mixiユーザー(id:32437106)

2022年12月21日22:19

476 view

Wカップ企画(最終12回)決勝戦 アルゼンチン 対 フランス戦レポート 大会総決算、日本代表、セルビア代表、クロアチア代表

2023年度から自転車を運転する際、ヘルメットの着用が努力義務として課せられる。2021年まで5年間で自転車運転中の事故による死亡者は、ヘルメット着用者と比べて、未着用者は2,5倍に達していた。死亡者の外傷の6割から7割は頭部損傷だった。警視庁は、自転車安全運転のための啓発活動にも取り組んでいる。
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7234224

 Wカップ企画(12)決勝戦レポート 大会総決算

 Wカップ企画最終章は、決勝戦のレポートである。決戦から24時間たっても、余韻が残る程、興奮したゲームだった。全3章に分けて、ゲーム内容を伝える。4章目は大会総決算である。

 企画(11)3位決定戦レポート https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983963816&owner_id=32437106

2021年に開催された UEFA EURO2020の決勝 イタリア 対 イングランド戦レポート https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1979784984&owner_id=32437106

 リンク無記載 写真 掲載元 スポーツナビ テキスト速報
https://soccer.yahoo.co.jp/wcup/category/2022/game/2022121801/text?gk=18

 リンクFIFA表記 LIVE BLOGより 
https://www.fifa.com/fifaplus/ja/match-centre/match/17/255711/285077/400128145?competitionEntryId=17


 第1章 前半 
 
日本時間12月18日24時、決勝戦 アルゼンチン 対 フランス戦が、ルサイルスタジアムで始まる。両者は、2018年ロシア大会では、ベスト16で顔を合わせている。激しい打ち合いになった末に、フランスが4対3で勝利した。

 右エンドにフランス、左エンドにアルゼンチンが入り、フランスボールでキックオフした。

 立ち上がり4分、フランスの右サイドバックのクンデが、自陣付近で出したボールを、グリーズマンが下がりながら右足で受ける。トラップが大きくなり、こぼれた。アルゼンチンの2トップの1角メッシが、右足を曲げて、後ろにいるコンビを組むアルバレスにダイレクトパスする。ミドルレンジからアルバレスは、右足を振りぬいた。ライナー性のボールは、ほぼGKロリスの正面だった。身長170cmのアルバレスは、小柄ながら、バランス感覚があり、競り合いでも強さを発揮する。準決勝のクロアチア戦では、2ゴールを記録した。

 アルバレスとコンビを組むメッシは5分に、センターサークル付近で、左SBテオ・エルナンデスに対して激しくプレッシャーをかけた。テオ・エルナンデスが倒れると、主審はメッシのファウルをとった。

 アルゼンチンは、立ち上がりから左SHのディマリアが高い位置をとり、積極的に攻撃を仕掛ける。フランスは、右SBクンデが、ディマリアに対応する。3ボランチ気味(中央チュアメニ、右グリーズマン、左ラビオ)の右に入るグリーズマンも引いてボールを受けていた。

 20分、左サイドからディマリアが、デンベレを切り返して、中に入る。戻って対応するデンベレは、足を伸ばした際、ディマリアを引っ掛けて、倒した。主審はすさかず笛を吹き、PKスポットを指した。ディマリアは、足元が柔らかいうえにスピードがあり、クイック一つで、デンベレを交わした。不覚にもデンベレは、ミスを取り返そうと、焦って足を引っ掛けたのである。

写真左=前半5分のディマリアとクンデのマッチアップ
写真右=PKに繋がるシーン
フォトフォト

PKのキッカーはメッシ、エリアの手前からランニングしながらいったんスピードを落し、左に動くロリスをみて、左足で逆サイドに蹴り込んだ。狙い通りロリスの反対側のネットに入った。1対0.メッシは、助走スピードを落とすことにより、緊張で動きが固いロリスを揺さぶった。PKは、キーパーとの駆け引きにおいても、ゴールの行方を左右する。

