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2023年09月16日07:20

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『いつも「話が浅い」人、なぜか「話が深い」人』詩想社新書

【「深さ」と「アウトプット力」】5467

齋藤孝

最終的に必要となってくるのは、アウトプットする能力です。

どんなに教養や知識があって、深い本質を知っていて、さまざまな経験、エピソードをもっていたとしても、話の文脈に合わせて、「このタイミング!」というときに、上手に話せなければ宝の持ち腐れです。

そのためにも、それらの話題のストックができたら、常に、人に話す経験を積んでください。


アウトプット能力は、実際に練習をしないと上達はしません。

結局、話し慣れている人でないと、深い話はできないのです。

あらたまった場でなくて当然いいので、日常のちょっとした会話、家族や気のおけない友人たちとの雑談の機会などをとらえて、試しにどんどん話してみてください。


アウトプットを重ねるうちに、この題材はいいが、これはあまり相手に伝わらないなどと、話しやすい題材が選別されてきたり、同じ題材を何度も話すことで、だんだんこなれてくるという利点もあります。

本を読んで得た知識をアウトプットしようという場合は、読んだあとに読書会をやるような仲間がいればベストですが、そのような機会のない人のほうが多いと思います。

いくら本を読んで知識や教養を得ても、それを話す機会がないと、どんどん記憶が薄れていってしまいます。


そのようなことを避けるために、読後なるべくすぐに、読書記録を文章にしてまとめておくことをお勧めします。

メモ程度で、短くてもかまいません。

ネットなどで、本のレビューを書くことも効果的です。

誰かがそのレビューをきっかけに、自分が感銘を受けた本を読んでくれればとてもうれしいことです。


しかしそれ以上に、文章にまとめることで、本の内容が自分自身の記憶に定着するというメリットがあります。

文章に起こす際には、ポイントを簡潔にまとめることになりますので、実際に話すときにも役立ちます。


実は、深い話をできる人というのは、一度、文章にまとめたことを話している人の場合がかなりあります。

このように常に人に話したり、文章にまとめたり、アウトプットの経験を積んでいると、実際の会話に合わせて、「その件でいえば、こんなこともありました」、「その作品についてですが、この前、調べたことがあるのですが......」などと、適宜、自分のストックから題材を取り出して話せるようになります。

「書く」ことは、「深み」に至る王道です。

多少めんどうかもしれませんが、岩盤を掘った先に宝があるように、書いた先には思考の宝石があります。



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どんな深い知識でも、最新の情報でも、それをアウトプットしなかったら、それは生きた思考とはならない。

書いて、それをSNSなどでアウトプットすることにより、様々な反応が得られる。

ウケることもあり、まったく「いいね」がつかないこともある。


同時に、書いたことを話をするともっと反応がダイレクトに返ってくる。

そして、なにより、書いて、話すことにより、より記憶に残り、自分のものとなる。

自分が一番得なのだ。


本を読み、書き、話すというサイクルを常に回すことにより、それは自分自身に定着する。

それが高速に回せば回すほど、新たな情報や知識が入ってくる。



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