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2022年12月12日11:06
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ZARD坂井泉水が育った丹沢山麓秦野市を旅する〜負けないで〜 2022年第10回目 12月4日（日） 駅メロ誕生について 来月負けないで発売30年 2022年の秦野市の旅を振り返る 国際情勢や防衛費増額
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日本郵便は、2023年春を目処に、一部の郵便窓口にて、午前11時から午後1時の間に、1時間の昼休みを設ける考えを示した。地元住民に1ヶ月ほどの周知期間を経て、実行する。対象となる局は、一千局になる見込みである。
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＜ZARD 坂井泉水が育った秦野市を旅する 2022年 10回目 12月4日（日） 名曲負けないでのリリースから間もなく30年＞
・第1章 6ｔｈシングル「負けないで」のリリース
・第2章 厚木市 白山森林公園 負けないで Ａメロの歌詞
・第3章 秦野市 蓑毛町 負けないで Ｂメロの歌詞
・第4章 松田町 イルミネーション 2022年丹沢山麓秦野市の旅を振り返る
2021年最後となる4回目の訪問時、同年の旅行をまとめた日記
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写真＝上記の日記から1枚 秦野駅前ライトアップ 2021年11月28日（日）
第1章 負けないでのリリース
2022年、10回目となる丹沢山麓に位置する秦野市への旅、今年最後のテーマは、ZARDの名曲「負けないで」である。1993年1月27日に6ｔｈシングルとしてリリースされると、2月5日にテレ朝系列の「ミュージックステーション」で披露した。ＣＤシングルの売上枚数は、ZARD史上最多の160万枚にのぼった。一躍トップアーティストの仲間入りをすると、彼女自身マスコミから逃れるように、テレビ出演や雑誌の取材を断り続けた。1996年に東京都町田市南部の新居に両親と共に移り住むまで、秦野市の実家で暮らしていたのである。最寄りの小田急線・渋沢駅を利用し、六本木のスタジオまで足を運んだ。朝の通勤ラッシュを避けるべく、彼女のライフスタイルに合わせて、午後からレコーディングを行うことが多かったという。2012年頃から、地元商店街とファンが協力し、ZARDの名曲を駅メロとして採用してもらうべく、ネットを通して署名活動を行った。毎年夏場に開催される丹沢祭では、コピーバンドによるZARDの曲が演奏されていた。ブレイク後、テレビの前から姿を消した坂井泉水は、神秘に包まれていた。当時から出身地が秦野市であることは明かされていたのである。2015年に市制定60周年を迎える秦野市は、地元商店街とファンの声を受け取り、ついに動いた。2014年に、坂井泉水が所属したレコード会社ビーインググループと渋沢駅を管轄する小田急グループと協議に踏み切った。既に秦野市側は、上下線合わせて2曲を流すべく、渋沢駅のホームベルの改修費用を含め、補正予算に164万円を計上していた。版元のビーインググループと共に、駅を管轄する小田急グループから駅メロとしての採用許可が下りたのである。ビーインググループの協力の下、駅メロの候補を事前に20曲まで絞り込んでいた。ネットによるファンのリクエストにより、上下線合わせて2曲選定される。投票期間は、2014年9月20日から10月20日にかけて1ヶ月にわたった。リクエストアンケートにより、「負けないで（上り線ホーム）」と「揺れる思い（下り線ホーム）」に決まった。2014年12月23日、翌年の秦野市制定60周年を控え、渋沢駅にて記念式典が開かれた。列車の接近時と発車時に、2曲のオルゴールメロディーが流れる。式典当日には、記念のピンバッジが先着200名に配布された。
詳細 タウンニュース 2014年9月25日号 https:/
写真左側 負けないでの直筆歌詞 Memory〜ZARD/坂井泉水さん〜
2009年9月6日付 http://
写真右側 秦野市制定60周年企画 アンケート 平成24年9月24日付 秦野観光協会より
坂井泉水自身は、駅の北側に位置する西小学校と西中学校の卒業生である。校舎の前には、渋沢駅と4，1ｋｍ先の大倉とを結ぶバスの停留所が設置されている。晴れた日の週末、沢山の登山客を乗せたバスが、彼女の母校の前を通過していた。丹沢の山々を身近に感じた彼女は、学生時代から隙間時間に、ノートに文章に書いていたという。いつしか、一つの詩となり、歌手としてデビューして以降、作詞家として羽ばたくきっかけにもなった。2019年9月18日にZARDのトリビュートバンドとしてデビューした「SARD UNDER GROUND」へと思いは繋がっている。
2022年12月4日（日）、年内最後となる丹沢山麓秦野市を中心とした旅は、名曲「負けないで」の歌詞と共に、近隣の厚木市と共に紹介する。
訪問地一覧
�仝�木市
・飯山観音 白山森林公園 ハイキング 午前7時台から9時頃https:/
・七沢森林公園 http://
・ぼうさいの丘公園 https:/
�⊃遡郢�
・蓑毛町 大日堂 http://
緑水庵 https:/
・今泉町 今泉桜名水公園 午後3時台https:/
