キエフ空中戦
当初、絶対的優勢と見られていたロシア空軍、どうやらここに来て制空権を確保しきれていないようだ。
現代戦において、制空権を確保することは、相手の飛車角を最初に取り除いておくということと一緒だ。
今ロシア軍の地上部隊が一部で燃料切れをおこしていたり、逆に包囲されたりして苦戦している。
これを守るためにもロシア空軍は絶対的制空権を確保しないといけないのだが、なんと旧型機Mig-29が主力のウクライナ空軍に苦戦している。
対するロシア空軍はSu-35Sという東側では最新の機体を装備しているが、いまだにウクライナ空軍を殲滅しきれていない。
逆に撃墜されるケースが確認されている。
ロシア軍として喫緊の課題としてはウクライナ空軍の殲滅である。
これができないとロシアの地上軍に被害が出るし、なによりロシア軍が強力に推し進めているヘリによる空挺作戦が頓挫するだろう。
戦闘機にとって低空をノロノロと飛んでいるヘリなど、これ以上ないターゲットだからだ。
ただ、どれだけ善戦していてもウクライナ空軍の全滅は時間の問題だ。
単純に戦闘機の数を比較しても、今のウクライナ空軍はせいぜい50−60機、ロシア空軍は200−300機は展開しているだろう。
ウクライナ側はパイロットの休養も必要だし、なにより被弾箇所の修理や兵装の準備など、少ない機数では間に合わなくなっていく。
ウクライナに勝算があるとすれば、ウクライナ空軍に作戦能力がある2週間にどれだけ西側の援助を受けられるか、それともその間、できるだけ善戦して有利な停戦交渉に導くかだ。
※映像はキエフの空中戦。これほど低空で飛んでいるのは、ロシア機が地対空ミサイルをおそれ、レーダーをかいくぐる必要があり空域がどうしても超低空になってしまうから。
https://twitter.com/i/status/1496817498343485446
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