写真=先制のPKシーン 掲載元 WION https://www.wionews.com/topics/fifa-world-cup-2022
フォト

 先制点を奪ったアルゼンチンは、ボールを回しながら、相手のプレッシャーを交わし、チャンスを得る。35分、ハーフウェー・ライン上の右サイドからメッシが落としたボールを、アルバレスが受けて、高いラインの裏を狙うマックエリエステルにスルーパスを送った。ラインを確認しながら飛び出したマックエリエステルは、ボールを受けて、エリア内へ持ち込む。GKロリスを見て、反対方向のディマリアにパスをする。ロリスは、慌ててディマリアの方へ向う。ディマリアは、体を投げだすロリス交わすかのように、左足のつま先でシュートを打った。浮き上がったボールは、鮮やかにネットを揺らした。2対0.

 写真=ディマリアのゴールシーン 掲載元 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/worldcup/20221219-OYT1T50045/
 撮影者:里見研
フォト

アルゼンチンは、一発カウンターから追加点を奪った。2点目のゴールを上げたディマリアは、対面の右SBクンデ、一列前のデンベレをひきつけ、緩急をつけたドリブルで交わしていた。早くも2点のリードを許したフランスのデシャン監督は、前半41分の段階で2枚のカードを切った。先制のPKを誘うファウルを犯した右WGのデンベレの代わりに、準決勝で2点目のゴールを上げたコロムアニを投入した。また前線で孤立していた36歳のジルーを下げて、トゥラムをピッチに送った。選手時代の98年フランス大会で優勝を経験したデシャン監督は、4年前の2018ロシア大会で監督としても大会を制している。監督としての2連覇へ向けて、厳しい状況に陥った。対照的にアルゼンチンのスカローニ監督は、腕を組みながら、落ち着いて戦況を見つめている。1978年生まれの44歳の今大会最年少の監督は、現役時代2006年ドイツワールドカップにて、1試合出場した。当時の大会にて、メッシはワールドカップデビューし、2節目のセルビア戦(6対0で勝利)で1ゴールを記録している。


 前半は、ゲーム内容でもアルゼンチンが、フランスを圧倒して終えた。準決勝を休んでいた左サイドのディマリアの起用が功を奏したアルゼンチンは、ボールポジェッションを高め、前からプレスをかける相手を交わした。メッシ自身守備にも貢献し、前半45分には、後ろから戻ってトゥラムに体をぶつけて、ボールを奪っていた。フランスは、交代選手を入れて、ボール保持率が上がったものの、引いて守るアルゼンチンからスペースを作れず、攻め手を欠いている。枠内シュートも0のままだった。

    第2章 後半 フランスの挽回

 後半右にアルゼンチン、左にフランスが付き、アルゼンチンボールで試合が再開された。フランスは6分、右サイドからのCKをグリーズマンが蹴ると、カーブを描いたボールが、ゴール前に入る。体を投げ出したエミリアーノ・マルティネスが落ち着いてボールをキャッチした。エミリアーノ・マルティネスは、ポジショニングの良さとキャッチングの安定感により、正GKに抜擢された。今大会初戦サウジアラビア戦に1対2で逆転負けを喫するまで、国際試合において36戦無敗の南米大陸記録の樹立に貢献した。

 フランスは11分、コロムアニが仕掛けたドリブルが、タグリアピコに阻まれた。入れ替わりにトゥラムがドリブルする。アルゼンチンは2点目のゴールをあげたディマリアが体を張って対応した。

 前がかりになるフランスの裏を突き13分、アルゼンチンは、左SHのディマリアが出したボールを、エリアの若干後ろからアルバレスが受けて、ワンタッチで左足を振りぬいた。ネット左隅に向ったボールを、体を倒したロリスが、右手でセーブした。球のスピードが落ちていた分、二アサイドを意識したGKロリスの手が届いたのである。

 後半は一転してフランスのボール支配率が上がった。18分、アルゼンチンは、1枚目のカードを使い、左サイドのディマリアに代えて、アクーニャを投入した。スタンディングオーベーションで迎えられたディマリアは、ベンチの選手とも抱擁を交わした。
 
