考えたものです。
     原始仏典には尋伺の明確な定義は存在しません。





6.結論


  原始仏教と上座仏教の一部は同じであり一部は違います。






7.擁護

上座仏教の修行は無駄ではありません。主要な修行法である「ヴィパッサナー冥想」「慈悲の瞑想」は無駄ではなく効果があります。また上座仏教への布施は有効だと思います。

「上座仏教は善い」とか「上座仏教は悪い」というふうに一面的に評価すべきではなく、「上座仏教のこの点は利益となるものであり善いが、上座仏教のこの点は不利益となるものであり悪い」と区別して評価すべきだと思います。

今回は原始仏教と上座仏教の相違点について多くの人が誤解したままだと多くの人の不利益になることから、相違点は相違点として明らかにしていくことが多くの人の利益となると思って、簡略にこのトピックを書きました。原始仏典の記述と異なることは異なることとして堅持し明らかにしつつも、上座仏教に優しい眼差しを向けるならば利益が多いと思います。

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