渋沢駅北口 西中学校 午後3時台後半
�Ｂ�柄上郡松田町
・西平畑公園 松田きらきらフェスタ開催（12月3日から25日まで）午後4時台後半から午後5時過ぎ
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第2章 厚木市 白山森林公園 負けないで Ａメロの歌詞
初めの舞台は、厚木市の飯山白山森林公園である。人里から離れ、深い緑が広がっていた。
写真 掲載元 厚木観光ナビ 飯山白山森林公園 https:/
朝6時55分に、本厚木駅発宮ヶ背行きのバスに乗り、飯山観音前停留所で降りた。お寺「長谷寺（ちょうこくじ）」の門が開くのは、午前8時30分、朝早い時間帯、住職が箒で落ち葉を掃いていた。バス停から標高110ｍの長谷寺までは急階段が続く。その裏から、標高284ｍの白山展望台までは、石畳の階段と未舗装の急斜面が連なる。お寺の裏から始まるハイキングコースとの間には、獣避けの金網が設置されていた。深い緑の中には、シカやイノシシ、ツキノワグマが潜む。街灯は一切なく、木々の枝によって、日差しが遮られ、昼でもなお薄暗い。コースの途中に案内板が設置されていることにより、迷わずに進むことができる。手すりのない階段を登ると、膝に負担がかかる。心拍数が上がる中、一端平坦な道に出ると、呼吸を整え、次の急階段に備えた。ZARDの名曲「負けないで」は、スポーツに励む青年の心境を描いている。
Ａメロの歌詞：ふとした瞬間に視線がぶつかる 幸福（しあわせ）のときめき、覚えているでしょう。パステルカラーの季節に恋した あの日のように輝いている あなたでいてね
パステルカラーとは、5月の新緑の季節を差している。晴天率が高く、気候も穏やかで、スポーツ日和である。恋とは、意識せず、ふとした拍子に訪れる。気になった異性と、会話をするうちに心を通わせていく。舞台は運動会、徒競走で活躍する選手と見守る大勢の人たちの姿がある。
続くサビの歌詞：負けないで もう少し、最後まで走り抜けて、どんなに離れていても 心はそばにいるわ、追いかけて遥かな夢を
「どんなに離れていても、心はそばにいる」の言葉から、恋する二人が、離れ離れになった様子が見える。学生時代、親の転勤などにより、やむなく、引越しをせざるをえない場合がある。新しい環境に馴染めず、友達が出来ないと、過去を振り返ってしまいがちだ。
運動会で好成績を残した彼を思い続ける少女、二人は再会できるのか？第2章へと続く。
展望台へ近づくにつれて、コースの脇から、饐えた匂いが漂ってくる。午前7時半ごろ展望台のベンチで休憩していた一人の中年男性に尋ねてみた。すぐ裏手は、人口2900人の愛甲郡清川村、ツキノワグマやニホンジカが生息しているという。温暖化の影響により、クマ自身冬篭りに備え、12月上旬にも里へ食べ物をあさりにきていると教えてくれた。
白山展望台からは、南東に視界が開け、海老名駅と横浜駅を結ぶ相鉄線沿いの町並みを一望できる。夜間は真っ暗で、獣の出没頻度が高い。懐中電灯やヘッドライトを用意しても、散策は危険だった。
私は8時過ぎに、白山展望台を離れ、長谷寺（ちょうこくじ）を経由して、バス停へ戻るつもりだった。ところが、案内板を見失ったことにより、途中で別の場所へ向ったことに気付いた。紅葉シーズンの週末、ハイキング客でにぎわうはずの山中、朝早い時間は、人っ子一人いない。周囲一帯杉林に視界を遮られ、麓に村がある気配さえない。静寂に包まれた山中で、長谷寺（ちょうこくじ）の境内からブロワーの音が聞こえてくる。人里に近いとはいえ、道はいくつかカーブがある。不安に見舞われる中、ZARDの負けないでの一節が蘇ってくる。「負けないで、ほらそこに、ゴールは近づいている」
標識に従えば、必ず里へたどり着ける。気を引き締めて、斜面を下り続けた。ところどころにある標識に「尼寺バス停」と表示されると、トンネルの出口から抜けたかのように安心することができた。後に山を降りた際、掃き掃除をしている地元住民に聞いたところ、飯山観音から宮ヶ瀬よりに一つ先のバスの停留所だとわかった。道の途中に、大きな地図が記載された案内板も立てかけられていた。斜面の中腹に、やや開けた空間がある。ハイキング客が休憩できる東屋と共に、周囲一帯赤と緑のコントラストを成す紅葉が育っていた。日光が当たることにより、赤の紅葉が照り映える。茂みの中から、ルリビタキらしき鳥をみかけた。
一面茶色く染まる杉林を昇り降りしたことにより、開けた空間に出ると、花園に迷い込んだかのように、リラックスできる。赤やピンクの椿の花が彩りを添えた。白山展望台へかけて、一部区域では、真っ赤に色づいた紅葉が回廊を成している。古来より人々は、色づいた葉っぱを見て、冬の到来を感じていた。深い緑に抱かれた厚木市は、テレワークの普及率が上がるコロナの時代、住みたい街として人気を集めていた。ZARDの坂井泉水も厚木市と深いかかわりがある。彼女は、1985年3月に伊勢原市にある伊志田高校を卒業し、同年4月に厚木市森の里に校舎がある松蔭女子短期大学に入学した。実家のある秦野市、高校時代に通った伊勢原市、短大時代の厚木市は、丹沢山地に含まれている。山のふもとには、田園風景が広がっていた。彼女は、静かな環境に身を置き、青春を謳歌する男女をテーマに詩を作成していた。彼女の原点は、自然に根ざした人々の暮らしにあった。
写真＝ぼうさいの丘公園の紅葉
第3章 秦野市 蓑毛町 負けないで Ｂメロの歌詞
