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2024年03月12日22:46

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ハザール 城田俊 水声社 2023年12月25日

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p.344
 原ハザール人はどうやら九姓鉄勒の一部でウイグルと浅からぬ関係にあったようだ。カスピ海北西岸(ダゲスタン地方)にやってきて、先住のサビル人やイラン系人と混血し、ハザール人が形成された。
 十世紀のイスラム史料(イスタフリー、イブン・ハウカル)は、ハザール人には二群がある、一群は黒いハザールと呼ばれ、肌がインド人のように黒い、もう一群は白いハザールと呼ばれ、肌が白く、美しい、と伝える。時代が下るとハザール人は建国時のハザール人と相当かけ離れ、イラン系、スラブ系人と混血が進んでいた可能性がある。肌の黒白を下層・上層に結びつけて論じる研究者もある。
 ハザール領内に住んでいたのは、ブルタス人(イラン系説とウゴル系説がある。モルドバ人の祖先とする説もある)、ボルガ・ブルガル人、残留ブルガル人(クバン地方)、マリ人(92)、マジャール人、ペチェネグ人、アラン人、東スラブ人である。
 アラン人はデルベントの北に国をなし、ハザールに服したり、敵側(アラブ帝国)に走ったり、反抗したり、複雑な外交を展開する。八世紀二〇年代にはビザンツに接近し、キリスト教国になる。ヨセフの妻はアラン王の娘であることは繰り返し述べた。
p.345
 ボルガ下流域には豊かな牧草地が広がる。…
…供給を可能にしたのはボルガ下流域の養馬場であった。ハザールの馬は体躯が大きかったという。
 デルタ地帯に幾枝にも分岐する川には魚が豊富に棲む。…
…これを利用し、用水路を築いて灌漑農法を導入した。
p.346
奴隷は、マジャール人やペチェネグ人が侵入しては捕らえてくるスラブ人やアドゥイゲ人(94)。
p.349
 興味深いのは、ヨセフは書簡で、中央ヨーロッパ(ドイツ)に住む人々をニェムツィと呼んでいることである。ニェムツィはスラブ語で「舌の不自由な人」を意味する。
p.350
 不思議なのは、関連史料の中にアラブ商人、ホラサン商人、ルシ商人、ユダヤ商人は出てくるが、ハザール商人といわれる商人が出てこないことである。
 ハザールの商業は最初、流入したユダヤ人によって立ち上げられたのだろう。ハザール人が参入しても、ユダヤ商人と見なされたのではないか。
p.351
西区はハザラーン(ハザール語でシャーリグチン)、東区はイティルと呼ばれた(西区ハザラーンと東区イティルを統一する名称はない。首都をイティルと呼ぶのは慣用)。西区には川中島が含まれる。島は浮舟橋で西区につらなり、カガン・将軍(ベク)の居城があった。
p.354
 ハザール国は自国民から税を取らなかった。イスタフリーはいう。”ハザール王は臣下の財には手がつけられない”。
…しかし、関税は隣国、特にルシにとって重荷になり、最終的にはスビャトスラフの攻撃を引き起こした。
…例えば、ブルタス人は、ハザールの王の要求に応じて騎馬兵を一万を限度にして供出していた。
p.356
 最上級の氏以外に、チョルパン(明星)・タルカン、アウチ(狩)・タルカン、アス(民族名か)・タルカン、ハザール・タルカン……等々、タルカンと呼ばれる高級官僚・武官があった。

 マスラマがハザール軍と戦った時のこと、デルベントはハザールの手に落ちるが、その後、デルベント城中には一千人のタルカンがいた、また、マルワーンがハザール軍と戦った時のこと、ハザール軍司令官ハザール・タルカンは(自身タルカンであり)、タルカンである少年四千人を率いて行軍に出発した、と記録する。タルカンが先に記したような存在であるなら、集団としてあるのはおかしいし、人数が多すぎるように思われる(西突厥最盛期、トンヤブグ可汗が従えたタルカンは二百余名であった)。一千人、四千人のタルカンは子供の時から共に暮らし、軍事訓練を受けて、君長に忠誠をつくすコミタトゥス、ルシでいったら従士団、安禄山でいったら曳落河のような子飼いの親衛隊ではなかろうか。
p.364
イブン・ラーイクはハザール出身の軍人であった。
p.367
(22) サビルは鮮卑がなまったものだという説がある。シビリ(シベリア)という地名はサビルと関係していると説く人もいる。…
p.391
處木はチョムクčOMUQ「カンムリカイツブリ」(113:153)かな。昆は初期中古音でkwən(90:179)だから、カンqanを音写したとしてもおかしくない。抜塞幹(バルス(虎)・カンBars qan)(21:5186;44:454)と同じ趣向の部族名だな。前者が大型の水鳥、後者は虎をトーテムとする部族かもしれない。それとも處木昆と切らずに読めば、čÜMGÄN(植物名。Cynodon dactylon L.)(113:158)になるかな……



