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2022年10月06日12:54

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仰天・俳句噺/かくして彼女は宴で語る


夢枕獏「仰天・俳句噺」文藝春秋

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ガンの病床で作ったのも、俳句でした。
俳句の話から、縄文、仏教、懐かしのプロレス話にあの人との逸話まで――縦横無尽に綴った仰天エッセイ!
リンパがんのステージIIIと診断され、ほとんどの連載もお休みに。
そんな中で綴ったのは、長年秘かに続けていた俳句について。
「俳句の季語は縄文である」と語る夢枕獏が、ずっと考えてきたこと、
今書いておきたいことを詰め込んだ“夢枕節”炸裂の闘病×俳句(?)エッセイ。
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夢枕獏さんの最新エッセイです。
夢枕さんのエッセイは面白いですが、小説の執筆に忙しくあまり出ません。
夢枕さんはリンパがんと診断され小説の連載をお休みして本書を連載しました。
治療の話と俳句の話が中心ですが、結構脱線も多い。
脱線が面白いというのもありますね。
がんは一応緩解されたそうで良かったです。

宮内悠介「かくして彼女は宴で語る」幻冬舎

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木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木ら若き芸術家たちが謎に挑む傑作青春ミステリ
明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、その名も「パンの会」。
隅田川沿いの料理店「第一やまと」に集った木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木等が推理合戦を繰り広げる。
そこに謎めいた女中・あやのも加わって――。
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宮内悠介さんの新作です。
アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の明治版です。
明治末期に実在した「パンの会」。そこで語られる謎に実在の芸術家が挑みます。
謎を解くのは、女中・あやのというのも本家の給仕と同じ。
謎自体は割と単純ですが、芸術家たちの悩みが描かれるのも面白い。
あやのの正体は実在人物のあの人!これはやられたなあ。
宮内さんは第1回創元SF短編賞がきっかけでデビューしたのですが、割と引き出しが多いですね。
「パンの会」については奥さんが詩の研究をしていて奥さん経由で知ったそうですが。
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