昼から訪れた場所は、秦野市である。秦野駅から、蓑毛行きのバスに乗り、終点で降りた。この日は、月に1度、大日堂で重要文化財が公開されている。私は8月16日（火）の閻魔詣で、11月3日（木・文化の日）の秦野市民の日に続いて、2ヶ月連続3回目の見学となった。文化の日と比べると、訪問客は少なく、ひっそりとしていた。境内の入り口付近の紅葉は、赤く色づいていた。
道路から挟んで反対側の宝蓮寺も紅葉スポットとして市の観光課から紹介されていた。昼時太陽の光が、真上から照りつけることにより、モミジの葉は色味が出る。 間もなく峠の麓にも冬が訪れる。
蓑毛バス亭から、秦野方面へ二つ先の停留所「青年橋」の脇に位置する緑水庵に向った。先週は、日暮れ時ライトアップに備えての訪問、今回は昼の民家でくつろぎながら、撮影した。
先週と同じく、セルフサービスとして、コーヒーやスープが用意されている。30分の滞在時間で、一杯コーヒーを戴いて、午後2時30分にその場を後にした。
午後3時前には秦野駅へ戻り、北側におよそ300ｍの距離に位置する今泉名水桜公園に向った。先週、冬鳥のオカヨシガモに出会い、カワセミの鳴き声を聞いた。水際には、6月から7月に最盛期を迎えるカラーの花が育っていた。
坂井泉水が最も好きだった花は、カラーだった。駅からのアクセスがよく、駐車場も完備され、ベンチも設けられていた。4月には、水際に咲く満開の桜の花が、来園者を出迎えてくれる。東屋では、日除けの屋根があり、4人がけのテーブルも設置されていた。一般家庭にパソコンがなかった時代、人々はノートを持ち歩き、手書きでノートに文章を書いていた。
負けないでのＢメロの一節：「何が起きたって ヘッチャラな顔して、どうにかなるさと、おどけて見せるの」
失敗を気にせずに立ち上がる青年は、先を見据えて、動き出していた。スポーツの世界では、勝ち負けで決まる。仕事でもスポーツでも、成長するには、自らの出来を振り返り、次に生かすことである。
続くＢメロの歌詞：「今宵は、私と一緒に踊りましょう。今もそんなあなたが好きよ。忘れないで」
悪い結果を引きずらず、前向きな青年を恋する女性の姿が見える。
Ｂメロの歌詞：「負けないで ほらそこに、ゴールは近づいている。どんなに離れていても 心はそばにいるわ、感じてね 見つめる 瞳」
男女が一緒になり、ゴールを目指して、一歩ずつ歩んでいく。曲の方は、間奏に入り、バックのバンドによる、ギターソロが披露される。Ｃメロのサビは、最終第4章へ。
第4章 松田町 イルミネーション 2022年丹沢山麓秦野市の旅を振り返る
駅前の今泉名水桜公園の次に向うのは、小田急線で、秦野駅から下り方面に一つ先の「渋沢駅」である。標高では秦野駅が88，6ｍに対して、渋沢駅は小田急沿線内で最も高く、163，1ｍである。道路沿いで距離4，3ｋｍ、緩やかな傾斜が続く分、山へ登っている感覚はなく、膝の負担も少ない。
時刻は午後3時45分、駅北口のバスロータリーに設置された坂井泉水の記念プレートを眺め、北西側を散策した。
距離にして480ｍ、柳町交差点へ向う道中、秦野市立西中学校の校門が見えてくる。校庭から話し声一つ聞こえないほど、人の気配がない。イチョウの木が聳え立つ南側に当たる裏口は閉まっているものの、柳町交差点脇の表門は、開放されていた。坂井泉水が陸上部の選手として汗を流した校庭は、片面のみサッカーゴールが設置されていた。殺風景な園内でフェンス際に聳える真黄色の葉をつけたイチョウの木が引き立つ。
彼女は中学校2年時に当たる昭和55年に、市内の中学校の同学年の生徒が集った陸上競技会で表彰された。800ｍ走は6位、得意の200ｍ走では優勝だった。負けないでの歌詞の着想は、陸上部時代から得たという。勉強と部活動に励み、その合間に歌詞を書いていた。物静かなイメージが漂う彼女だが、人前では明るく、恋をしたこともあるという。平成31年（西暦2019年）4月21日（日）に、渋沢駅周辺が本会場になった丹沢祭では、西中学校も参加した。吹奏楽部によるパレード曲で、「負けないで」が使用された。彼女のメッセージは、時を越えて、後輩たちへと受け継がれている。
午後4時過ぎに、渋沢駅に戻り、下り方面に一駅先の新松田駅で降りた。目的地は、駅北側に聳え立つ標高180ｍの松田山山麓の西平畑公園、早咲きの河津桜の名所としても知られている。西側に富士山を望み、南側には足柄平野を見下ろす。12月3日（土）から12月25日（日）まで、きらきらフェスタと題した催しが開催される。観光誌では、18万球の装飾と足柄平野の街明かりが競演する、貴重なスポットとして紹介された。
詳細 カナコロ 2022年12月6日付 https:/
夜景がきれいなトワイライトタイムは16時45分から始まる。続々と麓から若いカップルや子連れの家族がのぼってきた。
午後4時49分 午後4時52分
午後4時55分過ぎに、トワイライトタイムが過ぎると、イルミネーションが点灯した。歓声が上がると共に、装飾の前には来場者が集る。
午後5時2分 午後5時7分
クリスマスシーズンに向けてのイルミネーションは、いつしか風物詩となった。若いカップルは、早速肩を寄せ合い、足柄平野と装飾品をバックに、手持ちのスマホにて記念撮影した。
午後5時14分
最後に2022年に10回に渡った丹沢山麓秦野市の旅を振り返る。
1回目 3月13日（日）https:/
写真＝秦野戸川公園 風のつり橋ライトアップ
2回目 4月10日（日） https:/
3回目 5月3日（火・祝）https:/
4回目 5月4日（水・祝）https:/
坂井泉水追悼日記 突然の旅立ちから15年
