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2023年01月13日23:48
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桃鉄とJR東海のコラボイベント うまい棒と日本経済史 2023年1月11日に発表されたうまい棒総選挙の結果 他インフルエンザ情報
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1月13日（金）
全国的にインフルエンザの患者数が増加の一途を辿っている。厚生労働省は1月13日に、1月2日から8日までの間に全国5000の医療機関から報告を受けて、感染者数を発表した。日本全国の感染者数は、2万3139人、前年同期の50人に比べて、大きく増加に転じている。新型コロナとともに、インフルエンザウィルスも高熱を伴うことが多い。乾燥する冬場は、注意が必要である。厚生労働省の流行宣言の基準によると、一週間辺りの感染者数が、一医療機関辺り、一人以上となる。目安の数値を下回った山形県をのぞき、46都道府県で流行入りを宣言した。
感染者数詳細 厚生労働省ページ https:/
■インフル、前週比２．３倍に＝山形除き流行入り―厚労省
(時事通信社 - 01月13日 17:01)
https:/
中学校の公民の教科書には、市場経済について、受容と供給のバランスにより、物の値段が決まると書かれている。現在、ロシア軍によるウクライナ侵攻により、物流が滞った結果、世界的に穀物不足に陥った。石油の生産体制も低下したことにより、食料やエネルギー価格の高騰を引き起こした。日本でもインフレが進行し、輸入に頼る企業の業績を脅かしている。
今回3章にわたって、インフレの影響で、収益減に悩まされながら、オリジナルの企画を打ち出す3社を紹介する。分野は違えど、互いに消費者目線にたって、事業を展開していた。一つ目は、鉄道業界大手の「ＪＲ東海」、二つ目は、急速に市場を拡大している「コメダ珈琲」、3つ目は、東京下町の一角墨田区に本社を構えるうまい棒の販売元である「やおきん」である。資源高に負けず、ＳＮＳを使って発信する3社の未来を占う。
主題 大胆な企画により、収益獲得を狙う業界、鉄道や菓子メーカー
第1章 桃鉄とコラボ企画を実施するＪＲ東海
初めにＪＲ東海は、人気ゲーム「桃太郎鉄道」とコラボ企画を実施すると発表した。1月30日から3月31日までの2ヶ月にわたり「まるで桃鉄 by JR東海〜乗って、回して、億万長者！〜」と銘を売ったイベントを開催する。
写真 掲載元 マイナビニュースより https:/
桃太郎鉄道は、全国津々浦々旅しながら、資産を増やすゲームである。ＪＲ東海が実施した通称「リアル桃鉄」といえるイベントは、スマホの位置情報を使い、対象スポットを巡りながら「資産」の獲得をねらう。ゲームの参加者が訪れるスポットは、ＪＲ東海管轄内の駅や、周辺の観光施設を含め、110箇所設けられた。参加者の中で、資産額が上位に入ると、賞品がもらえる。
110箇所のスポットには、ルーレットが用意される。参加者は引き当てた数字に応じて、資産が与えられる。テレビゲームのように、一緒にイベントに参加した人を邪魔するようなカードもあるという。
短期一発逆転のため、指定される三つの目的地に到着すればボーナスももらえる。
参加費は無料。イベント終了時の「資産額」の上位10人は、JR東海が運営するホテルで使える6万円分のギフトカードがもらえる。
コロナ禍で鉄道離れが進みつつある今、JR東海もゲーム会社とコラボして、新たな客層の獲得を狙う。
鉄道開業から150年3ヶ月、今業界では、地域活性化の役割も担っている。
詳細記事 朝日新聞デジタル 2023年1月12日（木）20時42分付け
https:/
詳細は特設サイト（https:/
第2章 転バイヤーが暗躍したコメダとちいわのコラボ商品が、大人気
