納涼屋台

蒸し暑さにたまらず夕方から避暑に出かけた。月齢良し、空はどんより梅雨空、気温も高め。こんな夜はエアコンの効いた部屋でくすぶっているのは極めて不健康。とはいえ、まだ体力回復しておらず場所は身近な県内のブナ林で屋台を出すことにする。
到着後屋台組立てて発電機スタートさせた刹那、個々の常連Sさん搭乗。平日で仕事終わって飛び出してきたようで、同じくこんな夜は屋台に限るというご意見でした。彼の屋台は私の微々たる規模より半端ないくらい大掛かりなセットで、集虫力も私の比ではない。すぐに場所を明け渡するため撤収し100ｍほど離れた場所へ移動。彼は細かな甲虫はあまり採らないので私にとっては心強い味方になるのだ。
さて点灯したはいいが、こんな申し分のない夜なのに一向にムシの飛来がない。普段ならワラワラ集まるコガネ類もわずか、ガ類さえほとんど来てくれず白布は閑散としている。8時を回り、樹冠を通してみる空も漆黒の闇に覆われている。本当にライトトラップの条件は難しいものだ。こりゃ今夜は９時くらいの早上がりかなとボヤいているうちに少しずつ甲虫も集まり始め、期待が持てるようになってくる。二つの幕を行き来しながらそこそこ甲虫をつまむことができ、結果日付の変わる時間近くまで粘ってしまった。県純絶滅危惧のヒメオオクワ１♂、イガカミキリモドキ（こちらでは少ない）、ムナビロクチキ、ナガイツツホソナガクチキ（ここでは初）、イガブチヒゲハナなどが飛来し、中当たり程度の成果が得られた。