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2021年11月18日19:32

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政治家のピアノ

 明日(現地時間の18日午後6時)はいよいよメジャーリーグのMVPが発表されますが、アメリカンリーグの方は大谷くんでほぼ決まりでしょう。
 で、大谷くんと云えば二刀流なので、この日記でも再び二刀流にこだわってみました。直前の日記でシュミット氏が弾くピアノについてちょっと触れたので、今回は政治家とピアニストの二刀流です。

 政治家でピアニストといえば、何と言っても、初代ポーランド首相を務めたイグナツィ・ヤン・パデレフスキが有名です。
ショパン:英雄ポロネーズhttps://www.youtube.com/watch?v=K9yXYMvSDPw

自作のメヌエットhttps://www.youtube.com/watch?v=M9IBBd-9aRM

 首相兼外務大臣であったので、この人は、第一次世界大戦のパリ講和会議にポーランドを代表して出席しています。また、その任期終了後は、国際連盟のポーランド大使を務めています。
 政治家として活躍した時代はほとんど人前では演奏しなかったようですが、有名な「一日練習を怠ると自分には分かる。二日怠ると批評家に分かる。三日怠ると聴衆に分かってしまう」という言葉は、この人が遺したものです。
 この人はプロのピアニストが政治家になった稀有な例です。

 もっとも、プロのピアニストでこそありませんでしたが、前回触れたとおり西ドイツ首相を務めたヘルムート・シュミットも、プロ並みの腕前でしたので、ここでも再びご紹介します。今回はEMIから出されたレコードに収録されているモーツァルトの3台のピアノのための協奏曲 ヘ長調 K.242です。
第1楽章:https://www.youtube.com/watch?v=XRQ2pivhb4M

第2楽章:https://www.youtube.com/watch?v=fv9CogRMICg

第3楽章:https://www.youtube.com/watch?v=hN7Xk1Zo1vw

 できれば、この人のソロを聴いてみたかったところですが、You Tubeに音源はないようです。

 以上の二人は別格で、大抵の政治家が弾くピアノはいわば余技として弾かれたものです。
 例えば、アメリカの大統領にも、多少ピアノが弾ける人はいたようで、ハリー・トルーマン、リチャード・ニクソンについては、動画も残ってます(途中音声が一部欠けてます)。
ハリー・トルーマン:https://www.youtube.com/watch?v=S_6ONmlWQHw&t=2s

リチャード・ニクソン:https://www.youtube.com/watch?v=MCsGSMze_6Q&t=4s


 このレベルであれば、日本共産党の志位和夫委員長もなかなかの演奏を披露してくれたことがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=hRieWAMPenU


 日本の政治家では、第75代宇野宗佑首相も少し弾けたようです。ピアノで「アリラン」を弾いている姿が首相就任時(1989)ニュース映像になって流れ、私もそれを見たことがあります。
 今回、その映像は見つかりませんでしたが、ただ、それをめぐっては、当時こんなことがありました。
 音楽家の服部公一氏が「あれはフェイクといってゴマカシ」であるとわざわざ新聞に投書したのです。これに対し、ある女子高生が「首相はアマチュア。ピアノの嗜みがあるのは素敵なことなのに、それをプロがあげつらって批判するなんてひどい」と反論したのです。
 宇野首相自身がわずか2か月で退陣してしまったので、この出来事は大問題として取沙汰されるまでには至りませんが、その女子高生の健全な感覚には拍手を送りたいと思ったのは事実です。
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