タイのロシア大使館が
「義勇兵は正式な捕虜としては取り扱わない。」
との警告文を出した。
日本でも先日までウクライナ大使館が義勇兵を募集していたが、自分としては、日本人がウクライナ義勇兵に参加することには強く反対したい。
もちろん、その志は痛いほどわかるし、ウクライナ陥落=即日本の安全保障に関わると思う。
しかしそれでもリスクが多すぎる。
このまま行けばいくらウクライナが善戦したとしても、各都市が失陥するのは時間の問題である。
一部では
”ウクライナ軍に正式に編入されればふつうに捕虜あつかいしてもらえる。”
という意見があるけれど、それはロシア兵の恐ろしさをしらない人の意見だろう。
捕虜になったとき、その生死を決めるのは一番近くのロシア兵の気分次第だ。前線ではジュネーブ条約も交戦規定も関係ない。
近くにそのロシア兵の上官がいないときは、
「後方移送の手続きもめんどくさい、やっちゃえ。」
と即射殺の可能性が高い。
ロシア兵は世界の軍隊の中でも捕虜を取りたがらない軍隊としても有名だ。
捕虜の後方移送は手続きも面倒で前線兵士はいやがる場合が多いのである。
これはロシア兵に限った話ではないが、中には面白おかしく拷問を加えながら捕虜を殺す兵もいる。
もちろん、その場で正式なウクライナ兵としてのIDを提出しても、ちゃんとしたウクライナ語やロシア語がしゃべられなければ
「・・・ヤポンスキー?傭兵だな??」
ということで見せしめで殺されるだろう。
現在ウクライナに展開しているロシア兵はあまり訓練されておらず、練度が低い部隊も多いが、中にはチェチェン帰りで、有色人種の命など屁でもないと思うベテランロシア兵も入っている。
一番の問題は、捕虜になったときである。
幸運に助けられ捕虜になったとしてもロシアとの交渉でどれだけ日本政府が代償を払うかわからない。
義勇兵でなくても、ポーランドなどでウクライナ難民を救うNGOに加入するなど、ウクライナに貢献できる手段はあるのだから、ウクライナ軍に参戦したいと思っている日本人には再考を促したい。
※写真はザビエルさんのツイッターから
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