■久しぶりに海外旅行しようと思っている人に知っておいて欲しいこと10選
(TRAICY - 12月27日 13:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=157&from=diary&id=7690329

この冬、コロナ後初めて、もしくは数年ぶりに海外旅行をしようと計画中の方へ。ここ数年で欧州の旅行事情は大きく変化している。戸惑わないため、より楽しく旅行をするためにアドバイスをまとめてみた。

なお、筆者がコロナ後訪れた国は6か国に過ぎないため、すべてのエリアに当てはまるものでは無いことを了承願いたい。

欧州は遠くなった
[caption id="attachment_286630" align="alignnone" width="900"] オーロラが見えることも(機内より筆者撮影・グリーンランド上空)[/caption]

ロシア・ウクライナ戦争の影響で、現時点では日本発の国際線はロシア上空を飛行することができない。そのため、往路はアラスカから北極海のカナダ側を通り、グリーンランド上空を経由するルートを、復路はトルコからカスピ海を通り、カザフスタンから中国を経由するルートを通ることが多い。

いずれも最短ルートを大きく外れているため、以前よりも2時間は余分に飛行することになる。ロンドン、フランクフルトなどの主要都市へ行くには最低でも12時間以上のフライトとなり、特に往路は15時間を超えるケースも頻発している。今では欧州はメキシコよりも遠いのだ。一方で北極圏を長時間飛行することから、オーロラを見ることができる可能性が増しているなど楽しい要素もある。いずれにしても余裕を持った行程を組みたいものだ。

物価高に驚いてはならない
[caption id="attachment_286631" align="alignnone" width="900"] 観光地価格とはいえハムサンドひとつ1,500円弱(筆者撮影)[/caption]

円にモノを言わせて日本より安い現地発のブランド品を買い漁っていた頃のイメージを持っている方は覚悟するべきだ。例えばローマの市中で500mlのコーラが3.5ユーロ(560円、1ユーロ160円換算)だったのにはさすがに手が出なかった。安いスーパーなら2ユーロ(320円)もあるが、空港だと5ユーロ(800円)だ。マクドナルドでセットを食べようとすると2,000円は覚悟しなければならない。もちろん円安のせいもあるが、過去にもこのレベルの円安の時期はあったがこのような差は感じなかった。今回の物価高は世界的な物価上昇で差がついてしまった結果だ。

例えば、3%のインフレが30年続けば、物価は2.4倍以上になる。欧州ではそれ以上のインフレ年も多かったのだから、昔の旅行と比較して値札が倍以上に見えるのも当然だ。コロナ後の物価上昇はさらに加速しており、イギリスのように1年で10%以上インフレしている国もあるので驚いてはならない。もちろんスーパーなどを活用したり、国によってビールが比較的安かったりするなど差はあるが、

日本の物価上昇とは比較にならない世界が広がっている。

圧倒的に進んでいるキャッシュレス社会
[caption id="attachment_286632" align="alignnone" width="900"] バスでもクレジットカードでダイレクトに乗車が可能だ(筆者撮影)[/caption]

まず、空港に着いた途端、タッチ決済可のクレカ、Apple Pay、Google Payのどれかが使えないと詰んでしまう。自販機もクレカ、有料トイレもクレカ、小さなコンビニでは現金お断りの店もある。現金両替はまず不要だ。筆者は都合3週間滞在して、現金が必要だったのはトレビの泉にコインを投げ入れる時だけだった。

公共交通機関において改札にクレカを直接タッチする方式は日本でもようやく始まったが、大きな都市ではもはや当たり前だ。バスや地下鉄に乗るのにいちいちその地域のプリペイドカードを買う必要もなくなったのでとても便利だ。

スマホと通信環境は必須
ホテルのWi-Fiで日本に写真が送れれば良いと考える人がいるが、もはやそれでは効率的な旅行ができない。後述するように、Googleマップや観光施設の予約など、屋外で通信が無ければ多くの利便性を放棄することになる。

モバイルルーターのレンタルやSIMカードを購入するだけではなく、ローミングサービスやeSIMサービスなど選択肢も増えたので手間と金額に合わせて選ぶこともできる。ここはケチらずに高速な通信環境を確保した上で旅行すべきだ。ちなみにホテルなどの無料Wi-Fiは高速だがセキュリティは弱い場合が多い。無料のものに強固なセキュリティを求めてかえって利便性を損なっているのは日本っぽい考えだ。

