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2022年10月09日09:08

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うどん


昔、職場の同僚で関西出身の方が、
「東京出て来た時、うどんの出汁の色が濃くて吃驚した」と仰っていた。

私も子供の頃、親に連れられた旅の京都で、
うどんが白湯に入っている様に見えて、逆に驚いたのを覚えている。
しかし啜ってみると味わい深く、温かくて美味しくて、
新幹線で酔ってしまっていた心身に心地好い熱を通してくれた。

その後若い頃は、関西風うどんのお店を見つけると、有り難がっていた。

そして中年になってからの冬の或る夜、
休日に仕事場へ向かわなければいけなくなり、
出発前に家の近所の蕎麦屋でうどんを頼むと、
鰹の濃いつゆでコシの弱いうどんが出て来た。
啜ってみると、これがとてもホッとするというか、
その時の緊張した身体に沁み渡ったのだった。
自分が関東育ちの子供だった事を思い出した。

その蕎麦屋も、もう何年か前に無くなってしまい、
何故だかうどん自体から久しく遠ざかっていたが、
先日タスクの中で、うどんの事に触れる機会あり、
ふとうどんの事がとても懐かしくなった。

昨夜は何だか「あれっ?」という感じのヤバさがあった。
最終回のモロボシダンみたいな感じで、
最低限やっつけるべきタスクをやっつけはしたが、
暫く思考も神経も回らなかった。

机に額を置きながら思い出したのは、あの懐かしい、
京都のうどんと家の近所の蕎麦屋のうどんだった。

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