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2023年08月04日23:41
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ヒビノキ834（07月30日〜08月05日までの１週間／週前半）
2023/07/30〜2022/08/05までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。
■2023/07/30/日
29日（土）にTRPGのオフライン・セッション――。
『ELDEN RING TRPG』のプレイヤーをやらせてもらいました。
https:/
参加したメンバーは猛暑のなかをありがとうございました。
この作品むしろ１人用プレイでもできるだろう。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．�ルマダクニトラ 侍
東方の葦名の国の出身で今回のホストの褪せ人。出血攻撃が非常に強力でパーティのダメージディーラーかつ同時に壁役。
▼PC�◆．侫�リットガドヴェール 調香師
ある世界から来訪したドワーフ。TRPGオリジナルの素性で、相手の強靭を削り行動不能に導く鞭の攻撃と火炎攻撃が強力。
▼PC�� ポルタ 導き手
TRPGオリジナルの素性。原作では指巫女のいないプレイヤーキャラクターの導き手はメリナだ。優秀な回復能力で十分に活躍。
▼PC�ぁ．茱筌�ン 囚人
バビロンの捕囚でユダの王と同名。ヤギをつれる。原作と同様に攻撃と魔法も可能な魔法戦士だが、中途半端で決め手にかける。
●プレイの内容
（１）
本作は、世界累計２千万本以上を売り上げた、オープンワールドビデオゲーム『ELDEN RING（エルデンリング）』*1が原作のTRPGだ。PCは、ビデオゲームと同様「褪せ人」*2となって「狭間の地」*3 へと来訪する。そうして運命の導きへ従ってエルデンリングを手に入れ王を目指す旅へ出る。新作の紹介にならい、今回の感想ではゲームルールの紹介や当日に感覚した全体の雑感を中心に記す。*4
（１）でも解説するよう、PL／PCの１人はエルデの王を目指す「褪せ人」だ。つまりは原作におけるホストとなる。以外のPL／PCもビデオゲーム同様にホストが召喚したゲストとなる。原作においてホストとゲストはあわせて最大３人までしか参加できない。*5この制限はTRPGにはない。*6ただ、ゲストとホストの総数が４人以上になると、原作にあった「遺灰」*7の要素が使用できなくなる。
（２）
キャラクター作成は、簡単というよりも、本作が提供する14種の「素性」*8を選択して書き写す。そのあと名前や体型、年頃を決定して終了だ。「動機」「汎用」「素性」は、本作の独自要素もあって、ゲストとホストの大体の人生と背景を決定できるが、*9あくまでもフレーバー。*10 この決定を行う専用チャートも存在する。今回PL／PCは、「侍」「囚人」「調香師」「導き手」を選択した。*11
ほぼ要素の固定したキャラクター作成は好悪あるだろうが、本作のゲームデータは重い方だ。*12 取り扱う数値や書き込む量は多い。そのため「個別」や「ランダム」で能力や数値を決定する通常のキャラクター作成だと、時間がかかりすぎるかもしれない。*13 原作でも選択した「素性」の能力は固定だ。*14 原作再現と同時に、キャラクター作成の手間を緩和する選択としては好都合で最適解だ。*15
（３）
キャラクター作成が終了したなら、早々にもうゲームが開始可能だ。GMはルールブック付属のマップを用意し、PL／PCの現在位置にマーカーを置く。当日プレイしたマップは「王を待つ礼拝堂」*16 と「リムグレイブ」。*17 本作はエピソード形式*18 で、使用マップのクリアに必要なフラグのイベントが存在する。フラグはボスとの戦闘だったり、後述する特定の「フィールド」まで移動をするなどがある。
マップは複数のフィールドへと分かれ、「移動」したそれぞれのフィールドではイベントが発生する。*19 PL／PCが、フィールドに記載してあるイベントを特定回数クリアすれば「踏破」。報酬に経験値を得る。*20 イベントは能力判定だったり、モブとの戦闘だ。また探索によってマップに別の地点が開通する場合も多い。本作では「移動」*21 「探索」*22 「踏破」*23 を繰り返し、原作を追体験／追想起する。