2020年1月15日、日本国内で初めて中国武漢発の新型ウィルスの感染者が発覚し、瞬く間に広がった。感染予防のため、マスクや消毒液の受容が高まり、スーパーでは品薄状態が続いた。受容を見込んで、早くから一部の個人や業者が、マスクや消毒液を買占め、ネットで高い値段で売りだすことにより、利ざやを稼いでいた。日本政府は、事態を重く見て、すぐに法整備を行った。国民生活安定緊急措置法施行 令により、3月15日からマスクを、5月26日以降消毒液の高額転売が禁止された。
マスクや消毒液は生産体制が追いつき、2020年5月頃にはドラッグストアや薬局で、常時供給できるようになった。2023年1月12日、日本全国で確認された新型コロナウィルスの新規陽性者数は18万5472人、人工呼吸器ECMOの装着を必要とする重症患者数は前日比32人増となる697人、感染による死亡者は、過去最多を更新する489人だった。
感染者数詳細 NHK NEWS WEB https:/
新型コロナウィルスは、我々人の世界にすっかり定着した。
2022年の春以降、我々はコロナと共存するべく、行動制限のない日々を送っている。企業側も、はれて大胆な企画を行えるようになり、次々と新商品を発売する。
お菓子メーカーコメダは、人気アニメのちいかわとコラボし、豆菓子を販売した。アニメファンの購入を見込み、自社ホームページで発売日を告知し、自社工場にて生産する。出荷日に、全国のお菓子屋さんに並んだ結果、予想以上に売れ行きがよく、完売する店舗が相次いだ。
写真 掲載元 コラボカフェ 2022年11月14日付 https:/
販売元は、生産体制をすぐに整えるという。新たに商品の増産体制が整うまでの期間、利ざやの獲得を狙ったいわゆる転売ヤーが暗躍する。
ネットのオークションサイトでは、450円の商品が1500円で販売されていたという。
購入者をひきつけたのは、お菓子についてくる特典だった。
中でも、1月11日から、2月3日の節分の日を見越して発売された「豆貸しセット」には、ランダムで3種類のカードが封入されていたという。そのカード目当てに、購入者が殺到したといわれている。
お菓子の中身は、普通の豆であるとはいえ、付加価値を付けることにより、驚くほど売れ行きが上がる。
アニメ「ちいかわ」とのコラボにより、転バイヤーに一部利益が流れ込みながらも、販売元のコメダにも売上が還元された。
今では、商品の開発部門の企画力によって、会社の未来が変わる。国を超えて人々と繋がるネットは、商品の売上を大きく左右していた。
詳細 ねとらぼ 2023年1月12日（木）https:/
第3章 うまい棒 総選挙の結果 物価の優等生は、ネットの企画を通して、庶民の身近な商品にとどまりつづける
2023年1/11（水）
今回は、スーパーやコンビニ、100円ショップ、駄菓子屋など長らく、人々に親しまれているお菓子「うまい棒」がテーマである。食料価格の高騰の影響により、昨2021年4月以降10円菓子のうまい棒の値段さえ改定された。うまい棒の歴史の一端と共に、初めて実施された同商品の人気投票の結果についても伝える。
写真＝商品キャラクター(ウマミちゃん、ウマイケル） 販売元やおきんのページより やおきん.com https:/
目次
・� ，Δ泙に静仂譟⊃裕づ衂爾侶覯�
・�◆，Δ泙に世慮�と影
過去 うまい棒に関する日記
・ 2022年4月1日付け 第1章
4/1(金）値上げの春が始まる 金融緩和の出口戦略 話題の写真 成人年齢が18歳に引き下げられるhttps:/
2022年8月23日付（商品生産元の）リスカ社の書類送検について 第3章 時間外労働が常態化する日本 https:/
2022年10月20日付 動画アリ！話題のニュース 岡山県北部の紙芝居おじさん 円安が進む うまい棒総選挙を実施
第4章 総選挙の概要について https:/
� ，Δ泙に静仂譟／裕づ衂爾侶覯�
長らく10円菓子として定着した「うまい棒」は、今も子供が手軽に購入できるお菓子として定着している。
同商品は、1979年7月に発売開始して以来、物価が大きく変動しても、10円の価格を維持してきた。当時の子供が、親世代になっても値段は変わらず、卵やモヤシと共に物価の優等生として君臨してきたのである。
低価格にて提供できる深い理由があった。同商品は、茨城県常総市に本社があるリスカが製造し、東京都墨田区に本社があるやおきんが販売する。発売開始から一切ＣＭを含めて宣伝費用をかけず、原材料と共に物流コストのみで凌いできたのである。2020年まで年間平均7億個を出荷した。
