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『三好長慶』

今月のトップ画像は久々の戦国大名肖像画シリーズである。
一般的に天下人といえば、信長秀吉家康を指すことが多いが、実はそれ以前に天下を取った戦国大名がいた。
それがこの三好長慶である。
ただ彼の時代および彼の生きた世界では、天下とは日本全国という意味ではなく、畿内とその周辺を基盤とする室町幕府という意味であった。
つまり三好長慶は、幕府内での実権争いの果てに、幕府における最高権力者という意味での天下人となったのである。
幼少期に親を亡くし、それでも運と実力で天下を握った長慶だが、その後の運命は歴史好きなら誰もが知っているだろう。
突如として運命の女神に見放された長慶は次々と身内を亡くし、最後は家臣である松永久秀に実権を奪われて失意の内に死んでいく。
地味ではあるが、私の好きな人物の一人である。