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2024年01月31日21:37

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是非参考にさせて頂きます…初心者のための歌舞伎鑑賞法

 これは僕のような無教養で歌舞伎に縁の無い者にとって極めて有益な記事です。是非参考にさせて頂こうφ(・_・”)

 日本には優れた伝統芸能が数多く存在しますね。僕も今までの人生でそうした芸能に接した機会はあり,中には学校で正規の科目として習ったものも存在します。小学校の国語では狂言「附子」を習い,中学校の音楽では歌舞伎「勧進帳」を鑑賞しました。またこれは先日もお話させて頂きましたが,小学生時代には個人的に落語にはかなり親しみ,面白いものだなということを随分と感じさせてもらったものです。
 とはいえ僕が子供時代に馴染んだ伝統芸能といえば,せいぜいがその程度です。今は「子供たちを伝統芸能に親しませよう」ということで学校でも日本の伝統芸能が熱心に教育されているようですが,僕の頃はそうではありませんでした。そのためもあって僕は日本の伝統芸能には殆ど無知なままこの歳になってしまい,非常に残念なことだと感じております。何も「日本人としてのアイデンティティの確立」(それもまた必要なことだと思いますが)などと大上段に振りかざさずとも,そもそも芸能というのは芸術であり,かつ娯楽の為にある存在です。せっかく存在する芸術を面白く鑑賞出来たほうが楽しいのは,これは当然の話ですね。
 そうした伝統芸能の中でも,僕は特に歌舞伎に親しみたいと願っています。僕はクラシック音楽が好きなのでその一環としてオペラやバレエを昔から非常に愛好しておりましたし,オペラから派生した芸術であるミュージカルも大好きです。ならば伝統芸能のうちでも特に歌舞伎は僕にとってきっと親しみやすい存在であるに違い無い。歌舞伎もまたオペラやバレエ・ミュージカルと同様に音楽が生で演奏される中で上演される舞台芸術であり,また「歌舞伎舞踊」という言葉があるくらい舞踊とも密接に関連しているのですから。しかもそのような僕の嗜好に合致すること請け合いの芸能が東京では通年で上演されているのですから,これに親しむことが出来たならば人生の大きな楽しみを得ることが出来るに違いありません。

 では,具体的に歌舞伎に親しみ楽しむためにはどのようにすれば良いのでしょうか。こちらの記事を読むと「コツをつかめば特別な知識や作法は必要ありません」とあり,先述のとおり教養の無いことが悩みの僕としては大いに勇気づけられます。
 とはいえこの記事では冒頭で「初めて歌舞伎を見に行ってつまらないと感じる人の典型は、事前に予習するタイプ」という重藤暁氏の発言が引用されており,正直に言ってこの指摘は少々意外でした。僕に限らずオペラやバレエの初心者は,事前に上演される演目のあらすじを調べておくと同時にCD等を活用して主要なメロディーだけでも耳に入れておくことが普通です。つまり歌舞伎はぶっつけ本番で観ろということなのかな…と少々困惑しながら続きを読むと「劇場でイヤホンガイドを借りてください」と,ちゃんと初心者向けの鑑賞法が紹介されています。「イヤホンガイドを耳に着けていると、あらすじや登場人物に関する背景知識などの解説がリアルタイムで流れてきます。これさえあれば、初めての人がどの演目を見ても十分に楽しめる」というのは僕も過去に体験があり,なるほどと大いに納得です。オペラやバレエとは事情が違うということなのでしょう。両者には解説の同時放送などありませんし,バレエには台詞すら全くありません。オペラは外国語上演の場合に電光掲示板が用意されていて日本語訳が表示されますが,台詞だけではストーリーの把握には必ずしも十分ではありません。これに対して歌舞伎の場合には的確な解説を聴きながら観劇出来る上に,そもそも日本の昔話を踏まえているので勉強しなくてもある程度はストーリーや背景が判ることも多い。あまりに予習に熱を入れるあまり強い既視感を抱いたりして「反動で期待外れに感じる」ということになっては目も当てられません。とはいえ歌舞伎の中にも全く内容について見当のつかない演目もありますし,僕などは「或る程度の予習」,すなわち簡単なストーリーと登場人物くらいは事前に抑えておいた方が良いのかなと思います。因みにこの記事の後段では講談について取り上げられていますが,そちらでは「歴史的な読み物が題材であるため、背景知識がないと十分に楽しめないこともある」「不安な人は忠臣蔵と(註:知識不要の)怪談を選んで聞きに行きましょう」という指南があり,やはり歌舞伎についても最低限の知識は習得しておいた方が良さそうだということを感じさせられます。
 一方で歌舞伎鑑賞について「見に行くこと自体をイベントにする」というのは大賛成ですしそもそも瞬時に納得出来るお話で,こちらには異論は全くありません。事前のおめかしや幕間・観劇後のお食事なども含めてまずは「行くこと自体が楽しみ」という状況を作って劇場に通ううち,段々と好きな演目や役者が出来てきてますます楽しくなるというのは,これは歌舞伎に限ったお話ではなくオペラやバレエ・ミュージカル,更にはそれ以外の観劇や音楽会などでも全く同じですね。美術館巡りなどもやはり事前のおめかしなどを含めてイベント化している方も少なくないことでしょう。目を惹いたのは「野球選手やアイドルと異なり、歌舞伎役者は亡くなるまで引退しません。だから一度『贔屓』の役者ができれば、彼が死ぬまで応援し続けられる」「もし贔屓の役者が亡くなっても息子が継いで襲名するので、何代にもわたって応援できる」という指摘で,歌舞伎独特の人事制度にはこうしたメリットもあるのだということを感じさせられました。またその他に音響効果の良い劇場,具体的には東京・銀座の歌舞伎座での観劇が推奨されるというのは,これはクラシック音楽好きの僕としては当然のことだと思います。良い場所では台詞も音楽も美しく聴こえるというのは,実際に舞台芸能を鑑賞したことのある人であれば誰もが同意するお話でしょう。

 僕は中学時代にクラシック音楽を,10年ほど前に美術を好きになり,いずれからも今まで全く知らなかった楽しみを味わうことが叶いました。今もクラシック音楽と美術は,僕の人生に無くてはならぬ大切な存在です。今回そこに歌舞伎鑑賞の楽しみを加えることが出来たら,どんなに素晴らしいことでしょうか。僕は人生というのは楽しいからこそ価値があると昔から確信しておりますが,歌舞伎に馴染むことによって人生を更に楽しくワクワクするものに出来たならば,僕にとってこれ以上の喜びはありません(ღˇ◡ˇ*)♡



「教養のない人」は気づいていない……歴史ある「日本の伝統芸能」を楽しむ「超簡単なコツ」
https://gendai.media/articles/-/122790
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