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2023年08月29日09:55

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『リーダー論の3000年史』

鈴木博毅・著 日経BP



昔読んだ『経営の未来』で、ゲイリー・
ハメルが、こんな質問を読者に投げか
けていました。

「誰があなたの会社を動かしているの
ですか」

この答えは、経営者とか株主とか、従
業員とかいった話ではありません。

著者によると、「あなたの会社は、二
〇世紀初頭に『近代』経営管理のルー
ルや慣行を生み出した人びと、とうの
昔に亡くなった少数の思想家や実務家
によって、今現在もほとんど動かされ
ている」のです。

これは、おそらくリーダー論に関して
も同じだと思います。

読者がそれに従うか、壊すかはともか
く、われわれのリーダー論とかリーダ
ー像とかいうものは、明らかに過去の
リーダー論の影響を受けている。

だったら、それを学ばない手はないと
思うのです。


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多くの人の力を、発揮させた者が勝者
になる

「罰の最大なるものは何かといえば、
もし自分が支配することを拒んだ場合、
自分より劣った人間に支配されるとい
うことだ」(プラトン『国家』)

「そもそも国家が成立するのは」とわ
たしは言った、「われわれひとりひと
りでは必要なものを自給できず、多く
のものを欠いているからなのだ」
(プラトン『国家』)

「もっともよい復讐の方法は自分まで
同じような行為をしないことだ」
(マルクス・アウレリウス『自省録』)

優れたリーダーは、兵士一人ひとりの
奮闘に期待しすぎない

「公私の区別がはっきりしておれば、
下らぬ人物が賢人をにくむこともなく、
能のない者が功ある人をねたむことも
ない」(商鞅『商子』)

「法律を施行して、人民に悪事を行な
う者がなくなったというのは、法律の
内容がよく理解され、人民にとってそ
れが利益になると考えられたからであ
る」(商鞅『商子』)

太公望『六韜』の4つの基本指針
1.周囲と利益を分け合う者が、リー
  ダーとして支持される
2.リーダーは、必要なときに必要な
  ことを断行すべし
3.人を見抜くには、評判ではなく仕
  事を任せた結果で判断する
4.優れた人を見抜き、ダメな人も見
  抜いて組織を創ること

出会う人すべてに、自己重要感を与え
る人がリーダーになる

聞く耳を持つ人のそばにだけ、優れた
アドバイザーが現れる

リーダーは、集団の模範であるべき。
それは報われる道である

新たな知識(成功法)を創り出す集団
が勝ち残る

「試合場規則(グラウンド・ルール)
が変わったとき、マルセロ・ペレスは、
ガラスのように壊れてしまった。暗い
影の中ですすり泣いているマルセロを
見守りながら、私は、はたと思い当た
ったーーこういった恐ろしい場所では、
過度の堅実主義は人を殺しかねない」
(ナンド・パラード他『アンデスの奇蹟』)


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