（４）
この「移動」と「踏破」で巻き起こるイベントにロールプレイの要素や、PL／PCのアイデアで展開が変化する要素は一切ない。*24 あるとすれば「選択肢Ａと選択肢Ｂのどちらをえらぶのか？」といったぐらいだ。本作最大の制作意図は、ビデオゲーム全体をアナログなTRPGで再現をすることだ。*25 なら、この仕様と制作方針は「ただしい」。ただ、自身が納得してきれているわけではない。
批判ではない。本作はTRPGというよりも「ディセント(DESCENT)」や「アーカムホラー」といったボードゲームと表現するほうがふさわしい。*26 明確なクエストと物語が存在し、ダイスロールがあって、PL／PCが個別のキャラクターを操る大型ボードゲームだ。「それ」と「本作」の「区別」はどこにあるのか？*27 自身としては明確な差を見出すことは今回の経験だけではむずかしかった。*28
（５）
PL／PCは「リムグレイブ」を探索しながらエピソードのフラグが存在するフィールド――「ストームヴィル城」を目指し「移動」と「踏破」を繰り返す。一帯を守る軍兵と戦ったり逃げたり、イベントで開通した「嵐の麓の地下墓」を調査してボス「還樹の番犬」を撃破したりをしながら目的の「ストームヴィル城」へと到着。*29 城門入り口に姿を現す、あの「忌み鬼マルギット」*30 と戦闘を行う。
厳密なゲームルールとはことなるが、*31 戦闘の仕組は以下だ。攻撃コスト「４」／防御コスト「３」／回避「８」のPCがいるとする。PCは5d６個のスタミナダイスを持ち、スタミナダイスをアクションダイス「３」個*32 とリアクションダイス「２」個*33 へ分配した。アクションダイスの出目は３４５。PCの攻撃コストは「４」。したがい出目４と出目５の攻撃は相手に命中する。*34
（６）
防御はリアクションダイスで行う。まずPL／PCはリアクションダイスで相手の攻撃の回避をこころみる。２個の合計で「８」以上が必要だ。リアクションダイスは１個ずつダイスロールを行う。*35 １つめのダイスの出目は「１」。この時点でもはや「回避」はできなくなった。*36 PL／PCは「防御」をねらう。２つめのダイスの出目は「４」。「防御」は成功できたようだ。
ボスとの戦闘――通常戦闘は本作の一番のセールスポイントだ。ゲームルールは以前ＳNEが制作した『ダークソウルTRPG』*37 を正当進化をさせたものだが、５個のスタミナダイスをやりくりして「攻撃」「防御」「回避」を行う戦略と戦術の“あや”は大変おもしろい。*40 もちろん原作にもある「戦技」の使用や「聖杯瓶」を使う回復も重要なポイントだ。PL／PCの協力と連携も必要で非常によくできている。
●脚注
※１ https:/
※２ https:/
※３ https:/
※４ 「エルデンリングTRPG」で検索をすれば、各社のメディア体験レポートなどもあがっているし情報は入手しやすい。
※５ ネットワーク同士でつながった世界中の『ELDEN RING（エルデンリング）』のプレイヤーを、自身のゲーム内に呼び出し、一緒にゲームを行う協力マルチプレイのこと。ちなみに最大３人までしか参加できない理由はゲームの難易度とバランスの調整だ。
※６ ただ、PL／PCの人数が多ければ多いほどエネミーは強化されて難易度は上昇する。また「遺灰」も使用できない。
※７ https:/
※８ https:/
※９ 原作における「褪せ人」は単純に「褪せ人」であって個人のパーソナリティを一切もっていない。TRPGでは、PL／PCの「褪せ人」のひととなりや過去の人生をぼんやりと決定することができる。
※10 ゲームルールやキャラクターの能力には一切関係ない。
※11 なんとかなったが、「放浪騎士」や「剣士」など、もう１人前衛の「素性」がいたほうが安定した。
※12 キャラクターシート参照（https:/
※13 ※12も参照。「項目の多さ／情報の多さ」 ＝ 「キャラクター作成にかかる時間」に間違いはない。
※14 原作でも「素性」以外で自由選択できるものは、プレイヤーキャラクターが最初に所持しているアイテム（形見）のみであった。
※15 自由なキャラクター作成はたのしいけどね。
※16 https:/
※17 https:/
※18 冒険管理シート（https:/
※19 イベントは「フィールド」ごとに個別の内容が設定してある。GMは1d６をロールして内容を決定する。おそらくシナリオのイベントの総数と内容は膨大なものだ。
