某日、不調あり早退。
からだからの「休め」のメッセージであったかも知れない。
張り詰めていた心を、
暫し早退という非日常に委ねて緩め、
帰り道、夕食を買って公共交通に乗る。
たまには・・・と、
ちょっといい弁当をいただく。
幽かに松茸を嗅ぐ。
「秋は何処へ行った」・・・
箸を突きながら探す。
味わったあと、
TVを付ける。
BSで「岩合光昭の世界ネコ歩き」をやっている。
佐賀、有明海。
私のルーツには佐賀が混ざっているらしいが、
何かの偶然であろうか。
海鳥居が美しい。
そしてネコは自由だ。
気儘にテクテクと歩き回っている、
この干潟の様に、
ずっと私の足浸かる過酷な海水もやがてひき、
白く明るい地が現れる日は来るだろうか。
四角形からの秋の残り香の中、
心身はまるまりながら微睡んでいった。
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