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2024年04月01日07:40

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厚切りジェイソン流 シンプルな"お金の増やし方"


「Why? 投資の前に支出を見直さないの?」
厚切りジェイソン : テラスカイグループ役員・タレント

2024/04/01 5:00

テラスカイグループ役員・タレント 厚切りジェイソン氏
厚切りジェイソン(Atsugiri Jason)/テラスカイグループ役員・タレント。1986年米ミシガン州生まれ。17歳でミシガン州立大学に飛び級入学。卒業後、イリノイ大学大学院に進み、修士課程を修了。節約術などお金に対する考え方が支持を集める(写真:ワタナベエンターテインメント)
新NISAが始まり、日経平均株価は4万円時代へ。マイナス金利も解除され、経済や投資の環境は一変した。
『週刊東洋経済』4月6日号の特集は「株価4万円時代の『お金』超入門」だ。その道のプロ達を伴走者に、今こそ「お金」について考えよう。


お金との付き合い方や投資関連の本でベストセラーを連発するのが、IT企業の役員でタレントでもある、厚切りジェイソン氏だ。

今回はジェイソン流の「増やし方」特別編として、投資について詳しく話を聞いてみた。



・投資の前に支出を見直せ

新NISAが始まって、個別株投資や投資信託を始めた人が多いようだね。だけど僕から言わせると「Why? その前に支出を見直さないの?」だよ。

支出を抑えると投資額を増やせるし、投資で所得を生み出すより費用対効果があるからだよ。わかるでしょ。

例えば、10万円で年利10%なら、1年で生み出すのは1万円。でも、携帯電話の通信料金プランを変更してごらんよ。通信費は大幅に下がり、わが家なら妻と2人で月3000円かからない。でも、家計調査によると一般家庭の通信費は月に1万5000円で、その差は1万2000円以上だ! 節約するだけでこれだけお金が浮くんだよ。

固定費は一度減らすとずっと節約の効果が続く。毎日タクシーに乗る、コンビニでパンを買う、外食、飲み会……これらを断つだけで人生は豊かになる。そうしないと、お金も貯まらない。だって、ケーキを食べながらダイエットしないでしょ。

投資の“3つの鉄則”
・投資は長期・積み立て・分散

僕の投資法はシンプル。「支出を減らす」「残ったお金を投資に回す」「待つ」の3つの手順を踏むだけ。ゴールを決めず、手数料の低いインデックスファンドに積み立て投資をしているんだ。



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鉄則はズバリ「長期・積み立て・分散」しかないよ。理由……は決まっているだろ、この投資方法がいちばん再現性が高いからだよ。世の中には専門性が高い方法で成功している人もいるけど、それはその人だからできたこと。極端な言い方をすると、運がよかったのかもしれない。

どっちにしても、他人にはそれは再現できないでしょ。だって、宝くじの高額当選者の必勝法をまねたからといって、億万長者にはなれないじゃん。

株価指数などに連動するインデックスファンドになぜ投資するか、もうちょっと聞きたい? それは「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェットの影響が大きいよね。

彼は2007年に100万ドルを使い、インデックスファンドと、優秀なファンドマネジャーが運用するヘッジファンド、どちらが10年後に利益を出すか賭けをしたんだ。

結果はインデックスファンドの利回りが年7.1%、ヘッジファンドが2.2%で、バフェットが見事大勝利を飾ったんだ。

投資のプロでも市場が読めないのに、素人の僕が結果を出せるわけないじゃん。それで、インデックスファンド一択になったんだ。

CRSP USファンドとは

2021年11月に発売した『ジェイソン流お金の増やし方』は70万部突破。「オリコン年間BOOKランキング2022」部門で1位を獲得。その続編である『ジェイソン流お金の稼ぎ方』が昨年11月に発売された。書名をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
・米国株ファンドを選ぶ

僕が定期的にコツコツ積み立てているのは、米国株のインデックスファンド。全米株式市場の大型株から小型株まで約4000銘柄を時価総額で加重平均した指数である「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という株価指数に連動するものだ。

以前は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ(米店頭株式市場)に上場している企業の中から主要500銘柄を選び時価総額で指数化した「S&P500」に連動するインデックスファンドに投資していた。

でも、中小企業までカバーするCRSP USに魅力を覚えて変えたんだ。

僕に米国で起業した経験があることは知っている? 投資家にもたくさん接したよ。米国人はスタートアップ投資が大好き。もちろん、日本人以上にだ。

投資家のバックアップを受けて、若い企業が飛躍的に成長するチャンスがあるからこそ、CRSP US連動型のファンドを選んだ。組み入れ銘柄が多く、分散投資にもなる。

最近はインド株や半導体関連株に投資するファンドもあるけど、それは分散投資とはいえないから、流行しても僕は手を出さないと思う。


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・結局はグローバル投資

米国株だけが対象なら分散投資にならない? それは誤解だよ。だって、僕たちが使うパソコンにはマイクロソフトのOS(基本ソフト)が入っていて、携帯はアップルのiPhone。Googleで検索する。日常的に使っているものは米国発のものだけど、それらの会社は日本だけじゃなくて、ヨーロッパ、インドにも進出している。米国の主要銘柄に投資するというのは、実はグローバル分散投資と変わらないんだ。

ダウ平均が算出され始めた1896年から現在までを振り返ると、ブラックマンデー、リーマンショックとか、何度も暴落したけど、米市場は復活し、結局は右肩上がり。それが米国株一択の理由だね。

投資信託は「優秀な部下」
・コストを見落とさない

インデックスファンドにはいろんな商品がある。対象とする指数と運命共同体なので、何を選ぶかはちゃんと吟味しようよ。それに、購入時や保有時、売却時にかかる手数料は販売会社や商品ごとに違うから、低コストにこだわることが大事。S&P500のインデックスファンドでも、保有時に支払う信託報酬は2%台から0.03%と幅広い。対象とする指数が同じなら商品の中身はほぼ一緒だから、コストがいちばん安いものを選ぶのは当たり前だぞ!

ずっと持ち続けることも大事だ。暴落しても感情的になって手放すのはダメ。日本人なら「長期」という漢字を頭に焼き付けておいて。だって、投資信託を持っているということは、優秀な部下が何人もいるのと同じだ。そんな人たちを何でクビにするの?

繰り返しておくよ。これはあくまで僕のやり方で、万人受けするかどうかは別の話。参考にはなると思うけど、ジェイソンが言ったからといって、鵜呑みにはしないでほしい。よく考えないとダメだぞ! 投資を理解し、自分に合ったやり方を見つけてね。コストや税金も要チェック。そして、最後のアドバイス、風邪はひくなよ! 健康じゃないと投資できないからさぁ。じゃ、バイバイ。


(構成:ライター 大正谷成晴)

厚切りジェイソン テラスカイグループ役員・タレント
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