現在、我が家の敷地には2匹の猫が棲息している。
1匹は薄茶色で尻尾がフサフサと大きいので、外国猫の血が入っているのだろう。
こいつはやや大柄で、我が物顔で動き回る。
もう1匹は白黒ブチで、典型的な日本雑種といった感じ。
やや小柄で警戒心が強い。
もちろんどちらもウチの猫ではない。
というか、おそらくどちらもどこかの飼い猫だ。
外国猫は自分が土地の主だとでも思っているらしく、我々が忙しく農作業をしていても悠然と側を通り過ぎていく。
音の出る作業などすると、煩いなあ〜という顔をして目を覚まし、のそのそ移動する。
白黒ブチはこっそり茂みに隠れて寝ていたりするが、知らずに近付くと慌てて逃げ出す。
まあ本人は隠れているつもりなのだろうが、ススキの束が広がっていたりするので、そこにいることは見え見えだ。
たまに2匹は出くわし、派手に唸り合いをする。
直接の戦闘には至らないが、果てしなく唸り合い睨み合い時を過ごしている。
お前たちが対峙しているそこは、20年前に我が家の犬の小屋があった跡なのだよ。
そんなことを思いながら、今日も私は、猫を尻目に伐採した枝を運ぶのだ。
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