 劣勢のフランスは33分、左サイドからエムバペのパスをコロムアニが受けて、エリアないに入る。対応したオタメンディは、競った末にコロムアニを倒した。主審は笛を吹き、PKの判定を下した。

 写真=PK獲得シーン
フォト

キッカーは得点ランキングでメッシを一点差で追うエムバペである。短い助走から右足を振りぬいた。瞬時に反応したエミリアーノ・マルティネスの右手を弾き飛ばして、ネットを揺らした。1対2.大会得点ランクは6得点でメッシとエムバペは並んだ。得点が同数の場合、アシスト数が考慮され、メッシにゴールデンブーツ賞が与えられる。23歳のエムバペは、2大会連続ファイナルでの得点を記録した。

 写真右 エムバペのPKシーン 掲載元 TSN https://www.tsn.ca/fifa-world-cup/kylian-mbappe-hat-trick-lionel-messi-france-argentina-2022-fifa-world-cup-qatar-1.1894994
フォトフォト

続くフランスは35分、代わって入ったコマンが、ゴール前の状況を見ながら、左斜め後ろのラビオに下げる。ラビオは、エリアの手前のエムバペに柔らかいボールを送る。エムバペは、ヘッドで落とす。ミドルレンジでトゥラムが、右足にボールを当てる。浮き上がったボールが落ちていくと、エリア内からエムバペが、右足を振りぬいた。スピードのあるボールは、重心を左に倒したGKエミリアーノ・マルティネスの横を抜き、右ネットに突き刺さった。2対2.エムバペは、ボールの落ち際を狙い、右足でボールをたたきつけた。すばやくピッチに転がったボールに、さすがのエミリアーノ・マルティネスも追いつけなかったのである。

 2点目のゴールシーン
フォト

エムバペは、得点ランクでもメッシを抜いて、トップに立った。

 一転してフランスペースで進む。アルゼンチンは、守備固めでディマリアを下げたことにより、大きくペースを落としている。ディマリアのドリブルに手を焼いていた右SBのクンデも上がりやすくなっていた。41分、アルゼンチンゴール前で競り合った末、トゥラムとラビオがパス交換する。トゥラムがボールを持つと、アルゼンチンのフェルナンデスが右足を伸ばしながら引っ込めた。トゥラムは、足がかかったかのように、倒れ込んだ。主審は笛を吹いて、トゥラムに歩み寄る。PKを誘う演技をしたトゥラムに、シミュレーションによる、イエローカードを出した。PKか否かを含め、ゴールに直接繋がるプレーは、VARの対象になる。主審は、ここまでVARを使わずに、ゲームを進めている。ロスタイム3分、左サイドからコマンが突破し、エリアライン上で左足を伸ばしたフェルナンデス倒されてもファウルの判定が下されない。フランスは交代出場のカマヴィンカがこぼれ球を拾って、後ろ斜めのラビオに下げる。エリア内からラビオは、左足でシュートした。ニアサイドに構えていたエミリアーノ・マルティネスが、重心を左に倒しながらセーブした。こぼれたボールに対して、センターバックのロメロが対応する。ロメロは、ピッチに膝を立てて、後ろから狙うコロムアニをブロックする。態勢を立て直したGKエミリアーノ・マルティネスが、こぼれたボールをキャッチした。ゴール前の混戦から、センターバックのロメロは、クリアをせずに、GKエミリアーノ・マルティネスのキャッチングを選択したのである。ロメロの好プレーにより、さらなるピンチを切り抜けた。

 アルゼンチンは51分、劣勢を挽回するように、メッシがミドルレンジでボールを受けて、左足を振りぬいた。ライナー性のボールは、ゴール中央やや左に飛ぶ。コースが若干甘かったことにより、横飛びしたロリスの両手に当たって、クロスバーの上を越えていった。

