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2023年09月24日20:37

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読響第128回横浜マチネシリーズ@みなとみらい大ホール

上半期最終回は女性指揮者ギエドレ・シュレキーテ女史(嬢と呼ぶ歳ではなさそうな)
によりチャイコフスキーの幻想的序曲ロメオとジュリエット、フルーティスト エマ
ニュエル・パユ氏をソリストに迎え近代フランスの作品3曲、メインにバルトークの
管弦楽のための協奏曲というヴァライエティに富んだ選曲です

シュレキーテ女史はプロファイルに生年が記されており、女性の歳など失礼ななどと
言わないところがいい(これが本当のフェミニズムであります)今年44歳
写真に偽りのない美人で、ワタシは多分初めてですが、2年前に二期会の魔笛を代演で
振っているそうです(オケは今日と同じ読響)

プログラム冒頭のロメオとジュリエットは、多分初めてではないと思うけれど、あまり
記憶にない(積極的に聴きませんので)、作曲者29歳のときの作品ということで、公演
パンフの解説文を読んでおかないと何を描いているかよくわからない
後年のバレエ音楽に比べると印象は希薄です

続いてのフルートと管弦楽による作品はオケが10型に縮小され、まずサン=サーンス
の2曲、近代といってもご長寿のS=S氏ですから作曲年代に半世紀近くの隔たりがあ
って、しかし作風にそれほど違いはない、アカデミックで保守的な方なので晩年の作
のオデレットもドビュッシーの死後に書かれたとも思えない古典的な感じで、その後
に演奏されたロマンス(1871年作)も静謐で枯れた曲調で、ワタシの隣の男性は派手
に船を漕いでいました(ワタシもつられそうになるが、なんとか持ち堪える)

3曲目のシャミナード作曲コンチェルティーノはずいぶん前、まだ黛敏郎氏が司会を
務めていたころの題名のない音楽会で聴いたことがあります
團伊玖磨氏作曲の童謡ぞうさんの「おー鼻が長いの(ね)」と全く同じメロディーで
強く印象に残っておりました(「ね」の部分が違いますけど)
コンクールの課題曲として作曲されたということで技巧的にも面白いしカデンツァも
ある、聴き応えがあるし、何よりも耳になじんでいるので聴き入ってしまいます

E・パユ氏はナマは初めてだと思いますが、TVで演奏は何度も拝聴しておりますので
親しみを覚えます(小品を集めたステージなのでアンコールはありません)

15分の休憩後のバルトークはナマは随分久しぶり(18年前の都響以来かな)、でも
演奏されるのを聴くと「これこれ、これですよ」と思い出します
シュレキーテ女史は、さすがにこの曲になると気合いが入って、女性が振っている
ことを忘れさせますが、惜しむらくはもう少しねちっこく粘って欲しかったです
弦チェレほどではないにしても、ブラックな要素のある曲ですから

読響はやはり上手いですね、特に管楽器は協奏曲というだけあってファゴットの諧謔
みもホルンユニゾンの印象的フレーズも破綻がありません
問題は聴衆で、フライイング拍手は全くの艶消し、横浜ってやはり田舎なのかな
また、例によって2階C列22番のバカ男は今日もチラシを床にまき散らして去って行
きました(ワタシがそれを拾い集めていると客席案内嬢が駆け寄ってきました)

というわけで満足感のあるような、ないような
いつもの読響マチネコンサート@横浜でありました
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