詳細 2020年6月24日 オリコン記事 https:/
2021年以降、うまい棒の生産現場を取り巻く環境が変わった。原油や穀物値段の高騰、また人件費上昇により、低価格での販売が困難な状況になったのである。販売元のやおきんは、2021年の年明け以降、消費者に値上げの理解を求める、イラストつきの広告を作成した。ネットの普及により、たちまち消費者の間に、うまい棒の値上げのニュースが広まった。生産現場の予想以上に、消費者から反応が良かったという。「今まで10円で提供してくれてありがとう」の応援の言葉が送られた。多くの消費者は、値上げを受け入れていたのである。
2022年4月１日出荷分から、一本辺りの販売価格を10円から12円へと引き上げた。長く愛された分けは、ほかにも理由がある。
商品発売40周年を記念した2019年、11月11日をうまい棒の日に認定してもらうべく、一般社団法人 日本記念日協会に、申請書を出した。商品パッケージを並べると、数字の「１」が続くことから、その日を記念日に選んだという。日本記念日協会は、商品の知名度の高さから正式に承認した。
写真 掲載元 PRでっせより https:/
数字の1が続く、縁起が良いとされる11月１１日は、うまい棒の日になったのである。
記念日の認定獲得により、庶民からより視線を浴びるようになった。続いて販売元のやおきんは、イメージアップのために、初めての企画を打ち出した。2022年4月1日からの商品値上げ後、アイドルグループの人気投票に因んだ、選挙を実施することに決めたのである。
1979年7月に商品化されて43年で、60種のフレーバーが発売されてきた。現在は人気のある15フレーバーに絞って、生産している。
値上げ後も、人々の身近なお菓子として購入してもらうため、過去に発売された商品を含めて、インターネットによる人気投票を行う。応募期間は、2022年10月20日から11月30日、投票結果は事前の告知どおり2023年1月11日に発表された。
詳細 ねとらぼ 2023年1月11日 https:/
投票者から抽選でプレゼントが贈られる。1位のフレーバーに投票した人の中から、世界でたった一つの商品である「オリジナルだるま」が贈呈される。
結果は以下のとおりである。投票数は1万82票だった。
3位 チーズ味 1020票
2位 めんたい味 1095票
1位 コーンポタージュ味 2328票
投票結果記載サイト うまい棒総選挙ページ https:/
上位3位は、実際の売り上げてと比例する結果になった。
写真＝上位3位のＰＲ画像 掲載元 上記のサイト ねっとらぼより
写真＝1位から15位までの順位を示した図 上記のねっとらぼより
もう一つ、人気投票と共に、新たに「うまい棒川柳」が実施された。同サイトで結果を発表している。
思い変すと、商品が発売された1979年は、第2次オイルショックの最中だった。中東のイランで、ホメイニによるイラン＝イスラーム革命が起きて、親米の国王パフレヴィー2世が、国外へ亡命した。新たに政権を担ったホメイニは、反米姿勢を貫き、石油を国有化し、減産体制をとったのである。世界的に原油が足らなくなり、価格の高騰に繋がった。既に革命前の1978年から不安定な状況が続いていた。1978年10月から1982年4月までの3年半で、石油価格は3倍にも跳ね上がった。原油高騰により、日本を頂点に、第2次世界大戦後から右肩上がりに経済成長を遂げた世界経済の成長率にブレーキがかかった。
日本は、1980年に物価上昇率は7,81％まで上昇した。81年は4,94％、82年は2,75％、83年は1,8倍まで落ち着いた。
https:/
まさに物価高騰の時代に、うまい棒は発売されながら、企業の自助努力で10円を守り通したのである。街中では、ティッシュ代わりにプレゼント商品としても使用されるようになった。
�◆，Δ泙に世慮�と影
うまい棒は、薄利多売により、小さな子供が小遣いで買える商品として販売できた。時は21世紀、日本は1991年のバブル崩壊により、一転して経済成長はとまる。対照的に、世界では毎年平均2%程賃金が上昇に転じた。気付けば、日本は先進国の中でも、賃金の安さにより、物価も低い国になっていた。
