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2024年05月21日10:33

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5月18日 レガス出張落語会 談修と夢丸 


 好天の青山通り。日差しは強いが、風は心地良い。人出は多いが、歩道が広いので歩行も軽快。土曜日で平日よりオフィスワーカーが少ないせいもあるだろう。その代わりにやたらと自転車の家族連れが多く、歩道を飛ばしてくるのを避けるのに難儀。どの自転車も電動アシストの堅牢なタイプで、乗る人には安全だろうがぶつかると痛そう。歩道では歩行者でございと飛ばし、横断するときは車両のルールで通そうとするコウモリ的(コウモリにはそんな意図はない。ごめん、コウモリ)自転車も多く見受ける。
 近頃開発で何かと話題の神宮外苑。銀杏並木を歩いていると、幼いころ親の肩車で自衛隊の観閲式パレードを見たことを思い出す・・・と云ってもほとんど記憶はなく、父親から赤ん坊の頃連れて行ったと聞かされて育っただけなのだが。オープンテラスのレストランでお洒落ピープルやラグビーファンがひしめくこの並木道を自衛隊の隊列が通って行ったのだな。今は朝霞でやっているらしいが、国防にどんな装備を開発、購入しているのか知らしめるためにも、たまには東京でやっても良いとおもうけどね。青山通りを10式戦車が高速で連なって走行するの見てみたい。リアルで「ガルパン」!

 東新宿寄りにある区立新宿文化センター。テイトが絡んでいた初期「大成金」の会場だったと記憶しているが、改修のため令和7年まで長期休館中とのこと。その間は定例の落語会も区内にある様々な場所で催されることになり、今回の会場はなんと神宮外苑の聖徳記念絵画館・・・って、あそこは新宿区なんだね。あの界隈は渋谷、港、新宿区の境目。ちなみに8月に予定されている小もん、彦三、サンキュータツオの会は早稲田にある漱石山房記念館で行われる。主催はその都度設営等で大変だろうが、普段足を運ばないようないろんなところで落語が聞けて面白いですね。

 会場は絵画館横から入るとすぐのレクチャールーム風。堅牢な巨大建造物の内部だけに、太い柱が二本室内に立っており、それをどうにか避けるようにしてパイプ椅子が並べられている。夢丸が早速「お江戸両国亭のような」と擦っていたが、両国亭よりは広々としてきれいな会場(当たり前)。予約したのが公演間際で、入場番号が90番台だったから、100人くらいは入っていたのか。完売御礼で盛況だった。

●オープニングトーク 談修 夢丸
●開口一番 談声 「たらちね」
●談修 「看板のピン」
●夢丸 「蛙の子」
中入り
●夢丸 「思ひ出」
●談修 「猫の災難」

 談修が夢丸のファンで一緒の仕事も何度かあったが、コロナ以降では今回が久しぶりの会とのこと。一之輔といい、夢丸は同業者受けがよろしいようだ。お互い顔を見合わせて、夢丸が「シュッとしたでしょ?」と嬉しそう。コロナ禍でダイエットを敢行して10キロ痩せたそうだ。確かに以前と比べるとかなりスリムになっている。

 前座は前日の広小路亭でも開口一番だった談四楼門下の談声。やたらメリハリ効いた声だなと思ったら、やはり声と付くだけあって前職がボイストレーナー。「名前はダンセイですが、身も心も女性です」
 夢丸の「蛙の子」、先代が一般に台本を募っていた擬古典落語「夢丸新江戸噺」からの一席。どえらくませた六歳の子供。酒(奈良漬だが)、吉原通い、大人を色恋沙汰をネタにやりこめるなど、さしずめ長屋のクレヨンしんちゃん。幇間まがいの口調でやりたい放題の我が子に頭を悩ませる父親だが、そんな振舞にも深いわけがあって・・・という人情噺。夢丸のような若手真打はどうしても寄席の夜席に顔付けされやすいので、なかなか長講が聞ける機会が無いのですよね・・・。近年どんどん主任を取っているのは知っていたが、なかなか足を運べないでいた。この噺も長らく聞きたかったので大満足。二席目の「思ひ出」は「古着屋」だと思っていた。五代目今輔の創作落語でしたか?

 談修の落語、結構聞いている。というのも兼好、鯉橋、文菊と共に相模原「八起寄席」の幹事役だからなのだが、今回のレガス落語会も、元々談修プラスもう一人という二人会形式で続けているんだとか。決して派手にウケる芸風ではないが、仕事が誠実で社会性がちゃんと備わっている感じ。談吉が3度目の師匠に選んだのも、そういう仕事に食いっぱぐれなさそうなところもあったのかな?「猫の災難」も、実に丁寧で面白かった。強面な噺家が演じるとどうしても輩っぽくなるが、まあ所詮猫のお余りをもらうような小物っぷりを際立たせた演じ方が却って良い。小手先の誤魔化しには頭がまわるが、目先の酒には弱いところも、見た目やせ型小柄で、押し出しが弱い外見が生かされている。軽さが生きる、ということでしょうか。

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