※20 キャラクターは10レベルから開始し、現在のレベル+1 x 100（11レベルならば必要な経験値は1100）を獲得したあとレベルアップする。経験値の獲得は潤沢で、最終的に我々も14レベルまでレベルアップした。
※21 通常「フィールド」から「フィールド」の移動は１マスだ。だが原作における「褪せ人」の乗騎「霊馬トレント」を手に入れる事で２マス移動できるようになる。ただ、このときPC全員が、原作でもキャラクターが様々な能力を使用するために消費する「FP」を１点ずつ消費しないとならない。
※22 「探索」は、通常、PL／PCが宣言をするだけで行う事ができる。GMは1d６をロールしてイベントを決定する。イベントの解決は大抵PL／PCの【能力値】ロールだ。
※23 「踏破」に必要な「探索」の回数は最大で６回程度だ。
※24 たとえばシナリオの展開は固定してあり、どの選択をしようとも「結果Ｘ」に辿り着く。ただ、TRPGの醍醐味と面白味は、その「結果Ｘ」に辿り着くまでにある「過程」だ。その過程とはGMとPLが話し合い、アイデアを出し合い、ロールプレイを行い、自由に生み出す自分たちだけの物語なのである。
※25 本作を購入するのは原作ビデオゲームのファンたちで、それ以外はあまりないだろう。なら原作再現を最も重視しないとならない。
※26 作者はメディアのインタビューで「本作の１人プレイはむずかしい」といっているが、おそらく１人でもできるし、自身はむしろ「１人用プレイ」に最適だと想像している。イベントや物語の結果は固定されている。ならゲームブックのように物語をたのしめばいいのだ。それもこれも本作がボードゲームライクゆえだ。
※27 自身の印象としては「ない」。
※28 最後まで完了したときには評価がかわるかもしれない。
※29 ちなみにツリーガードは回避した。ともあれ目的の場所に到着するまで、十分、原作ビデオゲームへと準じた冒険を堪能することができた。
※30 数々の『ELDEN RING（エルデンリング）』プレイヤーを葬り去った最初の壁だ。
※31 各社のメディアリポートもそうだけど、戦闘のゲームルールは要素がありすぎて、すべてを解説することはできないだろう。
※32 PCが能動側――相手へ攻撃を行う時に使用するダイスのこと。アクションダイスに使用したダイスはリアクションダイスには使用できない。
※33 PCが受動側――相手へ防御を行う時に使用するダイスのこと。リアクションダイスに使用したダイスはアクションダイスには使用できない。
※34 攻撃コストは「４」のため「４」と「５」の出目は命中あつかいとなる。このときPL／PCは、1hitの攻撃を２回あたえてもよいし、ダイスロールの出目で連番が成立するなら、より強力なダメージをあたえられる、2hitをあたえてもよい（今回の出目なら「４」と「５」で連番が成立する）。たとえば「放浪騎士」（https:/
※35 ダイスロールを１個ずつするのは１回のダイスロールで「回避」や「防御」に必要な出目が出る場合があるからだ。使用されなかったリアクションダイスは別の攻撃の「回避」や「防御」そのほかのために温存しておくことができる。
※36 １個目のダイスが「１」の時点で2d６で「８」はでない。
※37 『ダークソウルTRPG』の感想はhttps:/
※38 これ以上の戦闘システムを持つ作品は国産TRPGではあまりないだろう。
『ダークギャザリング』 第４話 「寶月詠子」
https:/
失礼だな。純愛だよ。大学デビューと同時に全裸オカルト除霊。そうして詠子でさえ「まとも」ではなかった。霊を縛り、より強力な霊を作成。それを使役して母親をうばった霊を倒す。夜宵の蠱毒に似た「育霊システム」を見て、自身と詠子に霊障をもたらした霊を倒す希望を見出す螢多朗。螢多朗は夜宵に協力を約束し、同時に日常生活を取り戻す目的で大学デビューをはたす。
前回に引き続き、螢多朗がオカルトに積極的に関与する動機を補強する。ゆえ発火現象を引き起す映像の除霊（？）をしながら、螢多朗と詠子の過去をつまびらかにして、２人の関係を強化する。２人が双方を想い合う……と、想像していた時期が自分にもありました。詠子の正体は「けーくんがしゅき」 → 「オカルトもしゅき」 → 「危険な目に遭えばかっこいいけーくんが見れるの」こりゃヤベエ。