うまい棒は、30年間物価が上がらない日本経済の実態を反映した商品ともいえる。
温暖化による悪天候により、食料の供給も不安定になる中、商品価格の固定化は、経営的に厳しい面があった。
しわ寄せは、生産現場にいく。生産元のリスカ社では、長時間労働が常態化していた。従業員からの告発があったのか、管轄内の茨城県常総市にある労働基準監督書は、強制捜査に踏み切った。2021年1月から11月にかけて、工場内にて、従業員9人を法の基準より、長く働かせていた事実を突き止めた。時間外労働に関する労使協定（36協定）に違反したことにより、法人としてリスカ社と共に同社の社長を書類送検した。1ヶ月辺りの残業時間は平均100時間、多い月では120時間に上っていた。
時代が変わっても低価格で提供できる背景には、生産現場で働く人々に対する賃金抑制と共に、過重労働にあった。
2022年12月22日、茨城県下妻区検は、労働基準法違反の罪で法人としての同社と、武藤秀二社長（50）を、11月30日付けで略式起訴した。12月16日付、下妻簡裁の裁定は、法人と社長に対して、それぞれ罰金10万円の略式命令を出した。
簡易裁判終了後に、法人として「法令違反を犯さないように経営を続けていく」との書面を出した。裁判所から送られる納付書に記載された金額を収める意向を示した。
詳細 THE SANKEI 2022年12月22日付 https:/
日本の労働者の7割が属する中小企業は、経営が厳しく、人材確保も間々ならない。労働人口が減ると、生産現場にも影響が出る。うまい棒は、日本社会の問題点さえ映し出していた。
販売元のやおきんは、ネットを駆使して、人気投票などを実施し、庶民的な商品としての定着を狙う。総選挙を通して、販売中止になった商品を思い出した消費者も多かったという。やおきんは、消費者の声を聞き入れ、生産再開の希望があれば、受け入れる考えを示している。
写真＝うまい棒オリジナルキャラ 掲載元 https:/
SNSが普及した時代、オリジナルキャラを使って、アピールをした結果、庶民の心に長くとどまることができた。うまい棒は、今もなお根強い人気を誇っている。
全国的にインフルエンザの患者数が増加の一途を辿っている。厚生労働省は1月13日に、1月2日から8日までの間に全国5000の医療機関から報告を受けて、感染者数を発表した。日本全国の感染者数は、2万3139人、前年同期の50人に比べて、大きく増加に転じている。新型コロナとともに、インフルエンザウィルスも高熱を伴うことが多い。乾燥する冬場は、注意が必要である。厚生労働省の流行宣言の基準によると、一週間辺りの感染者数が、一医療機関辺り、一人以上となる。目安の数値を下回った山形県をのぞき、46都道府県で流行入りを宣言した。
感染者数詳細 厚生労働省ページ https:/
■インフル、前週比２．３倍に＝山形除き流行入り―厚労省
(時事通信社 - 01月13日 17:01)
https:/
中学校の公民の教科書には、市場経済について、受容と供給のバランスにより、物の値段が決まると書かれている。現在、ロシア軍によるウクライナ侵攻により、物流が滞った結果、世界的に穀物不足に陥った。石油の生産体制も低下したことにより、食料やエネルギー価格の高騰を引き起こした。日本でもインフレが進行し、輸入に頼る企業の業績を脅かしている。
今回3章にわたって、インフレの影響で、収益減に悩まされながら、オリジナルの企画を打ち出す3社を紹介する。分野は違えど、互いに消費者目線にたって、事業を展開していた。一つ目は、鉄道業界大手の「ＪＲ東海」、二つ目は、急速に市場を拡大している「コメダ珈琲」、3つ目は、東京下町の一角墨田区に本社を構えるうまい棒の販売元である「やおきん」である。資源高に負けず、ＳＮＳを使って発信する3社の未来を占う。
主題 大胆な企画により、収益獲得を狙う業界、鉄道や菓子メーカー
第1章 桃鉄とコラボ企画を実施するＪＲ東海
初めにＪＲ東海は、人気ゲーム「桃太郎鉄道」とコラボ企画を実施すると発表した。1月30日から3月31日までの2ヶ月にわたり「まるで桃鉄 by JR東海〜乗って、回して、億万長者！〜」と銘を売ったイベントを開催する。
