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2023年08月27日00:00

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宇都宮市で次世代路面電車LRTが開業 フランスのストラスブールとザグレブのLRT

 8/26(土)
 本日、首都圏は、一時期よりも気温が下がったとはいえ、湿度が高く、蒸し暑い一日だった。日中の最高気温は32度、湿度は70%台である。午後2時前、一時的に雷鳴がとどろいたとはいえ、天気は崩れることなく、持ち直した。8月いっぱいまで晴れる見込みである。

 本題 鉄道関連 宇都宮市で次世代路面電車LRTが開業 フランスのストラスブールとクロアチアの首都ザグレブのLRT

 目次
・(1) 栃木県宇都宮市で路面電車が開業する
・(2) フランスのストラスブールの路面電車 クロアチアのザグレブへ

 鉄道関連の日記

 2020年8月7日付け 横浜市電について https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1976539784&owner_id=32437106
 2022年8月28日付 愛媛県伊予鉄道のユニークな取り組み みかん電車とタルト電車
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983132378&owner_id=32437106

 2022年10月14日付け 鉄道開業150周年 新橋ー横浜間 日本鉄道の父モレル、高輪ゲートウェイ駅付近の遺跡 新たな観光列車
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 2023年1月3日付け 第2章 JR東日本鉄道開業150周年ファイナル企画 3日乗り放題パスを発売 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984082081&owner_id=32437106

     (1)栃木県宇都宮市で路面電車が開業する。

栃木県の県庁所在地宇都宮市で、次世代型路面電車LRT(ライト・レール・トランジット)が開業した。JR宇都宮駅と県内の芳賀町間の総延長14,6kmを44分で結ぶ。快速を使えば、所要時間37分から38分、途中追越し線を2箇所設けている。国内で路面電車の開業は75年振りとなった。軌道を全線新設したLRTは全国で初めて、26日午前に宇都宮市で開業式が開かれ、午後3時に運行が始まった。

写真=発車式で、号令とともに始発駅の宇都宮駅東口を出発する次世代型路面電車(LRT)2023年8月26日午前11時40分、宇都宮市宮みらい、柴田悠貴撮影
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20230826001514.html
フォト

 低床で段差が少ないLRTは、足が悪い高齢者や車いすに乗る障害者でも利用しやすい。振動や騒音も少なく、電気で動く。かつて日本全国を走った路面電車の欠点は、時刻の正確性にあった。路線バスのように、交通渋滞が発生すると、ダイヤは当然遅れる。LRTは、乗り降りの負担が少なく、乗降口は、交通IC専用扉として複数設けた。なお現金払いの利用者のみ、進行方向一番前の運転席そばの扉のみ、乗り降りできる。列車は、走行中、度々信号があるとはいえ、停車の機会は少なく、定時性に優れている。

 鉄道名は「宇都宮ライトレール」初乗り運賃は150円に設定された。交通の便が悪い宇都宮郊外と中心部を結ぶことにより、免許返納した高齢者の利用促進を狙う。

 写真=宇都宮ライトレール 路線図 掲載元 LRT公式ホームページ
https://u-movenext.net/construction/
 フォト

  (2)フランスのストラスブールの路面電車 クロアチアのザグレブへ
 
 宇都宮市のモデルとなった町は、フランス北東部アルザス地方の中心地ストラスブールだった。人口26万、郊外の都市を含め、48万人に上る。1960年には、交通渋滞を解消する目的で、路面電車を廃止した。代わりに、人々は車を運転するようになり、交通量は減らなかった。道路事情が悪くなるにつれて、大気汚染も問題化した。東欧革命が起こった1989年に、トラム(超低床式路面電車)復活を公約に掲げた1951年産まれの当時38歳カロリーヌ・トロットマン氏が、市長選挙にて当選すると、交通網を整備した。環境にやさしいエコを実現するべく、世界に先駆けて、トラムを導入したのである。

写真掲載元 美しきLRT ストラスブール/ザグレブ編
http://www.trainfrontview.net/lrt-eu1.htm
フォト

1994年11月26日に開業にこぎつけた。当時は一系統、総延長わずか9kmだった。近未来を意識した流線型の車体は、鉄道ファンをひきつけ、写真のモデル対象になっていた。車内は100%低床化され、バリアフリーを実現している。

 詳細 ストラスブールの交通政策について 団員 森岡 功
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shigikai/info/kaigaishisatsu.files/26_7.pdf
 
 トラムを中心とした交通網の整備により、エコ的な街づくりが実現した。開業から15年、AからGまで7つの系統がある。交通量を減らす取り組みは、もう一つある。町全体に自転車レーンを設け、極力車との衝突事故のリスクを減らした。晴天率が高い町において、自転車を生活の足として利用する市民も多いという。
 
 詳細 写真 ストラスブールのトラム 路線の返還
https://strasbourg.eurotram.com/plan/hensen.html
 フォト


 現在ストラスブールを手本に、クロアチアの首都ザグレブも、トラムを開通し、道路整備を行った。ハプスブルク帝国時代を髣髴とさせるレンガ作りの建物の間を走り、広場に設けた駅に停車する。町の風景に、トラムが溶け込んでいた。

 写真=ザグレブのトラム 掲載元 美しきLRT ストラスブール/ザグレブ編 
フォト
 
 トラムは、電気で稼動することにより、脱炭素化には繋がった。将来の課題は、速達性である。地下鉄に比べると、速度が遅い。街中を平行に走る車にも抜かれてしまう。

 通勤で忙しいビジネスマンには、車の代用手段になりにくい。いかに脱炭素化をすすめながら、乗り物として定着していくかが、課題になる。ストラスブールから、クロアチアのザグレブへとトラムによる交通網が広がった。一連のエコ的な街づくりを前進させたトロットマン元市長は、2019年5月21日に日本・フランス間の文化交流及び相互理解の促進に寄与したとして、旭日重光章を受賞した。ストラスブール市長の任期は1989年から97年、2000年から2001年まで,合計10年に及んだ。市長時代と共に、ストラスブール都市圏議会副議長として長年に亘り,日本・フランス間の文化交流及び相互理解の促進に貢献した。2023年8月現在72歳になる。

脱炭素化へ向けて、欧州の先進国が、一致団結して、対策を始めている。

 写真=カトリーヌ・トロットマン氏に対する叙勲伝達(令和元年9月26日)
https://www.strasbourg.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/jokun_20190926.html
 フォト

■宇都宮で次世代型路面電車LRTが開業 路面電車の新設は75年ぶり
(朝日新聞デジタル - 08月26日 12:07)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7538821
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