シトロエンAMI。
いつ見ても「どうしてそうなった?」と思ってしまう顔が好き。
この顔で、後頭部はクリフカット。
どこ迄も個性派。
柔らかそうなバネ脚で、エンジンを鳴らしながら、
ブルブル、フワフワと走って行く姿、
我が道を行くのん気な感じが観ていて楽しい。
変顔だけど、花咲く野を走る姿は何とも愛らしい。
こちらは80年代の直線基調コンパクト、シトロエンVISA。
これもまた観ていて、ブルブル、フワフワという感じがする。
1本スポークのステアリングや、その横のサテライトスイッチは、
シトロエンらしさ全開のアバンギャルドさであるが、
それを除くインパネの眺めは、何やら或るクルマを思い出させる。
そう、現在の我が相棒、へへ号(3代目C3)である。
バカボンのお巡りの目ん玉みたいな2眼メーターナセルの造形、
横一直線に貼られたパネルおよび其処に配されたエアコン吹出し口のレイアウトに、
何だか共通性が感じられるのである。
VISAの中央2連エアコン吹出し口下の小物入れ(?)スペースの位置に、
C3だと丁度マルチモニターが来る感じだったりもする。
C3の内装、もしかしてVISAへのオマージュが隠されているのかも知れない。
また、VISAの顔まわりで大胆に用いられている無塗装樹脂は、
デザインアクセントとなっている点で、
C3で言えばエアバンプを思い起こさせる。
バネ脚コンパクトシトロエンの系譜にあるC3、
現代のクルマではあるが、「ブルブル、フワフワ」感も残っていたりする。
人によって雑味とも味わいとも表現しそうな、
3気筒エンジンの回転数によって起こる、
ステアリングのバイブレーションは「ブルブル」であり、
厚みのあるシートやソフト目の足回り、
ロールを完封しようとせずに粘りながら曲がるややアナログな感じは、
「フワフワ」とも言える。
高速で流している時に路面に合わせてしなやかに上下する感じは、
まさに「フワフワ」である。
EVによる静けさと、
プログレッシヴハイドローリッククッションなる、
ハイドロ味の再現とも言われる(?)Wダンパー構造の脚まわりで、
最新のシトロエンはかなりマジックカーペットライドの線に行けてるらしい。
一方、ただのバネ脚に3気筒を積んだ我がへへ号であるが、
勝手にAMIやVISAのイメージを重ねながら、
伝統の「ブルブル、フワフワ」感を、楽める間に楽しんでおきたいと思う。
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