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2024年04月07日21:21

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はるか信州より 時はうつろう

 先週は年度明け、月明け、週明けが被る最悪に忙しい仕事状況だった。その上、土曜日は当番で仕事なのだった。そこに二つの用事が被る。午前・仕事 午後・薙刀 夜・神楽会の集会である。そんな昨日は、とても大変な日だった。

 午前の仕事を終えて、少し遅れて薙刀の稽古に合流する。まあ、疲れているなかでもなんとか稽古した。Oさんと地稽古した時、Oさんの出小手を見事にもらった。地稽古が終わるとOさんが、「今日、オレの小手、よくなかった?」と言ってきたので、「見事にやられましたよ」と笑って返した。

 以前に少し書いたが、Oさんは東京から三年前に長野に越してきたのである。そして東京の都大会で会ったことがあった僕は、Oさんが剣道も並行してやってるのも知っていた。そのOさんと剣道をやってみたくて、竹刀を武道具屋に買いに行った際、たまたま隣市の剣道場の人に会って誘われ、30年ぶりに剣道を再開することになったのである。

 Oさんは薙刀は2段だが、剣道は4段だ。我が家でとった自主練でOさんと剣道やった時は、全然叶わなかった。そんなOさんが、稽古終わりの時に、やおら話しを切り出した。

 なんと転勤だというのである。いや、Oさんが移動すうrのはありえる事なので、気にはしていた。が、この4月までにそんな話が出なかったので、安心していたのである。ところが5月になったら移動するというではないか。

 もう、ちょっとショックで、ビックリした。Oさんはとてもいい人で、知的軽度のうちの娘を稽古する時は、非常に丁寧に教えてくれるのを脇で見ていたし、個人的な自主練や「剣道対薙刀もやってみたい」というイレギュラーな僕の要求にも快く応えてくれて、実にありがたい存在だった。

 そのOさんが移動すると聞いて、本当にショックだった。稽古終わって、とにかく今まで世話になった事に礼を言ってる最中、泣けてきた。会社の人が移動したりしても特に泣いたりしないのだが、Oさんには本当に仲良くさせてもらったという想いがあって、どうしても涙が堪えきれなかった。

 Oさんは、「いやあ、そんな風に思ってもらえるなんて、オレの方が感激だなあ」と笑っていたが、僕の方は笑える状態ではなかった。Oさんが長野にいたのが3年くらいだったのだが、本当にお世話になったと思っている。そして月末の合同稽古が、Oさんと稽古できる最後の機会になりそうだ。この時に、最後の稽古を楽しもうと今は思っている。

 地域の神楽会では会長の交替があった。久しぶりに神楽の皆さんと酒を呑んだのだが、その際に、なんかしらんが次の会計は僕だという事になった。いや、正確には入会順で決まってたらしい。

 師匠のTさんから、刺激を受ける話しを聴いた。Tさんは普段の仕事とは別に、冬はスキーのインストラクターをやっている。それが、新しい資格に挑戦したというのだ。

 通常のインストラクター資格で、一般の客相手にスキー教室などを教えてるのだだが、それが三段階くらいあるらしい。Tさんは、既にその一番上の資格を持っている。

 その一般向けの資格とは別に、プロやアスリート向けの資格があり、そちらまでは中々、普通は取らないらしい。Tさんのスクールでも有資格者がおらず、そういう要望が会った際は、外部から資格のある人を招いていた。それに対してTさんは、忸怩たる想いがあったらしい。 

 それでTさんは、一念発起、アスリート向けの資格に挑戦し、見事合格した。Tさんは62歳である。もう、その根性、意志力に感嘆する他はない。

「Tさん、故障とかないんですか?」
「いや、あるよ。膝がちょっと悪くてな」

 僕も膝が実はまだ少し痛い。それで、この半年以上、剣道は休んでいた。けど、Oさんが別れの選別としてくれたのが、実は竹刀の鍔だった。そもそもOさんと会えたおかげで、僕は剣道を再開するきっかけをもらったのだ。

 そして師匠のTさんは、僕よりまだ年上なのに、故障もものともせず、新たなチャレンジを続けている。僕も怠けてる場合ではない、と思った。Oさんがいなくなるし、神楽の会計とかの新しい状況に今年は変わるが、時は移ろう。いつも同じ場所には留まってはいられないし、またもっと上を目指す道がある。僕ももっと高みを目指そうと決意した、昨日のことであった。


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