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2024年04月02日00:26

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3月31日 「トリとロキタ」「出来ごころ」見る

今日は、珍しいベルギーの映画を、アマゾンで買って再生して見ました。
ダルデンヌ兄弟は、カンヌ映画祭の常連で、5回も受賞歴があり、しかも2回がパルムドールという凄い監督なのですが。この2022年の映画もカンヌで特別賞を取っていたので、どんな映画なんだろうと思いまして。
これはなるほど、社会派映画として、とてもリアルにベルギーの抱える社会問題を描いていて、社会の不正を暴き出してました。
アフリカからの難民のトリとロキタは、ベルギーに入国。弟はビザを貰えたのですが、姉は認められず。
仕方なく生活の為だけでなく、親や仲介業者にも金を支払いをするために、麻薬の密売からやがて工場に監禁されての大麻栽培に手を出します。
弟のトリが何とか工場を見つけ出して、仲良くしていたら、密売人に見つかり、二人は逃げるのですが。本当にありそうな小さな記事にしかならないけど、ヨーロッパが常に抱える大きな問題を扱っていて、深い考えさせられる映画でした。
ぜひ、カンヌで何故、これほどまでに評価される監督なのか。ベルギーだけではい世界が抱える移民問題を描いている素晴らしい映画を見たい方には是非、お勧めの映画でした。

仕事も暇だったので、もう一本、小津安二郎監督の戦前の1933年の傑作が、活弁入りでアマゾンプライムにあったので、再生して見ました。
活弁入りだと楽しいですね。
小津監督の喜八シリーズの最初の映画で、周りはみんなトーキー映画になった中での、サイレント映画にこだわり続けた小津の映画で、やっぱり出来は突出してます。
貧乏な庶民の労働者の喜八は相棒の次郎と息子がいて、いつも馴染みの女将の居酒屋で飯を食べてるのですが。
ある日、仕事を失って泊まる所もない少女に声を掛けて、居酒屋の女将の所に住まわせたところ。喜八はその女性を好きになってしまいますが、女性は若い二枚目の相棒の方が好きになります。
三角関係になるのですが、喜八の息子が病気になって病院のお金を工面できなくなります。
女性は夜の仕事でもしてお金を手にしようとするが喜八と次郎に止められ、次郎が北海道で蟹工船に乗ってお金を作ろうとするが、喜八が子供を置いて、次郎と女が愛し合っているのを知って、自分が最後は船に乗るという話。
当時の不味しい労働者の苦労を、非常にユーモラスに明るく陽気に、時に切なく描いていて、見事な出来でした。
良く出来たサイレント映画を見たい方には、是非、お勧めの映画だと思いました。
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