朝食を取っていると、
目の前の柳から何かが落ちた。
咄嗟にセミだと思った。
ところが、大人しい。
いつもなら裏返ったままバサバサとうるさい筈なのに
静かである。
覗いてみると、やはりセミである。
もそもそ足だけ動かしている。
死ぬにしても、ここではかわいそうだと思い
指を差し出すと、しがみついてきた。
弱々しいのに、しっかり爪を立てている。
しげしげと眺める。
不思議な形をしているが、
格好が良い。
そしていい面構えである。
暫く指に留まっていたが、
弱々しく羽ばたくと、柳に移り、
そして間もなく羽ばたいたのだか、
ただ羽を動かしていただけなのか
下の庭に落ちて行った。
今年、我家の周りはセミが少ない。
なのに、3度もテーマに取り上げてしまった。
これが最後の記事になるのか
それとも、セミファイナルか。
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