自分は社会的弱者ほど本を読むべきだというような、読書原理主義と言ってもいいような考えをもっているが、それにしても本だったらなんでもいいとまでは思わない。
というか、役に立つどころか有害な本がある。
一部金持ちの書いたHow to本とかその典型だ。
一般的に言えることだが、人の成功譚ほどあてにならないものはない。
なぜなら人には性格や考え方があって、Aという人には成功してもBという人にはそれで成功するとは限らないからだ。
典型的なのはスティーブ・ジョブズで、中には姿かたちまで真似て、ジーンズに黒いシャツを着ている輩がいるが、そんなことしてどうすると思っている。
だけれど逆にものすごく有効な本は人や組織の失敗談である。
人がやって失敗した経験には必ず普遍的な真実が含まれていて、最低限それだけはやってはならないという教訓に富んでいる。
成功譚よりも失敗の本、これだけは自分の中で鉄板である。
※写真は、やってはいけないという教訓の名著として知られる”失敗の本質”
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