ハッタリ

あえて毒舌で 危険行動に警鐘
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毒舌には二種類ある。


ガチで危険なので、こちらが悪く思わようと、淡々と毒舌を流す場合。




もうひとつは、毒舌を使えば、相手が怯み、こちらが有利になると「分かっている場合」である。




後者の場合を考えたとき、だいたい相手に毒舌を吐いている時は、そいつ自身の「もっとも恐れている」ことを吐き出している事が多い。


「あいつ、ハミッてるよな〜」と徒党を組んで、せせら笑っている同級生。



それはお前が、一番恐れている「孤立」だ。因果応報、シャレにならない思いをするのか。それは分からない、そいつの末路だから、俺にはどうしようもできない。

俺は、そいつがいなくても、何も困らない。いじめは、その実行者自体が一番ヤバいだろう。なぜなら、確実に恨みを買っている。


「お前変わってるから、社会で苦労するぞ〜」



あんたのせいで、みんなが苦労している。少なくとも二年達は。あんががいなけりゃ、引率、顧問がいなけりゃ部は成り立たない。しかし、今年から赴任した長谷川Tよりも優れているはずがなかった。もちろん、経験も情熱も。



俺が抜けると、困るのはあんただ。休み返上で、部員からも保護者からも、そして経験者の先生からも、文句を言われ、軽んじられるのは必至だ。



なので、カトー、続けた方がいい。いや、続けてくれ。俺のサンドバックに。俺の身代わりに。そうやないと、俺は惨めで惨めで、気が狂いそうだ。

もちろん、俺が抜けようといまいと、この人への批判は避けられない。ならば、せめてもの憂さ晴らしに、俺を人身御供にしたのか‥。




俺が卒業して再び高校へ来たとき、職員室前でこの教諭とすれ違った閉じ、この人の顔が忘れられなかった。俺とも目を合わせず、俯いてる。




おい、あんた、俺に何か言うことはないのか。元はと言えば、あんたが発端で、俺と友達が行き違った。もちろん、他の人たちとも‥



「この、クソ野郎が‥‥」とリアルに喉まで出かかっていたが、俺は今、考え直した。



そうやって、「俺は悪くない、可愛そうな被害者なんや〜」と捉える生き方をすればいい。




俺は、やはりあんたが居なくても、何も困らない。そうやって、再会して、憎悪のこもった目を向けられるのは、どんな気分だい?かつての生徒に。



って、どうでもいいか。だって俺は、あんたじゃないし。


ただ、そういう生き方をしてきたあなたは、俺よりもヤバいのか?いや、主観的なものだけど、存在を忘れる事が、俺にとっての、あんたへの復讐だろう。




「辞めさすぞ」




「てめェが辞めろ、何の価値もないクズが」




ここで考えてみる。俺を辞めさせるなら、最低でもそいつが辞める事が最低条件だろう。俺は残るが、そいつを辞めるように追い込む事はできるだろう。




そいつは残って、俺が辞める道理はない。辞めるのは構わんけど、それやったら、お前も巻き添えやぞ、覚悟してんやろ？




俺だけ辞めるってなら、お前が絶対居づらくなるようにさせたるわ



と思ったんだけど、俺は辞めても困らないが、一番困るのは、こいつじゃないか?不義理な行いは、日頃の積み重ねで、周りから疎んじられている。そういう連中の、ここは掃き溜めであっtが、その中でも、さらに孤立してるだろう、クズの中のクズだった。




そいつを、サークル抜きの色眼鏡で見たとき、確かにただの「居場所がない」なんか「物体」だった。語ることがない人間は、それはただの道端の石と同じだろう。




少なくとも、今でもインスタ等で関係が続いている人たちとは、何一つ話題を共有しない、文字通り存在しない「何か」であろう。



実態の無いものに怯えることを「柳の影」とか言った気がするが、その類いのものだったのだろう。組織でも何でもなく、ただの‥



と、語る必要もないか。

ただ、そういう集まりを抜きにして、俺に報復されるかもって思うかい？




道で出くわしたら、問答無用でシバくぞ。

そこまでやられたんだから、てめェは只じゃ済まさねえ。

お前が俺に更にしかけるなら、それでもいい。ただ、お前が居なくても誰も困らねえだろうから、もっと凄惨な目に合わせることも一興だ。怒らせる方が悪い?ほな、俺に復讐される方が悪いわな、もちろん。



ていうかお前、今まで見てきた軽音やフォーソンの人たちよりも、遥かに下だぞ、陰キャくん。あのメンバーが、手前なぞ相手にするか?って、そもそも無関係だった。





「組織」じゃなく、「カトーが居なきゃ面白くない!」に照準を合わせてみよう。






きっと俺はやっていける。