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2023年10月15日23:55

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ヒビノキ842(10月08日〜10月14日までの1週間/週後半)

2023/10/08〜2023/10/14までの木曜日〜土曜日の週後半の日記です。

■2023/10/12/木
『THE ONE RING 一つの指輪:指輪物語TRPG』――。

フォト

https://lotrtrpg.jp/

1版(未訳)で構築した基本の骨子に変化はないものの、無駄で煩雑な部分を削ぎ落し、中つ国の冒険旅行を行うTRPGとしては、より洗練した作品になった。英雄的文化圏の特徴もすっきりまとまっている。

中つ国の“魔法”を表現するゲームルールはすごくよい仕事で、以前は明確に「特徴」のひとつとされた“魔法”が、「魔法的成功」なる概念を持ち込み、「その行動は魔法である」と表現できるようになった。

くわえてプレイヤーは「ではそれはどういう“魔法”であるか?」とナラティブに物語らないとならない。この語り口が、すごく中つ国の“魔法”っぽくてうつくしい。魔法の使用は「モルドールの目」の注目を引く部分もよい。

『呪術廻戦 第2期』 第36話 「鈍刀」
https://jujutsukaisen.jp/
ナナミン激怒。補助監督を次々と殺害する重面春太。この襲撃により伊地知は倒れ重体に――。七海は激怒し、釘崎らと交戦していた重面春太を追い込む。重面はじつにわかりやすいやられやくで、メインキャラクターをおちょくり、いたぶり、読者たち/視聴者たちにフラストレーションをためる。このフラストレーションを、重面を歯牙にもかけない七海が、まさしく圧倒して溜飲をさげる。

この七海と重面の対決をふくめ、今回は、虎杖と伏黒、冥冥と憂憂、釘崎と新田、3者の視点で場面が入れ替る。あくまで個人の印象だし、原作の構成がこうなっている以上しかたがないが、1期とくらべ物語が散漫――ぶつ切りな印象はどうしてもうけてしまう。「渋谷事変」開始直後の感想でもふれたけれど、ここから物語のゲームルール(渋谷事変の場合は結界と場所移動)がふえていく影響ですよね。

『魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール』 第14話 「Nothing venture, nothing have.II」
https://mahoyome.jp/
SEASON1とくらべSEASON2はどんどん物事が進展していくな。ザッケローニの護身を学ぶカリキュラムで体調をくずしたフィロメラ。その彼女を介抱するチセに、当の本人が「なぜ自分によくしてくれるのか?」と質問する。そこからサージェント一族の家長リズベスに徹底して抑圧をされてきた、“自由”へと怯える少女の境遇がしめされる。こりゃあリズベスの呪縛は徹底的/圧倒的だな。

「フィロメラが自立的意思を手に入れる」「そうして一族の呪縛を破り自由を得る」。この目標達成が2期の最終目的で着地地点なのは明白である。実際、物語の彼女の追い込み方はかなりの強度で、なぜあれほど彼女が「孤独」にかたくなであるか? 説得力と納得度は、今回で十分にしめされた。ただ、リズベスの語る人質となった彼女の両親や、禁書と彼女の関係はまだ不明な部分が多く、先は長い感じ。

■2023/10/13/金
映画感想10本以上もたまってるのか。

『葬送のフリーレン』 第6話 「村の英雄」
https://frieren-anime.jp/
「ちっちゃ」。フェルンさん!? 「ドラゴン退治」と「関所ごえ」。フリーレンの力を借りず単身でドラゴンを倒すシュタルク。それもそのはずで、アイゼンのつけた赤毛の若き戦士の額の傷の原因は、弟子を強者だと認めたアイゼンの身体が反応して、本気をだしてしまったから。弟子が自身以上の戦士に成長する恐怖。ドラゴンはまさしくシュタルクの実力を怖れ村を襲撃できなかった。

そのシュタルクがフリーレンの旅に同行するのは、師匠が一言「くだらない」と称し、だが愛した、魔王討伐と同じ様な旅を行い、師匠へみやげ話を持ち帰る故(ゆえ)。そのためには一所(ひとところ)に数年とどまるわけにいはかない。フリーレンの時間とシュタルクの時間は違う。その人生の違いの「せつなさ」を、師匠にみやげ話を持ち帰るという弟子の目標で表現する物語がロマンチック。

■2023/10/14/土
『イコライザ― Fainal』――。

「ジョン・ウィック」シリーズに続き「ただのオヤジがじつは〜」系列の代表であった、こちらも今回でひとまずの区切り。シチリアへと渡ったマッコールが町を牛耳る極悪マフィアを壊滅させてしまうヴィジランテ映画。

監督が3作目はホラーを意識していると説明するように、暗闇の中で、敵を1人また1人を成敗する“方法”がもはやヒトではなく怪物のそれで「なるほど」と思う。やりつくした感じもありますし、こちらも一休みには丁度いい頃合。

『SPY×FAMILY Season 2』 第27話 「ボンドの生存戦略/ダミアンの野外学習」
https://spy-family.net/
「ボンドの生存戦略」。未来予知能力は予見した。ボンドの死亡フラグ/死亡ルートを――。その死亡原因――ヨルの食事を回避するためフォージャー一家のペットは任務中のロイドのもとへかけつける。ロイドとボンドが協力(?)して任務にあたるドタバタ。前回のアーニャのように、実際の任務に関与をしてしまう一家の愛犬。タイトルどおりでスパイファミリーとしてやっていけそう。もう全員。

「ダミアンの野外学習」。これはよかったな。たしかにスーパーエレガント。ダミアンとダミアンの取り巻きかつ愛すべきサイドキック――エミールとユーインにスポットをあてる。グリーン先生のパワフル野外授業で、3人の絆を掘り下げ、同時にエミールとユーインの個人のパーソナリティへ焦点をあてる。アウトドア/サバイバルでキラキラしていたこの3人には最終着地地点でも幸福であってほしい。
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