「姫様、”拷問”の時間です」アニメ

＜ストーリー＞
　魔王軍と戦う王国第三騎士団の騎士団長にして聖剣エクスカリバーを操る姫が魔王軍に捕らえられた。捕虜となった姫に高級拷問官トーチャーの拷問が日夜繰り返される・・・
＜コメント＞
　とんがった作品が多かった今期で一番和んだ日常系アニメで毎回日曜の深夜に癒されるアニメであった。一見コメディーと思える話だけれども、僕はギャグアニメだと思う。

　コメディーというのがきちんとした設定と常識の中でシチュエーションで笑わせるのとしたら、異常な設定の中で極めてまっとうな行動で笑わせるのは価値観の変換であるからやっぱりギャグだと思う。

　日夜繰り返される拷問が姫様の内面の要求を刺激して意識を解放させることで秘密をしゃべってしまう、平たく言えば「美味しいものを食べたいなら秘密を言え」「ゲームで遊びたいなら秘密を言え」「もっとこれで遊びたいなら秘密を言え」という感じ。戦士として禁欲的な生活を送ってきた姫様は誘惑に弱いのだ。
　よくこれで話がもつなあ、と思ったら次々と設定を凝って登場人物を増やしてまた話をひねったりして物語の幅を増やす。
　小籠包の話で笑ったのは「どうですか、小籠包は」と拷問官が聞くと「わっはっは、小籠包なら食べたことがあるのだ。中の熱々のスープで口の中をやけどさせようとしても無駄だぞ」「小籠包はいきなり食べたらだめですよ。こうしてレンゲに載せて、少し破いてスープをレンゲに出して吹いて冷ませる。そして食べやすい温度になったらスープと具を一緒にいただくんですよ」「えー、おいしそう！秘密しゃべっちゃう！」
　なんか、正しい小籠包の食べ方を教えてくれた上で笑わせてくれるのはうれしい。

　第二期の製作が決まったということはやっぱり人気があったのだな。