写真 掲載元 マイナビニュースより https:/
桃太郎鉄道は、全国津々浦々旅しながら、資産を増やすゲームである。ＪＲ東海が実施した通称「リアル桃鉄」といえるイベントは、スマホの位置情報を使い、対象スポットを巡りながら「資産」の獲得をねらう。ゲームの参加者が訪れるスポットは、ＪＲ東海管轄内の駅や、周辺の観光施設を含め、110箇所設けられた。参加者の中で、資産額が上位に入ると、賞品がもらえる。
110箇所のスポットには、ルーレットが用意される。参加者は引き当てた数字に応じて、資産が与えられる。テレビゲームのように、一緒にイベントに参加した人を邪魔するようなカードもあるという。
短期一発逆転のため、指定される三つの目的地に到着すればボーナスももらえる。
参加費は無料。イベント終了時の「資産額」の上位10人は、JR東海が運営するホテルで使える6万円分のギフトカードがもらえる。
コロナ禍で鉄道離れが進みつつある今、JR東海もゲーム会社とコラボして、新たな客層の獲得を狙う。
鉄道開業から150年3ヶ月、今業界では、地域活性化の役割も担っている。
詳細記事 朝日新聞デジタル 2023年1月12日（木）20時42分付け
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詳細は特設サイト（https:/
第2章 転バイヤーが暗躍したコメダとちいわのコラボ商品が、大人気
2020年1月15日、日本国内で初めて中国武漢発の新型ウィルスの感染者が発覚し、瞬く間に広がった。感染予防のため、マスクや消毒液の受容が高まり、スーパーでは品薄状態が続いた。受容を見込んで、早くから一部の個人や業者が、マスクや消毒液を買占め、ネットで高い値段で売りだすことにより、利ざやを稼いでいた。日本政府は、事態を重く見て、すぐに法整備を行った。国民生活安定緊急措置法施行 令により、3月15日からマスクを、5月26日以降消毒液の高額転売が禁止された。
マスクや消毒液は生産体制が追いつき、2020年5月頃にはドラッグストアや薬局で、常時供給できるようになった。2023年1月12日、日本全国で確認された新型コロナウィルスの新規陽性者数は18万5472人、人工呼吸器ECMOの装着を必要とする重症患者数は前日比32人増となる697人、感染による死亡者は、過去最多を更新する489人だった。
感染者数詳細 NHK NEWS WEB https:/
新型コロナウィルスは、我々人の世界にすっかり定着した。
2022年の春以降、我々はコロナと共存するべく、行動制限のない日々を送っている。企業側も、はれて大胆な企画を行えるようになり、次々と新商品を発売する。
お菓子メーカーコメダは、人気アニメのちいかわとコラボし、豆菓子を販売した。アニメファンの購入を見込み、自社ホームページで発売日を告知し、自社工場にて生産する。出荷日に、全国のお菓子屋さんに並んだ結果、予想以上に売れ行きがよく、完売する店舗が相次いだ。
写真 掲載元 コラボカフェ 2022年11月14日付 https:/
販売元は、生産体制をすぐに整えるという。新たに商品の増産体制が整うまでの期間、利ざやの獲得を狙ったいわゆる転売ヤーが暗躍する。
ネットのオークションサイトでは、450円の商品が1500円で販売されていたという。
購入者をひきつけたのは、お菓子についてくる特典だった。
中でも、1月11日から、2月3日の節分の日を見越して発売された「豆貸しセット」には、ランダムで3種類のカードが封入されていたという。そのカード目当てに、購入者が殺到したといわれている。
お菓子の中身は、普通の豆であるとはいえ、付加価値を付けることにより、驚くほど売れ行きが上がる。
アニメ「ちいかわ」とのコラボにより、転バイヤーに一部利益が流れ込みながらも、販売元のコメダにも売上が還元された。
今では、商品の開発部門の企画力によって、会社の未来が変わる。国を超えて人々と繋がるネットは、商品の売上を大きく左右していた。
詳細 ねとらぼ 2023年1月12日（木）https:/