 写真=メッシのシュートシーン
フォト

好セーブしたロリスは、膝を傾けながら、瞬時にボールに手を伸ばしていた。12月26歳で36歳を迎える彼は、2010年南アフリカ大会から4大会連続正GKを任されている。
 長い8分のロスタイムが経過して、90分の終了を告げる笛が吹かれた。5枚の交代カードを使い切ったフランスに対して、アルゼンチンは1枚のカードのみにとどまった。延長戦になると、自動的にそれぞれ1枚ずつ交代カードが増える。選手交代においては、アルゼンチンが有利に立つ。終盤アルゼンチンが押し戻したことにより、状況が変わる可能性もある。15分ハーフ30分の延長戦は、前半0対0で後半を迎える。

          第3章 いよいよ最終章へ
 
 右エンドにアルゼンチン、左エンドにフランスが入り、アルゼンチンボールで後半残り15分が始まった。1分、スローイングから直接エリア内でボールを受けたメッシが、左足を振りぬいた。ピッチにショートバウンドしたボールは、左に体を倒したGKロリスの両手に当たって、タッチライン付近へ転がった。

 写真=メッシのシュート
フォト

続く2分、アルゼンチンは、ハーフウェー・ラインより若干手前の右サイドからエンティエル(延長戦頭から投入)が蹴りだしたボールが、相手エリア前で落ちていく。メッシがヒールすると、ほぼ中央よりでフェルナンデスがスルーパスを送る。交代出場のマルティネスが右足でシュートを打った。ニアサイドに構えたGKロリスが、重心を右に倒しながらセーブしたものの、球の勢いにまけて、ゴール前にこぼした。ロリスの至近距離からメッシが右足でフィニッシュした。ワンバウンドしたボールを、ゴールラインを超えたところでクンデが左足で蹴りだした。主審は、迷わず、ゴールを告げる笛を吹いた。3対2.

写真左掲載元=FIFA
写真右= 掲載元 TSN https://www.tsn.ca/fifa-world-cup/2022-fifa-world-cup-qatar-lionel-messi-wins-golden-ball-argentina-kylian-mbappe-france-1.1894991
  フォトフォト

アルゼンチンが再度勝ち越した。メッシも大会7点目、エムバペと並ぶものの、アシスト数から再度ゴールデンブーツ賞の獲得権利を得た。前半の2点リード時と同じく、ゴール前の柔らかいワンタッチパスからスペースを作った。マルティネスの至近距離からのシュートを、ロリスは一度は阻んだ。球の勢いがある分、リバウンドを出したことにより、メッシに詰められた。いかにリバウンドをコントロールするか、レギュラータイムの後半終了間際のアルゼンチンのセンターバックをつとめるロメロのプレーに表れている。ロメロは、エミリアーノ・マルティネスが出したリバウンドを、クリアせずに、キャチングさせるため、膝を立てて、後ろから詰めるトゥラムをブロックした。その間態勢を整えたエミリアーノ・マルティネスが、ボールを掴んだことにより、ゴールキックからリスタートできたのである。再びビハインドを負ったフランスは、センターバックのバランにアクシデントがあった。足がつって、動けなくなり、ピッチの外に出たのである。デシャン監督は、さらに延長戦の追加1枚の交代カードを使い、バランの代わりに、コテナをピッチに送った。満身創痍のフランスは10分、左斜めからエムバペのシュートを、ブロックに入った交代出場のモンテイロの肘に当たったとして、PKが与えられた。モンテイロは、意図的に当てたわけではないと、主審に主張する。執拗な抗議により、イエローカードを受けた。キッカーは、単独得点ランクトップを狙うエムバペである。決めれば、大会2人目のハットトリック達成である。エリアの手前から助走し、右に動くGKエミリアーノ・マルティネスの逆を突き、右足で落ち着いて、左ネットに決めた。3対3.重圧がかかる中でも、エムバペは、キーパーの動きを冷静に見極めていた。
 
写真=PKを決めるエムバペ
フォト

 ゲームはさらにヒートアップする。フランスは延長後半18分、センタサーサークルの中からコナテが蹴りだしたボールを、コマンが反応する。オフサイドラインを破ったコマンは、右足でシュートを打った。両手を広げながら、足を滑らしたエミリアーノ・マルティネスが、右足一本で跳ね返した。
 エミリアーノ・マルティネスは、危機感を悟り、ボールにスライディングするように飛び込んだ。

