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2024年04月06日20:41

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時間旅行・・・因果の時空的制約を超えて、青ぞらいつぱいの無色な孔雀「春と修羅」

時間旅行・・・因果の時空的制約を超えて、青ぞらいつぱいの無色な孔雀「春と修羅」
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』第363回
桜咲く道を歩いて、東京都写真美術館に行く。「春と修羅」から始まる時空の旅である。人生の岐路を選択することは、自然界の因果の時空の制約を超えて、運命を超えることである。
【師を選ぶ、学ぶことは重要だが、最も重要なのは先生の質】師が優れているか否かが最も重要【学びの違い】学校、大学では先生を選べない【先生が持っている地図、基礎認知力、持っている体系】【知的卓越性とともに人格の卓越性をもつ人は極めて稀である】
【空海『聾瞽指帰』(797)】兎角公の屋敷で兎角公の甥蛭牙公子に放蕩青年を翻意、亀毛先生は儒教学問を学び立身出世することを教え、虚亡隠子は道教の不老長寿を教え、空海の化身である仮名乞児は仏教の諸行無常と慈悲を教える。空海は大学寮明経科を退学、官僚の立身出世の道を辞す。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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「春と修羅」(正午の管楽よりもしげく琥珀のかけらがそそぐとき)、いかりのにがさまた青さ、四月の気層のひかりの底を、唾つばきし、はぎしりゆききする、おれはひとりの修羅なのだ、(風景はなみだにゆすれ)、砕ける雲の眼路めぢをかぎり、れいろうの天の海には、聖玻璃せいはりの風が行き交ひ、ZYPRESSEN 春のいちれつ「春と修羅」『心象スケッチ 春と修羅』
【因果の時空的制約のもとにありながら、青ぞらいつぱいの無色な孔雀】
「わたくしといふ現象は、仮定された有機交流電燈の、ひとつの青い照明です、(あらゆる透明な幽霊の複合体)、風景やみんなといつしよに、せはしくせはしく明滅しながら、いかにもたしかにともりつづける、因果交流電燈の、ひとつの青い照明です、(ひかりはたもち その電燈は失はれ)」1924(大正13)年『心象スケッチ 春と修羅』序より
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展示作品の一部
黒岩保美《D51 488 山手貨物線(恵比寿)》1953年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
桑原甲子雄《(地下鉄入口)》1930-39年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
杉浦非水《帝都復興と東京地下鉄道》1929年頃 リトグラフ、オフセット・ポスター 国立工芸館蔵
《サッポロビール・リボンシトロン ポスター》1927年頃 画像協力:サッポロビール株式会社
大束元《夜空の構成 数寄屋橋にて》1958年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
ロベール・ドアノー、パリ市庁舎前のキス、1950東京都写真美術館蔵
島田金助、釜石駅の列車、1950東京都写真美術館蔵
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参考文献
【親は敵、兄弟は第一の敵】弟と家督争いをした戦国人。織田信長、伊達政宗、武田信玄、争った弟側が滅亡。弘治三(1557)年、織田信長は、謀反の弟信勝を返り討ち。天文十(1541)年、武田信玄は父信虎を追放。天正十八年4月7日、伊達政宗は実弟小次郎を手討、義姫逃亡
織田信長、天の理念のための戦い。徳姫の戦い・・・愛と美と復讐
https://bit.ly/3MGfJAS
「時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から」東京都写真美術館2024
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時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から
本展は「時間旅行」をテーマとする東京都写真美術館のコレクション展。人が様々な時代を自由に旅する「時間旅行」という発想は昔からよく知られたSF的なファンタジーだが、想像の世界や芸術の領域では、人は誰でも時間と空間の常識を飛び越えることが可能なのではないでしょうか。
詩人で童話作家の宮沢賢治が1924(大正13)年に刊行した『心象スケッチ 春と修羅』序文では、宇宙的なスケールの時間感覚の中で「わたくし」の心象、言葉で記録された風景、そして森羅万象とがひとつに重なりあったような「第四次延長」という世界が描かれます。その世界観は当時の最先端の科学や思想から影響を受けた宮沢賢治の想像力が生み出したものです。しかし百年前の詩人の言葉とそれを生み出した想像力には、現代という分断の時代を生きる私たちの心にも響く何かがきっとあるはずです。
本展は百年前である1924年を出発点として、「1924年–大正13年」「昭和モダン街」「かつて、ここで」「20世紀の旅」「時空の旅」の5つのセクションに分け、37,000点*を超える当館収蔵の写真・映像作品、資料を中心にご紹介します。「時間旅行」をテーマとする本展で鑑賞者は、それぞれの時代、それぞれの場所で紡ぎ出される物語と出会うことができるでしょう。また、本展は宮沢賢治による『春と修羅』序文の言葉をひとつの手掛かりとして、戦前、戦後そして現代を想像力によってつなぐ旅でもあります。写真と映像による時空を超えた旅を、どうぞお楽しみください。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4812.html
東京都写真美術館、2024年4月4日(木)〜7月7日(日) 

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