■2023/07/31/月
夏休みだから中学生や高校生、小さい子の手を引く家族づれが多くなる時期。伊勢丹のある新宿通りは去年以上の人出。ただ、このクソ酷暑の中でちょっと心配にはなるな。あともうマスクしてない人の方が多数派。
『Lv1魔王とワンルーム勇者』 第５話 「へいかとっ！」
https:/
イオンモール越谷店的郊外店舗。勇者（マックス）の「お前は男か？」の質問に「どっちでもいいではないか」と魔王。おっそうだな！ 「これってデートだよね」とショッピングをたのしむ２人に戦士（レオ）の部下が接触してくる。今回ガンマ共和国にマックスと魔王が向う展開から見ても、当座の目的は「王国ではテロリストとされるレオをマックスがどうするのか？」なんだろうな。
純朴で陽気なレオを見る限り、元・戦士は悪人ではない。ゆえ部下のあねごや魔王討伐以前は子供であった、ウィルたちに慕われる。また、ガンマ共和国を、王国が目の敵にしている理由はエネルギーをめぐった利権問題。この土台をもとに、物語がレオを、どう許して、そこへとマックスがどう関わるか？ 本作の世界設定って、埼玉、群馬、茨城、栃木、東京と関東一円の擬国化（？）なんだな。
■2023/08/01/火
もう８月かよ。
『好きな子がめがねを忘れた』 第５話 「好きな子とバレンタインデーに会った」
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バレンタインデー ＆ ホワイトデーで丸々１本。「三重さんからチョコレートがもらえるかどうか？」ドキドキの小村くん。その小村くんを三重さんが翻弄する。以前ふれたようにテレビアニメは年度や季節を時系列的にバラバラで放送している。今回の展開を見る限り、１年当時、三重さんと小村くんは、バレンタインデーになにもなかったんだな。でないと物語がおかしくなる。
「バレンタインデー一色の街を三重さんがめがねをわすれて判別できない」この部分はめがねに関係あるけれど、以外の展開はめがねと関係してない。ですからめずらしいといえばめずらしい。ダイエットのためにはホワイトデーのお返しを我慢する。それって三重さんが自身の欲望との対決しているだけだもんな。かわいいけど。来週は２年から３年に進級？ そのあとまた１年や２年の話をやるのかしら？
■2023/08/02/水
この台風だといま沖縄に行った人と行く予定の人はしんどいな。同時に観光の関係者たちも商売あがったりだ。
『わたしの幸せな結婚』 第５話 「波紋」
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私より姉が幸福になると許せない。急転直下。お互いを理解し合い、相思相愛かつ婚約を約束した清霞と美世。だが、辰石家の家長・実と斎森家の香耶が暗躍。美世を拉致する。計画自体は暗躍とか隠れて以前だったな。おそらく香耶と実が雇う異能の使い手が、ゆり江の前で美世を拉致。そんなの清霞にバレるにきまっている。ただ、現在も美世に好意をよせる幸次は、清霞につくんだな。
おそらく美世本人に進言させる格好にして、清霞との婚約を破棄。その言質をとるんだろうが、ずいぶん直接的・暴力的な方法だ。清霞の逆鱗にふれそう。父・実と幸次の念動力バトルは地味特殊能力ものらしくてよかった。いまだにわからんのは、幸次の兄で辰石の長男・一志の立ち位置だ。一志はどう立ち回るんだ？ あと美世は夢に関る異能の能力をじつはもっていそう。
『アンデッドガール・マーダーファルス』 第５話 「倫敦の不死者」
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人外魔境。世界で最も有名な怪盗アルセーヌ・ルパンの予告がとどく。「八十日間世界一周」を成し遂げた鉄人フォッグの所有する宝石を頂戴する。フォッグは、シャーロック・ホームズとワトソンとともに、津軽と鴉夜の２人――鳥籠使いらの探偵を招聘。宝石の警護を依頼する。フォッグの屋敷には、レストレード警部をはじめ、作中では怪物退治専門の保険屋ロイスなど、一癖も二癖もある人物が集合する。
新章。舞台は大英帝国・倫敦。ヴィクトリア時代の花形。ゆえ、今回は登場人物の紹介と、舞台装置の紹介。地下の大伽藍にある、堅牢無比、侵入絶対不能な金庫部屋。その金庫部屋の中で宝石を守る箱はドワーフが製作した銀製の金庫。開錠方法はフォッグしか把握してない。この状況で宝石を盗み出す事はできるのか？ 大仰な設定をどう潜り抜けて？ どうオチをつけるのか？ たのしみです。