 ゲームは延長120分戦っても3対3で決着が付かず、PK戦までもつれこんだ。延長後半、接触プレーが激しく、両チームの選手にイエローカードが出たものの、大きな混乱はなく、進んだ。互いに120分での決着をめざし、前がかりになった分、中盤のスペースが出来たことにより、打ち合いへと代わっていた。PK戦は左エンドでおこなわれる。先手をとったフランスのキッカーは、120分の間で2度PKを成功したエムバペ、エミリアーノ・マルティネスの動きを見ながら、右足でシュートした。横とびしたエミリアーノ・マルティネスの右手に当たって、左ネットを揺らした。1対0.その裏アルゼンチンのキッカーはメッシ、右側からゆっくり助走し、左足を振りぬいた。ロリスはじっと動かずに耐えた。最後は右に飛んだものの、ボールに手が届かなかった。1対1.メッシは、冷静にキーパーの動きを見ていた。ロリスは体勢が左に傾きかけたことにより、一歩ボールに出遅れたのである。2本目の表フランスのキッカーはコマン、力強く右足を振りぬいた。重心を右に倒したエミリアーノ・マルティネスが胸でボールを跳ね返した。PKをストップしたエミリアーノ・マルティネスは、コースを読みきり、しっかりとボールに手が届いていた。

 写真=エミリアーノ・マルティネスのセーブシーン
フォト

 その裏アルゼンチンのキッカーは、交代で入ったばかりのリバヤ、右に動くロリスを見て、左足でゴール真下に決めた。1対2.アルゼンチンがリードを奪った。

 3人目の表のキッカーはチュアメニ、右足でのシュートは、GKエミリアーノ・マルティネスに揺さぶられた結果、枠から外した。3人目の裏はパレデス、右足でのシュートは、ロリスの腕を弾いて、左ネットに突き刺さった。1対3.アルゼンチンが2点先行した。4本目の表フランスのキッカーはコロムアニ、左に動くエミリアーノ・マルティネスを交わすかのように、右足でネット真上に蹴りこんだ。2対3.

 4人目の裏勝負を決定付けるキッカーを任されたのはモンテイル、右に動くGKロリスを見て、右足で反対サイドにシュートした。しっかりと左ネット隅にボールが入った。2対4.アルゼンチンが、激闘の末に、36年ぶり3度目の優勝を果たし、フランスの2連覇を阻んだ。勝負を決するキッカーを任されたモンテイルは、ユニフォームをめくり、目頭をおさえた。仲間達が後ろから駆けつけ、抱擁を交わした。

写真=優勝を決めたシーン
フォト

ハットトリックを達成して、得点王になりながら、敗者となったエムバペは、じっと戦況を見つめていた。振り返ると、彼は2018年ロシア大会で、決勝戦でゴールを決めて、優勝を手にすると共に、シルバーボール・アワード(MVPの次点)とベスト・ヤングプレーヤー賞(大会開催時21歳以下の選手を対象)を同時受賞した。4年間進化を果たして、望んだ今大会、確かにゴールデンブーツ賞(得点王)の活躍にふさわしく、足元のテクニックとドリブル力を駆使して、ゲームの流れを大きく変える。準決勝のモロッコ戦では、得点やアシストはなかったものの、2ゴールに絡んでいた。