第3章 うまい棒 総選挙の結果 物価の優等生は、ネットの企画を通して、庶民の身近な商品にとどまりつづける
2023年1/11（水）
今回は、スーパーやコンビニ、100円ショップ、駄菓子屋など長らく、人々に親しまれているお菓子「うまい棒」がテーマである。食料価格の高騰の影響により、昨2021年4月以降10円菓子のうまい棒の値段さえ改定された。うまい棒の歴史の一端と共に、初めて実施された同商品の人気投票の結果についても伝える。
写真＝商品キャラクター(ウマミちゃん、ウマイケル） 販売元やおきんのページより やおきん.com https:/
目次
・� ，Δ泙に静仂譟⊃裕づ衂爾侶覯�
・�◆，Δ泙に世慮�と影
過去 うまい棒に関する日記
・ 2022年4月1日付け 第1章
4/1(金）値上げの春が始まる 金融緩和の出口戦略 話題の写真 成人年齢が18歳に引き下げられるhttps:/
2022年8月23日付（商品生産元の）リスカ社の書類送検について 第3章 時間外労働が常態化する日本 https:/
2022年10月20日付 動画アリ！話題のニュース 岡山県北部の紙芝居おじさん 円安が進む うまい棒総選挙を実施
第4章 総選挙の概要について https:/
� ，Δ泙に静仂譟／裕づ衂爾侶覯�
長らく10円菓子として定着した「うまい棒」は、今も子供が手軽に購入できるお菓子として定着している。
同商品は、1979年7月に発売開始して以来、物価が大きく変動しても、10円の価格を維持してきた。当時の子供が、親世代になっても値段は変わらず、卵やモヤシと共に物価の優等生として君臨してきたのである。
低価格にて提供できる深い理由があった。同商品は、茨城県常総市に本社があるリスカが製造し、東京都墨田区に本社があるやおきんが販売する。発売開始から一切ＣＭを含めて宣伝費用をかけず、原材料と共に物流コストのみで凌いできたのである。2020年まで年間平均7億個を出荷した。
詳細 2020年6月24日 オリコン記事 https:/
2021年以降、うまい棒の生産現場を取り巻く環境が変わった。原油や穀物値段の高騰、また人件費上昇により、低価格での販売が困難な状況になったのである。販売元のやおきんは、2021年の年明け以降、消費者に値上げの理解を求める、イラストつきの広告を作成した。ネットの普及により、たちまち消費者の間に、うまい棒の値上げのニュースが広まった。生産現場の予想以上に、消費者から反応が良かったという。「今まで10円で提供してくれてありがとう」の応援の言葉が送られた。多くの消費者は、値上げを受け入れていたのである。
2022年4月１日出荷分から、一本辺りの販売価格を10円から12円へと引き上げた。長く愛された分けは、ほかにも理由がある。
商品発売40周年を記念した2019年、11月11日をうまい棒の日に認定してもらうべく、一般社団法人 日本記念日協会に、申請書を出した。商品パッケージを並べると、数字の「１」が続くことから、その日を記念日に選んだという。日本記念日協会は、商品の知名度の高さから正式に承認した。
写真 掲載元 PRでっせより https:/
数字の1が続く、縁起が良いとされる11月１１日は、うまい棒の日になったのである。
記念日の認定獲得により、庶民からより視線を浴びるようになった。続いて販売元のやおきんは、イメージアップのために、初めての企画を打ち出した。2022年4月1日からの商品値上げ後、アイドルグループの人気投票に因んだ、選挙を実施することに決めたのである。
1979年7月に商品化されて43年で、60種のフレーバーが発売されてきた。現在は人気のある15フレーバーに絞って、生産している。
値上げ後も、人々の身近なお菓子として購入してもらうため、過去に発売された商品を含めて、インターネットによる人気投票を行う。応募期間は、2022年10月20日から11月30日、投票結果は事前の告知どおり2023年1月11日に発表された。
詳細 ねとらぼ 2023年1月11日 https:/
投票者から抽選でプレゼントが贈られる。1位のフレーバーに投票した人の中から、世界でたった一つの商品である「オリジナルだるま」が贈呈される。
結果は以下のとおりである。投票数は1万82票だった。