スマホをフル活用しよう
[caption id="attachment_286633" align="alignnone" width="900"] 解説も同時翻訳(筆者撮影・テーマパークにて)[/caption]

例えば言葉が全く分からなくてもGoogleマップで目的地を検索すれば何番の路線バスに乗って何番目のバス停で降りれば良いか分かる。ライドシェアでは行き先を登録し、金額も了承した上で乗車するので何の不安もなく目的地に行ける。翻訳アプリでレストランメニューを撮影すれば日本語になるし、美術館の絵画の解説も数秒で読める。

精度とスピードの問題はあるので脳内での補完は必要だが、今では博物館やテーマパークで解説員の説明を同時翻訳することだって可能になっている。デジタルデバイスの恩恵を最大限に享受しよう。

観光施設は必ず予約
[caption id="attachment_286634" align="alignnone" width="596"] 予約サイトやアプリを必ずチェック(筆者利用のアプリ)[/caption]

コロナ後は多くの観光施設で人数制限をしており、昔は混雑していた美術館も中に入ってしまえば昔よりはゆったり鑑賞できる。しかし、WEB予約で時間指定のチケットを購入するのがスタンダードになっているので事前購入は必須だ。もちろんチケット売り場もあるが、予約優先になっているためどこも長蛇の列だし、せっかく現地にたどり着いても当日分のチケットがすべて売り切れている可能性もあり、「行ってみれば何とかなる」では何も見ることができずに帰国する可能性もある。

各施設のホームページを探すほか、国や地域ごとにチケット情報をまとめたアプリなどもあるので活用しよう。直接販売のチケットが売り切れていた場合でも、まだ販売中の現地ツアーに参加することで入場できる可能性もある。

ナイトライフに注意
[caption id="attachment_286635" align="alignnone" width="900"] 夜間営業の店舗は少ない(筆者撮影)[/caption]

旅先では時間を忘れて深夜まで遊んだり買い物したりしたいと思う方も多いだろう。もちろん国や地域によるが、深夜営業の店は減る傾向にある。

コロナ禍で生活習慣が変化したことに加え、SDGsやエネルギー対策もあるが人件費の高騰も大きな理由だろう。時給が3,000円レベルの上、国によっては2倍にもなる深夜手当をつけてまで営業するのは難しいという事情もある。

イギリスのパブですら0時前に看板を下ろす店も増えてきた。日本の感覚のまま深夜スーパーで買い物しようとか、ファストフードで夜食を探そうとしても簡単では無い。日曜日や祝祭日に商業施設が休みの国は相変わらず多いので曜日にも注意しておこう。

トイレにも注意
有料施設内は無料、その他は有料と考えておくと間違いない。今では有料トイレもキャッシュレスだったりするし、カフェやファストフード店では購入客のレシートにトイレのパスワードやバーコードが記載されていることも増えたので昔のようにコインを持ち歩く必要は無い。デパートや大型モールは欧州には少ないし、なぜか日本人はいつもトイレを探しているように見えるので、特に同行者のいる場合には一日の初めに立ち寄る場所のイメージを作って、観光施設や飲食店を繋ぎ合わせておくと良い。

チップ制度にも変化が
とにかく現金を使わなくなっているので、ホテルやレストランでのチップも受け取らない地域が増えている。日本でチップ制度が根付かないのは、事業者が従業員の収入を管理できないことを税務署が嫌がるという理由もあるようだが、欧州でも同様の考えで、既に価格に含まれている場合や、サービス料として別途加算されているケースも増えてきた。

もちろん、契約外や想定以上のサービス(この判断は日本人は下手)を受けた場合や高級レストランでは気持ち良く払えば良いのだが、そうでない場合に「いくら置いていく?」と計算機を片手に現金を数えなければならないシーンは昔より減っているはずだ。

コミュニケーションを楽しもう
翻訳アプリで会話もできるが、デジタル頼みでなくても人も変わった。どの国も昔よりインバウンドが増えている上、旅行者も世界各国から幅広く集まるようになったので、英語が概して通じやすくなっているし、昔は相手にしてもらえなかった日本人のカタコト英語も理解してもらえることが増えた。

そのせいもあって、昔より街の人達が少し優しくなっている印象を受けるはずだ。積極的にコミュニケーションを楽しむと旅の楽しさは倍増するだろう。もちろん、スリや詐欺は世界共通で多いのでご注意を。


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