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2023年12月14日12:39

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12月10日 藤沢さかなや落語 春風亭かけ橋、三遊亭ごはんつぶ二人会



 こんなこと云うてる場合ではないけれど・・・コロナで払い戻し、イスラエルとハマスの戦争で払い戻し、いつになったらバットシェバ舞踊団の公演を見られるんだよ〜。毎回がんばってチケット取ってるのに哀しすぎるわ。もう英仏首脳がガザに乗り込んで「すいません、サイクス・ピコ協定から間違えてました!」って戦闘のど真ん中で双方に土下座すればいいと思う。自分ロシアの駄菓子「アリョンカ」の愛食者なので、業スーで気軽に買えなくなったのも悲しいわ。低レベルの平和主義ですみません。

 かけ橋云うところ「イケメンの会」だそうだが、自分で云っちゃあダメでしょ!かけ橋もごはんつぶも二つ目二年目。ふたりとも横浜市出身だが、横浜はとにかく広いので、かけ橋は主要ターミナル駅もある上大岡で、ごはんつぶはのどかな緑区中山。かけ橋は長く男子校だったスポーツの名門・横浜高校卒。ごはんつぶは「いきものがかり」吉岡聖恵の母校・県立海老名で、夏は仲間と江ノ島に遊びに行くウェイウェイな青春を送っていた・・・という思い出話をオープニングトークで聞いたとたん、高校時代は湘南方面には足を向けたことがなかったというかけ橋が「落語家で友達と海に行くようなヤツいないでしょ!」。

●ごはんつぶ「紙入れ」
●ごはんつぶ「DJ寿限無」
<中入り>
●かけ橋「馬大家」
●かけ橋「嶋鵆沖白浪より怪僧玄若坊」

 入場者数は20人弱。常連の中高年といつも通りの客層だが、今回の組み合わせ、今後の落語界に於いて注目すべきふたりが揃った会と云っても過言ではないのでは。秋の公推協杯予選では両者予選敗退したが、ごはんつぶは新作で審査員得票二位、かけ橋は観客得票で一位だったらしい。つまりこのふたり、今後賞レースでしのぎを削る可能性大であると共に、二つ目でも多くの落語会に顔付けされる人気者になるであろうこと確実だからだ。

 この後小岩で落語会があるとかで、ごはんつぶ前半二席の変則高座。馬生発言以来妙に気になる二つ目の「紙入れ」。旦那の家から逃げ帰った翌日、紙入れの手紙が心配で「・・・読みましたか?」と恐々と探りをいれる件、公推協杯予選の文吾もNHK本選の昇羊もここを入れずに、旦那が読んでいないようだと踏むと「読んでません!」と食い気味に返していた。馬るこに至っては「ここで『読みましたか?』と聞くのはリアリティがないし抵抗がある」趣旨の発言も。自分のことだとは思いもしない、呑気な旦那を笑うための件だと受け止めていたけれどね。ごはんつぶは普通に演じていた(おかみさんの演じ方はかなり独特だったけど)。
 二席目はお馴染み「DJ寿限無」。改めて見ると朝、金ちゃんが寿限無を迎えにくる場面ではちゃんと上手から下手に別の友だちが通り過ぎていく演出があり、それを受ける寿限無母も金ちゃんに対応しながら上手から下手に通り過ぎる町の人に挨拶するという、すごいステレオ映像感!

 もう年末だが、自分は今年初かけ橋。昨秋こはくや鷹治、つる子など、大学落研仲間が集っての二つ目昇進祝いの会があり、その時以来ではないだろうか。「馬大家」は以前文雀の会で聞いたので、文雀がやるくらいだから珍しい噺かと思っていたが、芸術協会ではよく演じられるのか。公推協杯予選で観客一位を取ったのもこの噺で、しっかり自分のものにしていた。
 二席目はやはり前の師匠から稽古をつけてもらったのでしょうね。落語中興の祖である圓朝と、それに並ぶ人気者だった燕枝。三遊と柳の流れを作ったふたりのはずが、現在では燕枝の噺はあまり演じられない。やはり噺が残った方が名前も残るということで・・・からの「怪僧玄若坊」。全12話もあるのでそもそも三三以外に演じているのをあまり聞かないが、その中でもこのパート、自分は初めて聞いた。みんな大好きピカレスクもので、僧侶でありながらワルという玄若のキャラは魅力的だが、それにしては最後の詰めが甘いのも御愛嬌。これはプリクエルであり、捕縛され島流しになってからが噺の本筋。まだまだ懸命に読んでいる感はあるが、いずれはかけ橋の連続口演が聞きたいものだ。


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