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2023年04月26日00:27

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“本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション”@練馬区立美術館

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この展覧会!
「羊皮紙」に実際、触れる!という情報を得て、
ぜひ行ってみたい! と思った。
ただただそれだけ。
あとは、区立の美術館だし〜、と
展示品にはさほど期待はせず、なんて失礼なスタンスで
出掛けて行ったら!!

4/4(火)
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外観、カワイイ!

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入口、凝ってる!!

実は、
建材メーカーとして知られる「吉野石膏株式会社」は、
長年、美術品を収集してきたとのこと。
ここでは、その「吉野石膏美術振興財団」のアートライブラリー所蔵の
貴重書 他 のコレクションより、
絵画と本との結びつきに注目して選んだ約200点が紹介されていた。

第1章 ヨーロッパ中世・ルネサンスの美しい本の世界
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「時祷書 零葉:聖セバスティアヌス 」
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祈祷書 (裏って、初めて観た!)
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「時祷書 」羊皮紙
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レイアウトも凝り始めた。
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主目的の(笑) 羊皮紙!
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左:山羊 中:羊 右:仔牛
羊の皮だけじゃないのね〜。
もっと「皮」という触感かと思ったが、「紙」という感じ!


これ、当時の音符です。
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写本の道具と写本机
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第2章 近代における書物・美しい本が芸術となるまで
「眠れる森の美女と赤ずきん」シャルル・ペロー
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   「ロンドンのキューガーデン」カミーユ・ピサロ
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   「庭で膝に犬をのせて読書する少女」ルノアール
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     「ダフニスとクロエ」12点 シャガール
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まさか!ここでシャガールのこの連作に逢えるとは?!!

         「聖母子」藤田嗣治
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フジタの聖母子! 本当に美しい!!


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第3章 本と絵画でみる日本の芸術
         「深雪の図」上村松園
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1959年5月発行の「暮らしの手帳」で
15銘柄のクレヨンとパスをテスト。
9名の画家が関わり、ぬり絵から
色の良さ、描き心地、発色の良さを判定。
子供に「色のゼイタク」をさせてほしいと提案した。
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中世彩飾写本から近代のアーティスト・ブックに至るという
大きなテーマを掲げて
一部、「これは、こじつけなんじゃな〜い?」というのも含め(笑)
展示された作品はかなりの点数に!
何も期待せずにのこのこ出掛けて行って
「吉野石膏」さまにも「練馬区立美術館」さまにも
本当に失礼だった〜。 m(_ _)m

12世紀から20世紀までの本と絵画の800年の歩みが
多数の貴重書と絵画で展開される。
写本! 凄いな〜
脳裏に、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」や
オルハン・パムクの「わたしの名は紅」のシーンが浮かび
今、NHKの朝ドラで植物好きの少年が、本や植物一覧図を
必死で転写する姿が思い出される。
かつて、人々は
どれほどの時間と想いを「本」に込めたのか?
そんな「本」は、どれほど大切にされ渇望されたことか?

また、相応の画家たちが挿絵を手掛けた本の美しさは
格別だった。

思いもかけず観られた
シャガールとフジタの聖母子の他にも
若冲、北斎、大観、安田靫彦、棟方志功… と
綺羅星のような画家の作品群。

結局、あっさり周って、シャガールに改めて浸ったら
3時間!
それでも脳が入ってきた情報を処理しきれず、
滅多の買わない図録を買って帰宅した。
圧巻の展覧会だった。
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