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2022年06月18日09:42

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エニグマレコード

 私は、中学時代に生徒会活動に携わっていたことがあったので、毎月1回、各クラスの正副委員長と生徒会執行部とが集まって翌月に行う生徒会活動について話し合う会議に出席していました。
 ある時、その会議で、ロックのレコードコンサートの実施が決議されました。ただ、決議した後になって、果たしてロックとは何ぞや?というもっともな(でも厄介な)疑問がその場で提起されました(それが分からないと、どんなレコードを持ち寄ればいいかが決まらないということを言い出した人がいたのです)。
 偶々、そこにはかつて文化祭でロックコンサートを開いたことのあるT君も出席していたので、T君なら、この点に答えられるだろうということで、T君が答えることになりました。今考えると無茶苦茶な無理難題ですが、T君は少しも慌てず、すっくと立ちあがり、「ロックとは岩です」とすまして言い抜けました(結局、誰もがロックと認める音楽の入ったレコードを持ち寄ればいいんじゃない?といった鷹揚なところに落ち着きました)。

 さて、毎月8のつく日は岩の日なんだそうです。ということは、T君に言わせれば、今日18日はロックの日ということになります(本当は、今月9日が語呂合わせでロックの日だったので、この日記はその日に書けばよかったのですが、うっかり忘れてました)。
 そして、エニグマはロックとも深い関係があります。80年代にエニグマレコードというレーベルがあり、そこから結構大物のロックアーティストやロックバンドのアルバムがリリースされていたのです。例えば、こんな感じです。

ストライパー:Soldiers under command
https://www.youtube.com/watch?v=zp5Ahx4wmgQ

 ストライパーは、ゴスペルと激しいメタル・サウンドの融合でクリスチャン・メタルというジャンルを確立したバンドですが、彼らの初のフル・アルバムである『ソルジャーズ・アンダー・コマンド』は、エニグマレコードからリリースされました。同アルバムは、初のゴールドディスクに輝き、50万枚以上のセールスを記録しましたが、ストライパーはその後もゴールドディスク、プラチナディスクを連発し、国際的にも成功してエニグマレコードに最も大きな商業的利益をもたらしたと云われています。

ポイズン:Look What The Cat Dragged In
https://www.youtube.com/watch?v=rLt5r1O7qiE

 ポイズンは、ポップでキャッチーな分かりやすいメロディーで全世界的に成果を収め、4000万枚のCDセールスを記録したロックバンドですが、最初に契約したレーベルはエニグマレコードでした。『ルック・ホワット・ザ・キャット・ドラグド・イン』『オープンアップ・アンド・セイ・アー』『フレッシュ・アンド・ブラッド』の3つのアルバムはエニグマレコードからリリースされています。

スミザリーンズ:A Girl Like You
https://www.youtube.com/watch?v=KTQLWNKanGM

 "Only a Memory", "A Girl Like You"等のヒットで知られるスミザリーンズのアルバム『エスペシャリー・フォー・ユー』、『グリーン・ソーツ』("Only a Memory"収録)、『11』("A Girl Like You"収録)はエニグマレコードからリリースされています。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ:True Men Don't Kill Coyotes
https://www.youtube.com/watch?v=K-1P4XE4U_o

 ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」の13位に輝くレッド・ホット・チリ・ペッパーズの最初の2つのアルバム『レッド・ホット・チリ・ペッパーズ』(“True Men Don‘t Kill Coyotes”収録)、『フリーキー・スタイリー』は、エニグマレコードからリリースされています。

ラーズ・ロキット:Last Breath
https://www.youtube.com/watch?v=-jcR4kU1eG0

 サンフランシスコ産スラッシュメタル「ベイエリア・スラッシュ」を代表するバンドの一つラーズ・ロキットのアルバム『ノウ・ユア・エネミー』(“Last Breath”収録)はエニグマレコードからリリースされています。

 また、後にヴォーカルのステイシー・スウェインが“Two of hearts”(https://www.youtube.com/watch?v=lfBdGT4dn4E)でソロデビューするステイシーQも、SSQという名で、『プレイバック』というアルバムをエニグマレコードからリリースしています。
SSQ:Tonight (We'll Make Love Until We Die)
https://www.youtube.com/watch?v=Q8bSBlTCegE


 そのほか、モトリー・クルーの1stアルバム 『トゥー・ファスト・フォー・ラヴ』(『華麗なる激情』)は、当初自主製作されたものでしたが、当時その製造、販売等は実質的にエニグマレコードのスタッフによって手掛けられたと云われています。
モトリー・クルー:Too Fast For Love
https://www.youtube.com/watch?v=iVDRwNMYJdE


 エニグマレコードに関する日本語の文献は少なく、詳細は分かりませんが、このレーベルは1980年から1991年までの11年間存続し、事業は主にメジャーレーベルのキャピトルに引き継がれたようです(倒産したという記述もみられる)。
 なお、ドイツには、エニグマという音楽プロジェクトがあり、「エニグマレコード」で検索すると大抵こちらがヒットします。この音楽プロジェクトは、民族音楽やグレゴリオ聖歌(グレゴリアン・チャント)、カンタータなどの古典音楽とダンスビートを緻密なサウンド・プロダクションで融合したサウンドで、世界的にヒットし、「ヒーリング・ミュージック」の先駆者として語られることが多いようです。ただ、前衛的でプログレ系ロックの一種とみる余地もあるかもしれません。ロックとは何ぞや?
エニグマ:Sadeness
https://www.youtube.com/watch?v=x4maoo4A3x4


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