3位 チーズ味 1020票
2位 めんたい味 1095票
1位 コーンポタージュ味 2328票
投票結果記載サイト うまい棒総選挙ページ https:/
上位3位は、実際の売り上げてと比例する結果になった。
写真＝上位3位のＰＲ画像 掲載元 上記のサイト ねっとらぼより
写真＝1位から15位までの順位を示した図 上記のねっとらぼより
もう一つ、人気投票と共に、新たに「うまい棒川柳」が実施された。同サイトで結果を発表している。
思い変すと、商品が発売された1979年は、第2次オイルショックの最中だった。中東のイランで、ホメイニによるイラン＝イスラーム革命が起きて、親米の国王パフレヴィー2世が、国外へ亡命した。新たに政権を担ったホメイニは、反米姿勢を貫き、石油を国有化し、減産体制をとったのである。世界的に原油が足らなくなり、価格の高騰に繋がった。既に革命前の1978年から不安定な状況が続いていた。1978年10月から1982年4月までの3年半で、石油価格は3倍にも跳ね上がった。原油高騰により、日本を頂点に、第2次世界大戦後から右肩上がりに経済成長を遂げた世界経済の成長率にブレーキがかかった。
日本は、1980年に物価上昇率は7,81％まで上昇した。81年は4,94％、82年は2,75％、83年は1,8倍まで落ち着いた。
https:/
まさに物価高騰の時代に、うまい棒は発売されながら、企業の自助努力で10円を守り通したのである。街中では、ティッシュ代わりにプレゼント商品としても使用されるようになった。
�◆，Δ泙に世慮�と影
うまい棒は、薄利多売により、小さな子供が小遣いで買える商品として販売できた。時は21世紀、日本は1991年のバブル崩壊により、一転して経済成長はとまる。対照的に、世界では毎年平均2%程賃金が上昇に転じた。気付けば、日本は先進国の中でも、賃金の安さにより、物価も低い国になっていた。
うまい棒は、30年間物価が上がらない日本経済の実態を反映した商品ともいえる。
温暖化による悪天候により、食料の供給も不安定になる中、商品価格の固定化は、経営的に厳しい面があった。
しわ寄せは、生産現場にいく。生産元のリスカ社では、長時間労働が常態化していた。従業員からの告発があったのか、管轄内の茨城県常総市にある労働基準監督書は、強制捜査に踏み切った。2021年1月から11月にかけて、工場内にて、従業員9人を法の基準より、長く働かせていた事実を突き止めた。時間外労働に関する労使協定（36協定）に違反したことにより、法人としてリスカ社と共に同社の社長を書類送検した。1ヶ月辺りの残業時間は平均100時間、多い月では120時間に上っていた。
時代が変わっても低価格で提供できる背景には、生産現場で働く人々に対する賃金抑制と共に、過重労働にあった。
2022年12月22日、茨城県下妻区検は、労働基準法違反の罪で法人としての同社と、武藤秀二社長（50）を、11月30日付けで略式起訴した。12月16日付、下妻簡裁の裁定は、法人と社長に対して、それぞれ罰金10万円の略式命令を出した。
簡易裁判終了後に、法人として「法令違反を犯さないように経営を続けていく」との書面を出した。裁判所から送られる納付書に記載された金額を収める意向を示した。
詳細 THE SANKEI 2022年12月22日付 https:/
日本の労働者の7割が属する中小企業は、経営が厳しく、人材確保も間々ならない。労働人口が減ると、生産現場にも影響が出る。うまい棒は、日本社会の問題点さえ映し出していた。
販売元のやおきんは、ネットを駆使して、人気投票などを実施し、庶民的な商品としての定着を狙う。総選挙を通して、販売中止になった商品を思い出した消費者も多かったという。やおきんは、消費者の声を聞き入れ、生産再開の希望があれば、受け入れる考えを示している。
写真＝うまい棒オリジナルキャラ 掲載元 https:/
SNSが普及した時代、オリジナルキャラを使って、アピールをした結果、庶民の心に長くとどまることができた。うまい棒は、今もなお根強い人気を誇っている。
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