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2023年09月16日07:41

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『鎌田式「にもかかわらず」という生き方』宝島社新書

【幸福を感じながら、生き生きと生きるコツ】5455

医師、鎌田實(みのる)



数学者として出発し、のちにノーベル文学賞を受賞した哲学者・バートランド・ラッセルは、著書『幸福論』の中で、自分の関心を内へ向けるのではなく、外界へと向けることが幸福の条件と説いている。

つまり「好奇心」が、幸福をもたらすのだと。



僕の敬愛するアルトゥール・ショーペンハウエルは、悲観主義者として知られている。

だが、そんな彼ですら著書『幸福について』において、「自分を幸福にしてくれるのは心の朗らかさ」と書いている。

心が朗らかであるかどうか。

「朗らかさ」も一つのキーワードになるのではないだろうか。



一方で、フランスの近代哲学に大きな影響を与えたアランの『幸福論』には、 「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する」とある。

名言だと思う。

どう生きるかは、「意志」の問題であり、「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」という前向きな姿勢は、現代においても有効だろう。

「笑う」ことにこだわりたい。



内科医である私、鎌田實の「幸福論」はもっと俗っぽい。

幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを分泌すれば、人間は幸せな気持ちになる。

反対に、セロトニンが足りなくなればうつうつとしてしまう生き物なのだ。

実際、うつ病の方はセトロニンに関わる薬を飲むことが多い。

うつ病でない方は、薬を飲む必要は全くない。

なぜなら、自分で分泌できるからだ。


どうすれば分泌されるのか もわかっている。

1.朝、太陽に当たる。

2.リズミカルな運動をする。 鎌田式スクワットやかかと落としが有効。

3.トリプトファンを摂取する。これはセロトニンの材料となる物質で、肉や 卵、豆腐や高野豆腐、チーズなど、タンパク質に含まれる必須アミノ酸のこと。美味しいものを食べると幸福を感じるのは、セロトニンの原材料を摂取しているから。



どんな時代でも幸福を感じるために必要なことは、それほど変わらない。

好奇心を持つ、朗らかである、笑う、そして太陽に当たりながら軽い運動をして、美味しいものを食べる。

これが、幸福を感じながら、生き生きと生きるコツ。




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「ディズニーの成功を支えている最も重要な要素は、遊び心と好奇心だ。

遊び心とは、笑うことを愛する、というアピールをする気持ち。

好奇心とは、常に人間の心にあって、想像力によって刺激されて生まれたものだ」(ウォルト・ディズニー)



定年をとうに過ぎた年齢なのに若々しい感性を持っている人がいる。

反対に、実年齢は若いのに、すでに老人のような人もいる。

その違いは、「好奇心」と「遊び心」の有無だ。

「好奇心」と「遊び心」をなくしたとき、人は老いる。



また、精神科医の斎藤茂太氏は「ユーモアは、“にもかかわらず”笑うこと」という。

どんな厳しい状況になっても、そこでユーモアを言って笑わせることだ。

すると、今までのトゲトゲした雰囲気が笑いによってパッと明るくなる。



「好奇心を持つ、朗らかである、笑う、そして太陽に当たりながら軽い運動をして、美味しいものを食べる。」



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