■2023/07/30/日
29日（土）にTRPGのオフライン・セッション――。
『ELDEN RING TRPG』のプレイヤーをやらせてもらいました。
https:/
参加したメンバーは猛暑のなかをありがとうございました。
この作品むしろ１人用プレイでもできるだろう。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．�ルマダクニトラ 侍
東方の葦名の国の出身で今回のホストの褪せ人。出血攻撃が非常に強力でパーティのダメージディーラーかつ同時に壁役。
▼PC�◆．侫�リットガドヴェール 調香師
ある世界から来訪したドワーフ。TRPGオリジナルの素性で、相手の強靭を削り行動不能に導く鞭の攻撃と火炎攻撃が強力。
▼PC�� ポルタ 導き手
TRPGオリジナルの素性。原作では指巫女のいないプレイヤーキャラクターの導き手はメリナだ。優秀な回復能力で十分に活躍。
▼PC�ぁ．茱筌�ン 囚人
バビロンの捕囚でユダの王と同名。ヤギをつれる。原作と同様に攻撃と魔法も可能な魔法戦士だが、中途半端で決め手にかける。
●プレイの内容
（１）
本作は、世界累計２千万本以上を売り上げた、オープンワールドビデオゲーム『ELDEN RING（エルデンリング）』*1が原作のTRPGだ。PCは、ビデオゲームと同様「褪せ人」*2となって「狭間の地」*3 へと来訪する。そうして運命の導きへ従ってエルデンリングを手に入れ王を目指す旅へ出る。新作の紹介にならい、今回の感想ではゲームルールの紹介や当日に感覚した全体の雑感を中心に記す。*4
（１）でも解説するよう、PL／PCの１人はエルデの王を目指す「褪せ人」だ。つまりは原作におけるホストとなる。以外のPL／PCもビデオゲーム同様にホストが召喚したゲストとなる。原作においてホストとゲストはあわせて最大３人までしか参加できない。*5この制限はTRPGにはない。*6ただ、ゲストとホストの総数が４人以上になると、原作にあった「遺灰」*7の要素が使用できなくなる。
（２）
キャラクター作成は、簡単というよりも、本作が提供する14種の「素性」*8を選択して書き写す。そのあと名前や体型、年頃を決定して終了だ。「動機」「汎用」「素性」は、本作の独自要素もあって、ゲストとホストの大体の人生と背景を決定できるが、*9あくまでもフレーバー。*10 この決定を行う専用チャートも存在する。今回PL／PCは、「侍」「囚人」「調香師」「導き手」を選択した。*11
ほぼ要素の固定したキャラクター作成は好悪あるだろうが、本作のゲームデータは重い方だ。*12 取り扱う数値や書き込む量は多い。そのため「個別」や「ランダム」で能力や数値を決定する通常のキャラクター作成だと、時間がかかりすぎるかもしれない。*13 原作でも選択した「素性」の能力は固定だ。*14 原作再現と同時に、キャラクター作成の手間を緩和する選択としては好都合で最適解だ。*15
（３）
キャラクター作成が終了したなら、早々にもうゲームが開始可能だ。GMはルールブック付属のマップを用意し、PL／PCの現在位置にマーカーを置く。当日プレイしたマップは「王を待つ礼拝堂」*16 と「リムグレイブ」。*17 本作はエピソード形式*18 で、使用マップのクリアに必要なフラグのイベントが存在する。フラグはボスとの戦闘だったり、後述する特定の「フィールド」まで移動をするなどがある。
マップは複数のフィールドへと分かれ、「移動」したそれぞれのフィールドではイベントが発生する。*19 PL／PCが、フィールドに記載してあるイベントを特定回数クリアすれば「踏破」。報酬に経験値を得る。*20 イベントは能力判定だったり、モブとの戦闘だ。また探索によってマップに別の地点が開通する場合も多い。本作では「移動」*21 「探索」*22 「踏破」*23 を繰り返し、原作を追体験／追想起する。
（４）
この「移動」と「踏破」で巻き起こるイベントにロールプレイの要素や、PL／PCのアイデアで展開が変化する要素は一切ない。*24 あるとすれば「選択肢Ａと選択肢Ｂのどちらをえらぶのか？」といったぐらいだ。本作最大の制作意図は、ビデオゲーム全体をアナログなTRPGで再現をすることだ。*25 なら、この仕様と制作方針は「ただしい」。ただ、自身が納得してきれているわけではない。
