竹野潤・著 自由国民社
タイトルは『1on1ミーティング!』と
なっていますが、実際はマネジャーに
なった人が現場で何をすればいいのか、
部下とどうコミュニケーションを取っ
たらいいのか、具体的なところを書い
た良書です。
1on1のマニュアルを期待すると、若干
ずれますが、「デキるビジネスパーソ
ン」から「マネジャー」に脱皮したい
方にとっては、大事なことが書かれて
います。
著者いわく、マネジャーがこなすべき
は、以下の3つの仕事。
「マネジメント」
「人材育成」
「業績」
精神論を極力排し、やるべきこと、や
るべきでないことを徹底して具体的に
書いているのが特長で、これは勉強に
なります。
「〆切チェック表」で期日管理を行う、
仕事を円滑に進めるために「着手ライ
ン」を設定する、情報を集めるために
「相談されるのが大好きなマネジャー」
を演じる、相手を評価するのではなく、
一人称で気持ちを伝える…。
著者が部下との1on1ミーティングの際、
使っていたという「先出し予定表」も
参考になりました。
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マネジャーがこなすべき3つの仕事
「マネジメント」
「人材育成」
「業績」
「着手ライン」を設定すれば、後回し
がなくなる
「相談されるのが大好きなマネジャー」
を演じる
職場に必要なのは「デキるマネジャー」
より「機嫌の良いマネジャー」
「今の仕事向いていないんです」と言
う部下は、今の仕事が一生続くと思い
込んでいる
パート社員の「正社員に対する遠慮の
意識」を拭い去る
一人称で話す
×「よくやった」
○「私は嬉しかった、私は助かった」
「してくれなかったこと」ではなく
「してくれたこと」を数えれば怒りは
収まる
「合格か不合格か」の二択で考えるク
セをやめよう、「合格ライン」で怒り
は収まる
優秀なプレーヤーが、真のマネジャー
に変われるか否かの分岐点、それは
“自分基準”を取っ払えるかどうかです
部下ごとの「及第点」を意識する
マネジャーの仕事はチームの総合力を
上げること
「何度同じことを言わせるんだ!」よ
り「もう俺の期待を裏切るなよ」の方
が部下には響く
部下が「自分でできるようになる」の
を支援するのが、マネジャーの務め
マネジャーの「給与に対する無関心」
は部下の不満のもと
「あなたの期待値」をはっきり示し、
期中で目線を合わせる、これで人事評
価の不満はなくなる
あえて評価資料を本人にも見せよう
「作業」ではなく、「仕事」を任せれ
ば、部下は自分で学習する
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