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5回目 6月19日（日）https:/
写真＝渋沢丘陵・今泉町の農道に咲くアジサイ
6回目 8月16日（火）https:/
7回目 9月25日（日）https:/
8回目 11月3日（木・祝）https:/
写真＝今泉町の農道からの夜景
9回目 11月27日（日）https:/
写真＝蓑毛町緑水庵ライトアップ
坂井泉水が発表した「負けないで」のＣメロのサビでは、惹かれあう男女の結末を書いている。
ＡメロとＢメロのサビの歌詞をつなぎ合わせていた。
Ｃメロのサビの一節（Ｂメロのサビと同じ）
「負けないで ほらそこに、ゴールは近づいている。どんなに離れていても 心はそばにいるは 感じてね、見つめる瞳」
標高580ｍの松田山の麓から、西平畑公園を目指して、スロープつきの階段を上るカップルの姿とも重なる。眼下の足柄平野とコラボレーションする18万球のイルミネーションは、若い二人の心を温かく灯していた。
作者坂井泉水は、都会の喧騒から離れ、緑豊かな空間に身を寄せ、作品つくりにとりかかった。彼女の想いは、トリビュートバンド「SARD UNDER GROUND」へと受け継がれていた。2019年9月18日にリリースされたデビューアルバム「ZARD Tribute」には、「負けないで」が収録された。同曲は、東北・復興みやぎマラソン2019のテーマソングに起用されている。
グループのヴォーカリスト、神野友亜は、坂井泉水にならい、若者の青春をテーマに作詞を続けている。1967年2月6日産まれの坂井泉水と西暦2000年9月14日産まれの神野友亜とは、親子ほど年の差がある。神野友亜が、育った時代、既にインターネットが普及し、物心がついた頃にはスマホが登場していた。デジタル化につれて、手軽にネットで調べることができ、パソコンで文章を書く時代になった。彼女自身は、いわゆるz世代の一員として、作詞をしながらも、歌のレッスンに励み、インスタやツィッターを活用して、情報発信している。
写真＝SARD UNDER GROUNDのメンバー オフィシャルホームページより
10月23日にZARDMUSEUMとSARD UNDER GROUNDのライブをレポートした日記
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世界では、2020年にコロナ禍により、欧米を中心に行動規制がかかった。同年9月27日には、コロナ禍による国民の不満がくすぶる中央アジアのアゼルバイジャンが、兼ねてから領土奪還を狙っていたナゴルノ・カラバフ地区を支配するアルメニアに、戦争を仕掛けた。ナゴルノ・カラバフは、国際的にアゼルバイジャン領でありながら、アルメニアが実効支配していたのである。アゼルバイジャンは、トルコの後ろ盾を得て、88年から94年に散発的に続いていた1回目の戦争で失った地域を奪還した。同年11月10日に、ロシア大統領のプーチン氏が仲介役になり、両国の間で停戦協議が行われる。アルメニアのパシニャン首相は、占領された地域の主権を放棄した。対照的にアゼルバイジャンは、1回目の紛争で失った第二の都市シュシャやアクダムを取り戻した。紛争終結後、アルメニア人の支配地域6割に対して、アゼルバイジャンは4割に上る。
西暦2022年2月24日に、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まると、ナゴルノ・カラバフ地区でも、アルメニア軍とアゼルバイジャン軍の間で緊張感が増した。9月頃再度争いが勃発したのである。アルメニアの首都エレバンとナゴルノの首都ステパナケルトを結ぶラチン回廊を警備していた仲裁役のロシア軍が、ウクライナへ派遣されたことにより、争いが起きやすくなっていた。ウクライナ東部地域の攻略に行き詰る中、中央アジアでの影響力の低下が危惧された。キルギスとタジキスタンの間でも、9月頃国境線で両軍の争いが起きていた。
写真 掲載元 東京新聞 2020年12月2日付け https:/
ウクライナでは、ロシア軍によるインフラ破壊で、電力が不足したまま、冬を迎えている。3月29日にトルコで行われた対面での3回目の停戦協議後、オンラインを含め行われていない。ナゴルノ・カラバフ紛争、現在進行中のロシア軍によるウクライナ侵攻は、91年12月25日のソヴィエト崩壊による領土問題にも繋がる。奇しくも1991年は、坂井泉水がデビューした年でもある。日本ではバブル期のピークを迎え、92年は経済成長率0％、翌93年はマイナス0，5％まで落ち込んだ。いわゆる平成の大不況、30年間賃金が上がらない日本の経済低迷の始まりである。
坂井泉水が世に出て28年後の2019年にSARD UNDER GROUNDがデビューした頃まで、バブルの後遺症は残っていた。旧ソ連の崩壊に伴う領土問題が再熱し、世界はエネルギー不足により、インフレが進行した。混迷を深める世界情勢を踏まえて、日本政府・与党は防衛費増額を掲げ、国民を置き去りに、議論を加速している。最新12月12日午前9時時点の情報によると、財源については、令和6年度を目処に、所得税や法人税、タバコ税を引き上げる方向で最終調整に入った。第二次世界大戦以来、世界は再び軍拡競争の道を歩もうとしている。坂井泉水は、厳しい冬を越えれば、春が訪れるように、信じて努力を続ければ、必ずゴールが見えると、メッセージをこめて、「負けないで」を発表した。自然災害や紛争で住処を追われ、避難生活している最中、人々に一筋の希望を灯す。歌を通して、人々にエールを送り続けた坂井泉水を育てたのは、丹沢の山々に抱かれた秦野市である。今もなお、人々の心に深く刻まれている。