批判ではない。本作はTRPGというよりも「ディセント(DESCENT)」や「アーカムホラー」といったボードゲームと表現するほうがふさわしい。*26 明確なクエストと物語が存在し、ダイスロールがあって、PL／PCが個別のキャラクターを操る大型ボードゲームだ。「それ」と「本作」の「区別」はどこにあるのか？*27 自身としては明確な差を見出すことは今回の経験だけではむずかしかった。*28
（５）
PL／PCは「リムグレイブ」を探索しながらエピソードのフラグが存在するフィールド――「ストームヴィル城」を目指し「移動」と「踏破」を繰り返す。一帯を守る軍兵と戦ったり逃げたり、イベントで開通した「嵐の麓の地下墓」を調査してボス「還樹の番犬」を撃破したりをしながら目的の「ストームヴィル城」へと到着。*29 城門入り口に姿を現す、あの「忌み鬼マルギット」*30 と戦闘を行う。
厳密なゲームルールとはことなるが、*31 戦闘の仕組は以下だ。攻撃コスト「４」／防御コスト「３」／回避「８」のPCがいるとする。PCは5d６個のスタミナダイスを持ち、スタミナダイスをアクションダイス「３」個*32 とリアクションダイス「２」個*33 へ分配した。アクションダイスの出目は３４５。PCの攻撃コストは「４」。したがい出目４と出目５の攻撃は相手に命中する。*34
（６）
防御はリアクションダイスで行う。まずPL／PCはリアクションダイスで相手の攻撃の回避をこころみる。２個の合計で「８」以上が必要だ。リアクションダイスは１個ずつダイスロールを行う。*35 １つめのダイスの出目は「１」。この時点でもはや「回避」はできなくなった。*36 PL／PCは「防御」をねらう。２つめのダイスの出目は「４」。「防御」は成功できたようだ。
ボスとの戦闘――通常戦闘は本作の一番のセールスポイントだ。ゲームルールは以前ＳNEが制作した『ダークソウルTRPG』*37 を正当進化をさせたものだが、５個のスタミナダイスをやりくりして「攻撃」「防御」「回避」を行う戦略と戦術の“あや”は大変おもしろい。*40 もちろん原作にもある「戦技」の使用や「聖杯瓶」を使う回復も重要なポイントだ。PL／PCの協力と連携も必要で非常によくできている。
●脚注
※１ https:/
※２ https:/
※３ https:/
※４ 「エルデンリングTRPG」で検索をすれば、各社のメディア体験レポートなどもあがっているし情報は入手しやすい。
※５ ネットワーク同士でつながった世界中の『ELDEN RING（エルデンリング）』のプレイヤーを、自身のゲーム内に呼び出し、一緒にゲームを行う協力マルチプレイのこと。ちなみに最大３人までしか参加できない理由はゲームの難易度とバランスの調整だ。
※６ ただ、PL／PCの人数が多ければ多いほどエネミーは強化されて難易度は上昇する。また「遺灰」も使用できない。
※７ https:/
※８ https:/
※９ 原作における「褪せ人」は単純に「褪せ人」であって個人のパーソナリティを一切もっていない。TRPGでは、PL／PCの「褪せ人」のひととなりや過去の人生をぼんやりと決定することができる。
※10 ゲームルールやキャラクターの能力には一切関係ない。
※11 なんとかなったが、「放浪騎士」や「剣士」など、もう１人前衛の「素性」がいたほうが安定した。
※12 キャラクターシート参照（https:/
※13 ※12も参照。「項目の多さ／情報の多さ」 ＝ 「キャラクター作成にかかる時間」に間違いはない。
※14 原作でも「素性」以外で自由選択できるものは、プレイヤーキャラクターが最初に所持しているアイテム（形見）のみであった。
※15 自由なキャラクター作成はたのしいけどね。
※16 https:/
※17 https:/
※18 冒険管理シート（https:/
※19 イベントは「フィールド」ごとに個別の内容が設定してある。GMは1d６をロールして内容を決定する。おそらくシナリオのイベントの総数と内容は膨大なものだ。
※20 キャラクターは10レベルから開始し、現在のレベル+1 x 100（11レベルならば必要な経験値は1100）を獲得したあとレベルアップする。経験値の獲得は潤沢で、最終的に我々も14レベルまでレベルアップした。
