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2024年05月21日02:01

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深夜MINOX


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深夜に発掘。
10年振り位の再会・・・
MINOX 35GT、速写ケース付。








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スパイカメラで知られるドイツMINOX社製の、
極限迄コンパクトなボデーに拘った35mm判カメラ。

独特のフォルムのボデーの前蓋を開けると、
沈胴式の鏡胴が生えて来る。

沈胴式コンパクトの元祖ローライ35と、
ボデー自体がスライド式のレンズ蓋だったカプセルカメラ、
オリンパスXAとのあいだに、
時代的にも形状的にも存在した様なコンパクトカメラである。

ローライ35より現代的な佇まいで、
ボデーはプラスティックだが質感と凝縮感があり、
光学機器の密度を感じさせる。

目はカラーミノター35mmF2.8の単焦点。
昔撮った記憶では、コントラスト強めの、
割と濃い口の写りだった気がする。








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長く入れっぱにしてしまっていた旧型の電池を、
鏡胴横のバッテリー蓋を回して、抜き取る。
電池の表面は綺麗だ。

このカメラは絞り優先AEで、
鏡胴にある目測式ピントリングと絞りリングは手動だが、
シャッタースピードはファインダー内右側に目盛りと針が有り、
内蔵露出計によって自動設定される。
電池はこの内蔵露出計用のエネルギーだ。

電池は、ネットで調べて、
どうやらLR44のボタン電池4個を連弾で詰める事で、
代用出来るらしい事を突き止める。

LR44を明日タスクの帰り道、淀に寄って買おうかと考えながら、
一応旧い電池をボデーへ戻し、バッテリーチェックボタンを押すと・・・
ファインダー内でシャッタースピード針がビビンと跳ね上がって落ちた。

「あれ、まだ電池ある!」

絞りリングを動かすと連動して針も目盛りをさし、
逆光補正レバーにも反応している。

内蔵露出計用の旧型電池の長持ち説は聞いた事があったが、
この臨戦態勢みたいな状態にはちょっと驚いてしまった。
「撮ってくれ」と言われている気が、した。

中古でこのカメラを買った時、
店主みたいな人にあまりオススメされなかったのを覚えている。
まず故障し易い機種である事、
そして電池が切れてスピード出てなくても形だけシャッター切れてしまい、
現像したら写っていない、なんて目に遭う事があるから、と説明を受けた。

なので、10年振りの深夜に電池で針が動いても、
撮影中パタッと止まるかも知れないし、油断ならない。

でも久し振りにMINOX 35GTの小さな冒険へ、出てみたくなった。








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お休みの日の何処かで、自分の電池が切れて無ければ、
おもてへ連れ出してみよう。



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