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2024年05月10日23:42

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菅木志雄氏の新作展,是非観に行きたいと思います

 是非,観に行きたいと思います。

 僕が初めて菅木志雄氏の作品に接したのはいつだったか。調べてみると,2020(令和2)年6月の国立新美術館でのことでした。皆様の記憶にも新しいところだと思いますが,この年には緊急事態宣言が出されて3月以降は美術館も画廊もその殆どが休館になってしまい,やっと再オープンしたのが6月のことでした。皆さん,余程美術に飢えていたのでしょう。美術館での展覧会とはいえ通常であれば関係者以外はあまり来ないであろうような公募展までかなりの人手だったものです。僕も例外ではありませんでした。その頃の僕は既に「ジャンルを問わぬ鑑賞を」ということを心掛けておりましたが,その時期には心掛け云々ではなく「とにかく展覧会があれば行くぞ」といった気持ちで休日ごとに美術館に通い詰めたものです。そのせいもあって「鑑賞した」という記憶はあってもそれがいつ何処のことだったのかは殆ど覚えておりません。心掛けも好みも何もあったものではなく,ただただ美術に浸れるのが幸せだったのでしょう。今回ネットで検索してみるとこの年の6月に国立新美術館で「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」という展覧会があり,作品写真を見て「あぁ,この作品を確かに鑑賞したぞ。この展覧会に行ったのだな」と確認が取れたところです。

 当時の僕は既に「もの派」という現代美術の動向名や菅木志雄氏がその主要な一人であることは知っていましたが,それがどんなものなのかは全く存じませんでした。当時はまだ現代美術について「何だかよく判らない」というイメージを抱いていたせいもあるかもしれません。もっとも今回この文章を書くためにWikipediaで俄勉強してみたものの「石、木、紙、綿、鉄板、パラフィンといった〈もの〉を単体で、あるいは組み合わせて作品とする」「それまでの日本の前衛美術の主流だった反芸術的傾向に反撥し、ものへの還元から芸術の再創造を目指した」という記述は僕にとってあまりに難解で「やはり全然判らない」というのが正直なところです(・ω・`)
 とはいえ,菅木志雄氏の作品は意外な静謐感を漂わせ,観ていてとても心地良く感じられました。無論,理解出来たわけでは全然ないのですが,それでも「何だかよく判らないなりに,心地良いな」という印象が残ったものです。因みに後日,同じく「もの派」に属する李禹煥氏の作品に接したときにも「何処か龍安寺の枯山水を思い出させられる」「静謐な雰囲気が心地良い」と感じさせられましたので,或いは静謐さというのは「もの派」の特徴なのかもしれません。但し菅氏の作品も李氏の作品もコロナ禍という異常な状況の下で観賞したものですから,それが何処まで妥当なのかは全くの未知数です。

 その忌まわしいコロナ禍も明けて1年。東京の小山登美夫ギャラリー六本木で菅木志雄氏の新作展「あるというものはなく、ないというものもない」が開催中であることを知りました。新作ということですから当然ながら国立新美術館で観たのとは全く違う作品でしょうし,何よりも「もの派=静謐」という僕の暫定的な感じ方が本当に妥当なのかを確認するためにも絶好の機会と言えそうです。
 こちらの展覧会は6月8日までの開催ということで幸いにしてまだ日程的な余裕もありますので,時間を作って小山登美夫ギャラリー六本木に足を向けたいと思いました。



菅木志雄の個展が六本木で - “そこに在るもの”を等しく捉える新作を発表
https://www.fashion-press.net/news/117109
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