※21 通常「フィールド」から「フィールド」の移動は１マスだ。だが原作における「褪せ人」の乗騎「霊馬トレント」を手に入れる事で２マス移動できるようになる。ただ、このときPC全員が、原作でもキャラクターが様々な能力を使用するために消費する「FP」を１点ずつ消費しないとならない。
※22 「探索」は、通常、PL／PCが宣言をするだけで行う事ができる。GMは1d６をロールしてイベントを決定する。イベントの解決は大抵PL／PCの【能力値】ロールだ。
※23 「踏破」に必要な「探索」の回数は最大で６回程度だ。
※24 たとえばシナリオの展開は固定してあり、どの選択をしようとも「結果Ｘ」に辿り着く。ただ、TRPGの醍醐味と面白味は、その「結果Ｘ」に辿り着くまでにある「過程」だ。その過程とはGMとPLが話し合い、アイデアを出し合い、ロールプレイを行い、自由に生み出す自分たちだけの物語なのである。
※25 本作を購入するのは原作ビデオゲームのファンたちで、それ以外はあまりないだろう。なら原作再現を最も重視しないとならない。
※26 作者はメディアのインタビューで「本作の１人プレイはむずかしい」といっているが、おそらく１人でもできるし、自身はむしろ「１人用プレイ」に最適だと想像している。イベントや物語の結果は固定されている。ならゲームブックのように物語をたのしめばいいのだ。それもこれも本作がボードゲームライクゆえだ。
※27 自身の印象としては「ない」。
※28 最後まで完了したときには評価がかわるかもしれない。
※29 ちなみにツリーガードは回避した。ともあれ目的の場所に到着するまで、十分、原作ビデオゲームへと準じた冒険を堪能することができた。
※30 数々の『ELDEN RING（エルデンリング）』プレイヤーを葬り去った最初の壁だ。
※31 各社のメディアリポートもそうだけど、戦闘のゲームルールは要素がありすぎて、すべてを解説することはできないだろう。
※32 PCが能動側――相手へ攻撃を行う時に使用するダイスのこと。アクションダイスに使用したダイスはリアクションダイスには使用できない。
※33 PCが受動側――相手へ防御を行う時に使用するダイスのこと。リアクションダイスに使用したダイスはアクションダイスには使用できない。
※34 攻撃コストは「４」のため「４」と「５」の出目は命中あつかいとなる。このときPL／PCは、1hitの攻撃を２回あたえてもよいし、ダイスロールの出目で連番が成立するなら、より強力なダメージをあたえられる、2hitをあたえてもよい（今回の出目なら「４」と「５」で連番が成立する）。たとえば「放浪騎士」（https:/
※35 ダイスロールを１個ずつするのは１回のダイスロールで「回避」や「防御」に必要な出目が出る場合があるからだ。使用されなかったリアクションダイスは別の攻撃の「回避」や「防御」そのほかのために温存しておくことができる。
※36 １個目のダイスが「１」の時点で2d６で「８」はでない。
※37 『ダークソウルTRPG』の感想はhttps:/
※38 これ以上の戦闘システムを持つ作品は国産TRPGではあまりないだろう。
『ダークギャザリング』 第４話 「寶月詠子」
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失礼だな。純愛だよ。大学デビューと同時に全裸オカルト除霊。そうして詠子でさえ「まとも」ではなかった。霊を縛り、より強力な霊を作成。それを使役して母親をうばった霊を倒す。夜宵の蠱毒に似た「育霊システム」を見て、自身と詠子に霊障をもたらした霊を倒す希望を見出す螢多朗。螢多朗は夜宵に協力を約束し、同時に日常生活を取り戻す目的で大学デビューをはたす。
前回に引き続き、螢多朗がオカルトに積極的に関与する動機を補強する。ゆえ発火現象を引き起す映像の除霊（？）をしながら、螢多朗と詠子の過去をつまびらかにして、２人の関係を強化する。２人が双方を想い合う……と、想像していた時期が自分にもありました。詠子の正体は「けーくんがしゅき」 → 「オカルトもしゅき」 → 「危険な目に遭えばかっこいいけーくんが見れるの」こりゃヤベエ。
■2023/07/31/月
夏休みだから中学生や高校生、小さい子の手を引く家族づれが多くなる時期。伊勢丹のある新宿通りは去年以上の人出。ただ、このクソ酷暑の中でちょっと心配にはなるな。あともうマスクしてない人の方が多数派。
『Lv1魔王とワンルーム勇者』 第５話 「へいかとっ！」