掲載元 Twitter はずはず 2022年2月15日付 https:/
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＜ZARD 坂井泉水が育った秦野市を旅する 2022年 10回目 12月4日（日） 名曲負けないでのリリースから間もなく30年＞
・第1章 6ｔｈシングル「負けないで」のリリース
・第2章 厚木市 白山森林公園 負けないで Ａメロの歌詞
・第3章 秦野市 蓑毛町 負けないで Ｂメロの歌詞
・第4章 松田町 イルミネーション 2022年丹沢山麓秦野市の旅を振り返る
2021年最後となる4回目の訪問時、同年の旅行をまとめた日記
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写真＝上記の日記から1枚 秦野駅前ライトアップ 2021年11月28日（日）
第1章 負けないでのリリース
2022年、10回目となる丹沢山麓に位置する秦野市への旅、今年最後のテーマは、ZARDの名曲「負けないで」である。1993年1月27日に6ｔｈシングルとしてリリースされると、2月5日にテレ朝系列の「ミュージックステーション」で披露した。ＣＤシングルの売上枚数は、ZARD史上最多の160万枚にのぼった。一躍トップアーティストの仲間入りをすると、彼女自身マスコミから逃れるように、テレビ出演や雑誌の取材を断り続けた。1996年に東京都町田市南部の新居に両親と共に移り住むまで、秦野市の実家で暮らしていたのである。最寄りの小田急線・渋沢駅を利用し、六本木のスタジオまで足を運んだ。朝の通勤ラッシュを避けるべく、彼女のライフスタイルに合わせて、午後からレコーディングを行うことが多かったという。2012年頃から、地元商店街とファンが協力し、ZARDの名曲を駅メロとして採用してもらうべく、ネットを通して署名活動を行った。毎年夏場に開催される丹沢祭では、コピーバンドによるZARDの曲が演奏されていた。ブレイク後、テレビの前から姿を消した坂井泉水は、神秘に包まれていた。当時から出身地が秦野市であることは明かされていたのである。2015年に市制定60周年を迎える秦野市は、地元商店街とファンの声を受け取り、ついに動いた。2014年に、坂井泉水が所属したレコード会社ビーインググループと渋沢駅を管轄する小田急グループと協議に踏み切った。既に秦野市側は、上下線合わせて2曲を流すべく、渋沢駅のホームベルの改修費用を含め、補正予算に164万円を計上していた。版元のビーインググループと共に、駅を管轄する小田急グループから駅メロとしての採用許可が下りたのである。ビーインググループの協力の下、駅メロの候補を事前に20曲まで絞り込んでいた。ネットによるファンのリクエストにより、上下線合わせて2曲選定される。投票期間は、2014年9月20日から10月20日にかけて1ヶ月にわたった。リクエストアンケートにより、「負けないで（上り線ホーム）」と「揺れる思い（下り線ホーム）」に決まった。2014年12月23日、翌年の秦野市制定60周年を控え、渋沢駅にて記念式典が開かれた。列車の接近時と発車時に、2曲のオルゴールメロディーが流れる。式典当日には、記念のピンバッジが先着200名に配布された。
詳細 タウンニュース 2014年9月25日号 https:/
写真左側 負けないでの直筆歌詞 Memory〜ZARD/坂井泉水さん〜
2009年9月6日付 http://
写真右側 秦野市制定60周年企画 アンケート 平成24年9月24日付 秦野観光協会より
坂井泉水自身は、駅の北側に位置する西小学校と西中学校の卒業生である。校舎の前には、渋沢駅と4，1ｋｍ先の大倉とを結ぶバスの停留所が設置されている。晴れた日の週末、沢山の登山客を乗せたバスが、彼女の母校の前を通過していた。丹沢の山々を身近に感じた彼女は、学生時代から隙間時間に、ノートに文章に書いていたという。いつしか、一つの詩となり、歌手としてデビューして以降、作詞家として羽ばたくきっかけにもなった。2019年9月18日にZARDのトリビュートバンドとしてデビューした「SARD UNDER GROUND」へと思いは繋がっている。
2022年12月4日（日）、年内最後となる丹沢山麓秦野市を中心とした旅は、名曲「負けないで」の歌詞と共に、近隣の厚木市と共に紹介する。
訪問地一覧
�仝�木市
・飯山観音 白山森林公園 ハイキング 午前7時台から9時頃https:/
・七沢森林公園 http://
・ぼうさいの丘公園 https:/
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・蓑毛町 大日堂 http://
緑水庵 https:/
・今泉町 今泉桜名水公園 午後3時台https:/
渋沢駅北口 西中学校 午後3時台後半
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・西平畑公園 松田きらきらフェスタ開催（12月3日から25日まで）午後4時台後半から午後5時過ぎ
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第2章 厚木市 白山森林公園 負けないで Ａメロの歌詞