 ゲームを振り返ると、前半はアルゼンチンが完全に押し込み、後半途中までフランスは枠内シュートが0のまま進行した。デシャン監督が早い段階で交代カードを使い、流れを変える。対照的に守備がために入ったアルゼンチンがディマリアを下げたことにおり、フランスは対面の右サイドバックのコマンが、守備重視の姿勢から開放され、前に上がれるようになった。一気に2対2へ押し戻してからフランスペースに代わる。延長戦、交代カードを4枚+追加1枚を残したアルゼンチンが、主導権を握り始めた。PK戦でもアルゼンチンは4人のキッカー中、メッシを残して、3人が交代出場の選手である。フランス側は速い段階で交代策に出たことにより、体力が消耗したままPK戦を迎え、力を発揮できなくなった。120分で決着がつかず、PK戦までもつれこんだゲームは、両チームのベンチワークも勝敗を左右していた。世界最高峰の舞台Wカップは、共にフランスのパリ・サンジェルマンでプレーするメッシとエムバペ対決にも注目が集った。お互い、天性のゴールへの嗅覚と共にドリブル力を持ち味とする。両エースが、持ち味を発揮したからこそ、接線になったのである。至上まれに見る好ゲームと評価が高かった決勝戦は、アルゼンチンの優勝で幕を閉じた。

 写真=表彰式でのアルゼンチンのメンバー 掲載元 FIFA.com https://www.fifa.com/fifaplus/en/tournaments/mens/worldcup/qatar2022
フォト
 
 個人賞
Golden Ball Award   メッシ

Silver Ball Award   エムバペ

Bronze Ball Award モドリッチ

Golden Boot エムバペ(8Goal 2 assist)

Silver Boot メッシ(7Goal 3 assist)

Broze boot ジルー(4goal 0 assist)

Golden Glove エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン)

FIFA Young Player Award フェルナンデス(アルゼンチン)

FIFA Fair Play Trophy イングランドチーム

        第4章 12月21日(水)決戦から2日あけて、

 Wカップの世紀に残る決勝戦が終わり、2日経過した。優勝したアルゼンチンは、帰国後早速凱旋パレードを行った。400万人が集結したことにより、安全面の観点から急遽中止された。今大会集大成として望んだメッシは、ドリブル力にくわえ、広い視野を獲得し、ゲームの流れを一気に変える力を持つ。早速彼は、代表でのプレー続投を明言した。

 今回、私自身は日本代表と共に、予選3試合で終えたセルビア代表、大会3位に入ったクロアチア代表の試合をレポートした。3カ国ともそれぞれ持ち味を発揮した。日本代表は、Wカップで実績のある初戦のドイツ戦、3節目のスペイン戦では、共に2対1で逆転勝利を飾った。共通して、2試合共前半に先制点を許しながらも、ワントップの前田が積極的に最終ラインにプレスをかけていった。粘り強い前田の守備が功を奏し、後半に試合をひっくり返した。途中からゲームの流れを変える三苫や堂安を含め、選手層は厚くなった。目標とするベスト8へ到達するには、ストライカーの存在が欠かせなかった。

リンク 日本 対 スペイン戦 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983843661&owner_id=32437106

 写真=上記の日記から 田中
フォト

 一方セルビア代表は、トップのミトロヴィッチは持ち味を発揮した。競り合いに強く、高い打点からのヘディングで、大会2ゴールをあげた。ディフェンスラインも大柄な選手をそろえるものの、しばしオフサイドトラップに失敗していた。3試合で5得点あげながら、8点を失った。欧州予選では、ポルトガルを1勝1分0敗でリードし、グループ通算6勝2分0敗で勝ちあがった。Wカップ本戦では、守備の崩壊により、0勝1分2敗のグループ4位で終えた。

 セルビア戦リンク 最終スイス戦 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983851948&owner_id=32437106

 写真=上記の日記からミトロヴィッチ
フォト

 前回大会の準優勝に次ぐ3位に入ったクロアチアは、接線での強さを発揮する。最も目立った活躍をしたのは、センターバックの2002年1月23日産まれの20歳10ヶ月で大会を迎えたグヴァルディオルである。身長185cm、体重80kgの彼は、1対1の強さはもちろん、セットプレー時には得点源になる。3位決定戦のモロッコ戦では、果敢にオーバーラップを仕掛けた。先制ゴールを決めると共に、後半は相手ペナルティーエリア内までボールを持ち上がった。今大会最も株を上げた若手の一人である。

 大会に参加した選手達は、既に2026年のWカップを見据えて、日々のトレーニングに励んでいる。

 
7 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年12月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031