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イオンモール越谷店的郊外店舗。勇者（マックス）の「お前は男か？」の質問に「どっちでもいいではないか」と魔王。おっそうだな！ 「これってデートだよね」とショッピングをたのしむ２人に戦士（レオ）の部下が接触してくる。今回ガンマ共和国にマックスと魔王が向う展開から見ても、当座の目的は「王国ではテロリストとされるレオをマックスがどうするのか？」なんだろうな。
純朴で陽気なレオを見る限り、元・戦士は悪人ではない。ゆえ部下のあねごや魔王討伐以前は子供であった、ウィルたちに慕われる。また、ガンマ共和国を、王国が目の敵にしている理由はエネルギーをめぐった利権問題。この土台をもとに、物語がレオを、どう許して、そこへとマックスがどう関わるか？ 本作の世界設定って、埼玉、群馬、茨城、栃木、東京と関東一円の擬国化（？）なんだな。
■2023/08/01/火
もう８月かよ。
『好きな子がめがねを忘れた』 第５話 「好きな子とバレンタインデーに会った」
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バレンタインデー ＆ ホワイトデーで丸々１本。「三重さんからチョコレートがもらえるかどうか？」ドキドキの小村くん。その小村くんを三重さんが翻弄する。以前ふれたようにテレビアニメは年度や季節を時系列的にバラバラで放送している。今回の展開を見る限り、１年当時、三重さんと小村くんは、バレンタインデーになにもなかったんだな。でないと物語がおかしくなる。
「バレンタインデー一色の街を三重さんがめがねをわすれて判別できない」この部分はめがねに関係あるけれど、以外の展開はめがねと関係してない。ですからめずらしいといえばめずらしい。ダイエットのためにはホワイトデーのお返しを我慢する。それって三重さんが自身の欲望との対決しているだけだもんな。かわいいけど。来週は２年から３年に進級？ そのあとまた１年や２年の話をやるのかしら？
■2023/08/02/水
この台風だといま沖縄に行った人と行く予定の人はしんどいな。同時に観光の関係者たちも商売あがったりだ。
『わたしの幸せな結婚』 第５話 「波紋」
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私より姉が幸福になると許せない。急転直下。お互いを理解し合い、相思相愛かつ婚約を約束した清霞と美世。だが、辰石家の家長・実と斎森家の香耶が暗躍。美世を拉致する。計画自体は暗躍とか隠れて以前だったな。おそらく香耶と実が雇う異能の使い手が、ゆり江の前で美世を拉致。そんなの清霞にバレるにきまっている。ただ、現在も美世に好意をよせる幸次は、清霞につくんだな。
おそらく美世本人に進言させる格好にして、清霞との婚約を破棄。その言質をとるんだろうが、ずいぶん直接的・暴力的な方法だ。清霞の逆鱗にふれそう。父・実と幸次の念動力バトルは地味特殊能力ものらしくてよかった。いまだにわからんのは、幸次の兄で辰石の長男・一志の立ち位置だ。一志はどう立ち回るんだ？ あと美世は夢に関る異能の能力をじつはもっていそう。
『アンデッドガール・マーダーファルス』 第５話 「倫敦の不死者」
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人外魔境。世界で最も有名な怪盗アルセーヌ・ルパンの予告がとどく。「八十日間世界一周」を成し遂げた鉄人フォッグの所有する宝石を頂戴する。フォッグは、シャーロック・ホームズとワトソンとともに、津軽と鴉夜の２人――鳥籠使いらの探偵を招聘。宝石の警護を依頼する。フォッグの屋敷には、レストレード警部をはじめ、作中では怪物退治専門の保険屋ロイスなど、一癖も二癖もある人物が集合する。
新章。舞台は大英帝国・倫敦。ヴィクトリア時代の花形。ゆえ、今回は登場人物の紹介と、舞台装置の紹介。地下の大伽藍にある、堅牢無比、侵入絶対不能な金庫部屋。その金庫部屋の中で宝石を守る箱はドワーフが製作した銀製の金庫。開錠方法はフォッグしか把握してない。この状況で宝石を盗み出す事はできるのか？ 大仰な設定をどう潜り抜けて？ どうオチをつけるのか？ たのしみです。
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