初めの舞台は、厚木市の飯山白山森林公園である。人里から離れ、深い緑が広がっていた。
写真 掲載元 厚木観光ナビ 飯山白山森林公園 https:/
朝6時55分に、本厚木駅発宮ヶ背行きのバスに乗り、飯山観音前停留所で降りた。お寺「長谷寺（ちょうこくじ）」の門が開くのは、午前8時30分、朝早い時間帯、住職が箒で落ち葉を掃いていた。バス停から標高110ｍの長谷寺までは急階段が続く。その裏から、標高284ｍの白山展望台までは、石畳の階段と未舗装の急斜面が連なる。お寺の裏から始まるハイキングコースとの間には、獣避けの金網が設置されていた。深い緑の中には、シカやイノシシ、ツキノワグマが潜む。街灯は一切なく、木々の枝によって、日差しが遮られ、昼でもなお薄暗い。コースの途中に案内板が設置されていることにより、迷わずに進むことができる。手すりのない階段を登ると、膝に負担がかかる。心拍数が上がる中、一端平坦な道に出ると、呼吸を整え、次の急階段に備えた。ZARDの名曲「負けないで」は、スポーツに励む青年の心境を描いている。
Ａメロの歌詞：ふとした瞬間に視線がぶつかる 幸福（しあわせ）のときめき、覚えているでしょう。パステルカラーの季節に恋した あの日のように輝いている あなたでいてね
パステルカラーとは、5月の新緑の季節を差している。晴天率が高く、気候も穏やかで、スポーツ日和である。恋とは、意識せず、ふとした拍子に訪れる。気になった異性と、会話をするうちに心を通わせていく。舞台は運動会、徒競走で活躍する選手と見守る大勢の人たちの姿がある。
続くサビの歌詞：負けないで もう少し、最後まで走り抜けて、どんなに離れていても 心はそばにいるわ、追いかけて遥かな夢を
「どんなに離れていても、心はそばにいる」の言葉から、恋する二人が、離れ離れになった様子が見える。学生時代、親の転勤などにより、やむなく、引越しをせざるをえない場合がある。新しい環境に馴染めず、友達が出来ないと、過去を振り返ってしまいがちだ。
運動会で好成績を残した彼を思い続ける少女、二人は再会できるのか？第2章へと続く。
展望台へ近づくにつれて、コースの脇から、饐えた匂いが漂ってくる。午前7時半ごろ展望台のベンチで休憩していた一人の中年男性に尋ねてみた。すぐ裏手は、人口2900人の愛甲郡清川村、ツキノワグマやニホンジカが生息しているという。温暖化の影響により、クマ自身冬篭りに備え、12月上旬にも里へ食べ物をあさりにきていると教えてくれた。
白山展望台からは、南東に視界が開け、海老名駅と横浜駅を結ぶ相鉄線沿いの町並みを一望できる。夜間は真っ暗で、獣の出没頻度が高い。懐中電灯やヘッドライトを用意しても、散策は危険だった。
私は8時過ぎに、白山展望台を離れ、長谷寺（ちょうこくじ）を経由して、バス停へ戻るつもりだった。ところが、案内板を見失ったことにより、途中で別の場所へ向ったことに気付いた。紅葉シーズンの週末、ハイキング客でにぎわうはずの山中、朝早い時間は、人っ子一人いない。周囲一帯杉林に視界を遮られ、麓に村がある気配さえない。静寂に包まれた山中で、長谷寺（ちょうこくじ）の境内からブロワーの音が聞こえてくる。人里に近いとはいえ、道はいくつかカーブがある。不安に見舞われる中、ZARDの負けないでの一節が蘇ってくる。「負けないで、ほらそこに、ゴールは近づいている」
標識に従えば、必ず里へたどり着ける。気を引き締めて、斜面を下り続けた。ところどころにある標識に「尼寺バス停」と表示されると、トンネルの出口から抜けたかのように安心することができた。後に山を降りた際、掃き掃除をしている地元住民に聞いたところ、飯山観音から宮ヶ瀬よりに一つ先のバスの停留所だとわかった。道の途中に、大きな地図が記載された案内板も立てかけられていた。斜面の中腹に、やや開けた空間がある。ハイキング客が休憩できる東屋と共に、周囲一帯赤と緑のコントラストを成す紅葉が育っていた。日光が当たることにより、赤の紅葉が照り映える。茂みの中から、ルリビタキらしき鳥をみかけた。
一面茶色く染まる杉林を昇り降りしたことにより、開けた空間に出ると、花園に迷い込んだかのように、リラックスできる。赤やピンクの椿の花が彩りを添えた。白山展望台へかけて、一部区域では、真っ赤に色づいた紅葉が回廊を成している。古来より人々は、色づいた葉っぱを見て、冬の到来を感じていた。深い緑に抱かれた厚木市は、テレワークの普及率が上がるコロナの時代、住みたい街として人気を集めていた。ZARDの坂井泉水も厚木市と深いかかわりがある。彼女は、1985年3月に伊勢原市にある伊志田高校を卒業し、同年4月に厚木市森の里に校舎がある松蔭女子短期大学に入学した。実家のある秦野市、高校時代に通った伊勢原市、短大時代の厚木市は、丹沢山地に含まれている。山のふもとには、田園風景が広がっていた。彼女は、静かな環境に身を置き、青春を謳歌する男女をテーマに詩を作成していた。彼女の原点は、自然に根ざした人々の暮らしにあった。
写真＝ぼうさいの丘公園の紅葉
第3章 秦野市 蓑毛町 負けないで Ｂメロの歌詞
昼から訪れた場所は、秦野市である。秦野駅から、蓑毛行きのバスに乗り、終点で降りた。この日は、月に1度、大日堂で重要文化財が公開されている。私は8月16日（火）の閻魔詣で、11月3日（木・文化の日）の秦野市民の日に続いて、2ヶ月連続3回目の見学となった。文化の日と比べると、訪問客は少なく、ひっそりとしていた。境内の入り口付近の紅葉は、赤く色づいていた。
