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2024年05月18日17:13

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△運命:心を定めること

PHP研究所客員の谷口全平氏の松下幸之助翁に関するエピソード

「会社に悪い点があれば誠心誠意、努力して立派な会社にしようじゃないかという
気概が皆さんになくてはいかんと思うんですね。

会社と運命を共にするんだ、こういう心意気になれば、
皆さんも落ち着いて仕事ができるし、
困難に遭っても悲鳴をあげることはないと思うんです。(松下幸之助翁)」


1936年(昭和11年)松下幸之助を囲んでその年の新入社員の懇談会があった。
何か意見があれば行って欲しいという司会者の言葉にある社員が手をあげた。

「松下電器はひどい会社だと思います」と。
自分は電気科で勉強し、無線の資格も取って無線関係の仕事をしたいと思っていたこと、
無線関係担当専務が学校に募集に来たので、てっきり無線の仕事に就けると思っていた。
入社すると電池に回されてしまったことなどの不満を述べた。

「ところで君は今、何をしているんや」
「調合場で実習をしています」

「それは考えと違ってえらいところに来たな。しかし松下電器はいい会社やで。
君、わしのだまされたと思って10年辛抱してみい。
10年辛抱して今と同じ感じやったらもう一度、わしのところに来て、
わしの頭をポカっと殴り、
「幸之助、お前は俺の青春の10年間を無駄にしてしまった」と言って
辞めたらいいではないか。
わしは殴られんという自信はあるけどな。」

仕事とはやっていくうちにその味や面白さがわかるもので、
ふらふらと不満ばかりを持ちながら仕事をしていては身に付かない。

これが運命だ、ここで頑張ってみようと心を定めることが大切だと
言いたかったのです。
事業を起こしてからコツコツと誠実に仕事をしている間に大きな成果を上げ、
所得番付の上位になり、世間は“商売の神様”“経営の神様”と言うようになっていった。

これは自分の努力ではなく運命としか考えられない。
この運命に素直に従ってきた自信が電池の新入社員に対するアドバイスに表れている。
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