原始仏教コミュの原始仏教の流れ

《世界宗教》　　　出典：Wikipedia「宗教」

・キリスト教　　20億人 (33%)
・イスラム教　　13億人 (22%)
・ヒンドゥー教　9億人 (15%)
・仏教　　　　　3億6000万人 (6%)
・儒教・道教　　2億3000万人 (4%)
・無宗教　　　　8億5000万人 (14%)
・その他　　　　6%程度



《仏教》
　　　　　　　　【教典】
・原始仏教　　　原始仏典
・上座仏教　　　南伝文献　［原始仏典＋上座独自の教え］
・大乗仏教　　　北伝文献　［改竄された原始仏典＋大乗独自の教え］




《原始仏教》

原始仏教とは原始仏典に記された教えと戒律と修行方法です。
原始仏教は今日の上座仏教とは異なるところがあります。

　・参考トピック「上座仏教との違い」
　　http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44297790&comm_id=683880




《原始仏典＝パーリ語の経蔵・律蔵》

全仏教経典は「北伝文献」と「南伝文献」だけしかありません。そして、南伝文献の中に原始仏典があります。

日本に古くからあるお経に原始仏典は一つもありません。日本のお経は北伝文献に含まれ、その起源はサンスクリット語仏典が中国に入って漢字に訳されたものです。チベット語訳経典もサンスクリット語仏典を原典としています。北伝文献で古いとされる漢訳『阿含経』でさえ改竄が多くて信頼できないので、北伝文献は全て原始仏典ではありません。

もう一方の南伝文献に原始仏典が含まれています。あまり知られていないですが、南伝文献は東南アジアの上座部仏教圏で伝えられて来た経典群で言語がパーリ語なので、「パーリ三蔵」などとも呼びます。サンスクリット語は上流階級が使う雅語であり、パーリ語は庶民が使う俗語です。南伝文献は学術的にも「もっともブッダの教えに近い」と言われており、ヨーロッパでは圧倒的に南伝文献・パーリ三蔵の研究が盛んです。

　北伝文献：梵語・漢語・チベット語の三蔵　→改竄と捏造が多い
　南伝文献：パーリ語の三蔵　　　　　　　　→改竄と捏造が少ない
　　　　　　　1．パーリ語の律蔵　　　 →大体 原始仏典（一部長老作品）
　　　　　　　2．パーリ語の経蔵　　　 →大体 原始仏典（一部長老作品）
　　　　　　　3．パーリ語の論蔵　　　 →全て 長老作品
　　　　　　　4．蔵外経典　　　　　 　→全て 長老作品

　　　経蔵：教えの本体
　　　律蔵：出家者の戒律とサンガのルール
　　　論蔵：経蔵と律蔵の解釈




《歴史》

明治：上座仏教が釈興然によって日本上陸。
　　　　→しかし広まらない。
　　　南伝文献が『南伝大蔵経』(大蔵出版)で初翻訳され刊行。
　　　　→しかし文語体で高額のため広まらない。今日でも全訳はこれのみ。
昭和：岩波文庫『ブッダ神々との対話』他が刊行。
　　　　→「スッタニパータ(経集)が最も古い」というイメージが定着。
　　　　　「修行方法がわからない」という人々の困惑。
平成：上座仏教が再上陸。本格的に「メソッド」が広まる。
　　　　→メソッドはパオ・マハシ・ゴエンカなど。
　　　原始仏教と原始仏典への関心が増大。
　　　　→春秋社『原始仏典』全七巻などが刊行。現代語訳が読めるように。
　　　メソッドとは別に原始仏典の記述通りに修行する人々が現れる。
　　　　→原始仏教派・上座仏教派・大乗派・チベット仏教派・学術派に分化。
現在：情報と瞑想法が出尽くして少し落ちついた感じ。
将来：原始仏典の現代語訳を期待。
　　　それぞれの修行の成果を各自が確認することになる。
　　　






《ゴータマのヘアスタイル》

コミュニティトップ画像のブッダ像は螺髪（らほつ）、パンチパーマのようなヘアスタイルになっていますが、実際のゴータマは髪の毛を剃っていますから決して仏像のようではないと思います。ですからゴータマの頭部は坊主頭とかハゲと言われる状態だったと思います。もちろんヒゲも剃っています。しばらくすると髪の毛もヒゲも生えて来てチクチクする状態になったと思います。出家は「髪と髭を剃り落す」のが基本的な形です。