道路から挟んで反対側の宝蓮寺も紅葉スポットとして市の観光課から紹介されていた。昼時太陽の光が、真上から照りつけることにより、モミジの葉は色味が出る。 間もなく峠の麓にも冬が訪れる。
蓑毛バス亭から、秦野方面へ二つ先の停留所「青年橋」の脇に位置する緑水庵に向った。先週は、日暮れ時ライトアップに備えての訪問、今回は昼の民家でくつろぎながら、撮影した。
先週と同じく、セルフサービスとして、コーヒーやスープが用意されている。30分の滞在時間で、一杯コーヒーを戴いて、午後2時30分にその場を後にした。
午後3時前には秦野駅へ戻り、北側におよそ300ｍの距離に位置する今泉名水桜公園に向った。先週、冬鳥のオカヨシガモに出会い、カワセミの鳴き声を聞いた。水際には、6月から7月に最盛期を迎えるカラーの花が育っていた。
坂井泉水が最も好きだった花は、カラーだった。駅からのアクセスがよく、駐車場も完備され、ベンチも設けられていた。4月には、水際に咲く満開の桜の花が、来園者を出迎えてくれる。東屋では、日除けの屋根があり、4人がけのテーブルも設置されていた。一般家庭にパソコンがなかった時代、人々はノートを持ち歩き、手書きでノートに文章を書いていた。
負けないでのＢメロの一節：「何が起きたって ヘッチャラな顔して、どうにかなるさと、おどけて見せるの」
失敗を気にせずに立ち上がる青年は、先を見据えて、動き出していた。スポーツの世界では、勝ち負けで決まる。仕事でもスポーツでも、成長するには、自らの出来を振り返り、次に生かすことである。
続くＢメロの歌詞：「今宵は、私と一緒に踊りましょう。今もそんなあなたが好きよ。忘れないで」
悪い結果を引きずらず、前向きな青年を恋する女性の姿が見える。
Ｂメロの歌詞：「負けないで ほらそこに、ゴールは近づいている。どんなに離れていても 心はそばにいるわ、感じてね 見つめる 瞳」
男女が一緒になり、ゴールを目指して、一歩ずつ歩んでいく。曲の方は、間奏に入り、バックのバンドによる、ギターソロが披露される。Ｃメロのサビは、最終第4章へ。
第4章 松田町 イルミネーション 2022年丹沢山麓秦野市の旅を振り返る
駅前の今泉名水桜公園の次に向うのは、小田急線で、秦野駅から下り方面に一つ先の「渋沢駅」である。標高では秦野駅が88，6ｍに対して、渋沢駅は小田急沿線内で最も高く、163，1ｍである。道路沿いで距離4，3ｋｍ、緩やかな傾斜が続く分、山へ登っている感覚はなく、膝の負担も少ない。
時刻は午後3時45分、駅北口のバスロータリーに設置された坂井泉水の記念プレートを眺め、北西側を散策した。
距離にして480ｍ、柳町交差点へ向う道中、秦野市立西中学校の校門が見えてくる。校庭から話し声一つ聞こえないほど、人の気配がない。イチョウの木が聳え立つ南側に当たる裏口は閉まっているものの、柳町交差点脇の表門は、開放されていた。坂井泉水が陸上部の選手として汗を流した校庭は、片面のみサッカーゴールが設置されていた。殺風景な園内でフェンス際に聳える真黄色の葉をつけたイチョウの木が引き立つ。
彼女は中学校2年時に当たる昭和55年に、市内の中学校の同学年の生徒が集った陸上競技会で表彰された。800ｍ走は6位、得意の200ｍ走では優勝だった。負けないでの歌詞の着想は、陸上部時代から得たという。勉強と部活動に励み、その合間に歌詞を書いていた。物静かなイメージが漂う彼女だが、人前では明るく、恋をしたこともあるという。平成31年（西暦2019年）4月21日（日）に、渋沢駅周辺が本会場になった丹沢祭では、西中学校も参加した。吹奏楽部によるパレード曲で、「負けないで」が使用された。彼女のメッセージは、時を越えて、後輩たちへと受け継がれている。
午後4時過ぎに、渋沢駅に戻り、下り方面に一駅先の新松田駅で降りた。目的地は、駅北側に聳え立つ標高180ｍの松田山山麓の西平畑公園、早咲きの河津桜の名所としても知られている。西側に富士山を望み、南側には足柄平野を見下ろす。12月3日（土）から12月25日（日）まで、きらきらフェスタと題した催しが開催される。観光誌では、18万球の装飾と足柄平野の街明かりが競演する、貴重なスポットとして紹介された。
詳細 カナコロ 2022年12月6日付 https:/
夜景がきれいなトワイライトタイムは16時45分から始まる。続々と麓から若いカップルや子連れの家族がのぼってきた。
午後4時49分 午後4時52分
午後4時55分過ぎに、トワイライトタイムが過ぎると、イルミネーションが点灯した。歓声が上がると共に、装飾の前には来場者が集る。
午後5時2分 午後5時7分
クリスマスシーズンに向けてのイルミネーションは、いつしか風物詩となった。若いカップルは、早速肩を寄せ合い、足柄平野と装飾品をバックに、手持ちのスマホにて記念撮影した。
午後5時14分
最後に2022年に10回に渡った丹沢山麓秦野市の旅を振り返る。
1回目 3月13日（日）https:/
写真＝秦野戸川公園 風のつり橋ライトアップ
2回目 4月10日（日） https:/
3回目 5月3日（火・祝）https:/
4回目 5月4日（水・祝）https:/
坂井泉水追悼日記 突然の旅立ちから15年
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5回目 6月19日（日）https:/
写真＝渋沢丘陵・今泉町の農道に咲くアジサイ
6回目 8月16日（火）https:/
7回目 9月25日（日）https:/
8回目 11月3日（木・祝）https:/
写真＝今泉町の農道からの夜景
9回目 11月27日（日）https:/
写真＝蓑毛町緑水庵ライトアップ
坂井泉水が発表した「負けないで」のＣメロのサビでは、惹かれあう男女の結末を書いている。
ＡメロとＢメロのサビの歌詞をつなぎ合わせていた。
Ｃメロのサビの一節（Ｂメロのサビと同じ）
「負けないで ほらそこに、ゴールは近づいている。どんなに離れていても 心はそばにいるは 感じてね、見つめる瞳」
標高580ｍの松田山の麓から、西平畑公園を目指して、スロープつきの階段を上るカップルの姿とも重なる。眼下の足柄平野とコラボレーションする18万球のイルミネーションは、若い二人の心を温かく灯していた。
作者坂井泉水は、都会の喧騒から離れ、緑豊かな空間に身を寄せ、作品つくりにとりかかった。彼女の想いは、トリビュートバンド「SARD UNDER GROUND」へと受け継がれていた。2019年9月18日にリリースされたデビューアルバム「ZARD Tribute」には、「負けないで」が収録された。同曲は、東北・復興みやぎマラソン2019のテーマソングに起用されている。
グループのヴォーカリスト、神野友亜は、坂井泉水にならい、若者の青春をテーマに作詞を続けている。1967年2月6日産まれの坂井泉水と西暦2000年9月14日産まれの神野友亜とは、親子ほど年の差がある。神野友亜が、育った時代、既にインターネットが普及し、物心がついた頃にはスマホが登場していた。デジタル化につれて、手軽にネットで調べることができ、パソコンで文章を書く時代になった。彼女自身は、いわゆるz世代の一員として、作詞をしながらも、歌のレッスンに励み、インスタやツィッターを活用して、情報発信している。
写真＝SARD UNDER GROUNDのメンバー オフィシャルホームページより
10月23日にZARDMUSEUMとSARD UNDER GROUNDのライブをレポートした日記
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世界では、2020年にコロナ禍により、欧米を中心に行動規制がかかった。同年9月27日には、コロナ禍による国民の不満がくすぶる中央アジアのアゼルバイジャンが、兼ねてから領土奪還を狙っていたナゴルノ・カラバフ地区を支配するアルメニアに、戦争を仕掛けた。ナゴルノ・カラバフは、国際的にアゼルバイジャン領でありながら、アルメニアが実効支配していたのである。アゼルバイジャンは、トルコの後ろ盾を得て、88年から94年に散発的に続いていた1回目の戦争で失った地域を奪還した。同年11月10日に、ロシア大統領のプーチン氏が仲介役になり、両国の間で停戦協議が行われる。アルメニアのパシニャン首相は、占領された地域の主権を放棄した。対照的にアゼルバイジャンは、1回目の紛争で失った第二の都市シュシャやアクダムを取り戻した。紛争終結後、アルメニア人の支配地域6割に対して、アゼルバイジャンは4割に上る。
西暦2022年2月24日に、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まると、ナゴルノ・カラバフ地区でも、アルメニア軍とアゼルバイジャン軍の間で緊張感が増した。9月頃再度争いが勃発したのである。アルメニアの首都エレバンとナゴルノの首都ステパナケルトを結ぶラチン回廊を警備していた仲裁役のロシア軍が、ウクライナへ派遣されたことにより、争いが起きやすくなっていた。ウクライナ東部地域の攻略に行き詰る中、中央アジアでの影響力の低下が危惧された。キルギスとタジキスタンの間でも、9月頃国境線で両軍の争いが起きていた。
写真 掲載元 東京新聞 2020年12月2日付け https:/
ウクライナでは、ロシア軍によるインフラ破壊で、電力が不足したまま、冬を迎えている。3月29日にトルコで行われた対面での3回目の停戦協議後、オンラインを含め行われていない。ナゴルノ・カラバフ紛争、現在進行中のロシア軍によるウクライナ侵攻は、91年12月25日のソヴィエト崩壊による領土問題にも繋がる。奇しくも1991年は、坂井泉水がデビューした年でもある。日本ではバブル期のピークを迎え、92年は経済成長率0％、翌93年はマイナス0，5％まで落ち込んだ。いわゆる平成の大不況、30年間賃金が上がらない日本の経済低迷の始まりである。
坂井泉水が世に出て28年後の2019年にSARD UNDER GROUNDがデビューした頃まで、バブルの後遺症は残っていた。旧ソ連の崩壊に伴う領土問題が再熱し、世界はエネルギー不足により、インフレが進行した。混迷を深める世界情勢を踏まえて、日本政府・与党は防衛費増額を掲げ、国民を置き去りに、議論を加速している。最新12月12日午前9時時点の情報によると、財源については、令和6年度を目処に、所得税や法人税、タバコ税を引き上げる方向で最終調整に入った。第二次世界大戦以来、世界は再び軍拡競争の道を歩もうとしている。坂井泉水は、厳しい冬を越えれば、春が訪れるように、信じて努力を続ければ、必ずゴールが見えると、メッセージをこめて、「負けないで」を発表した。自然災害や紛争で住処を追われ、避難生活している最中、人々に一筋の希望を灯す。歌を通して、人々にエールを送り続けた坂井泉水を育てたのは、丹沢の山々に抱かれた秦野市である。今もなお、人々の心に深く刻まれている。
掲載元 Twitter はずはず 2022年2月15日付 https:/
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