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2021年11月16日03:51

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雌を獲得するための表徴いろいろ:ムスリム男性の髭とオランウータンのフランジ

 アフガニスタンのタリバーンの幹部、兵士の写真を見ると、全員、モジャモジャの髭を蓄えている(写真=8月15日、カブールの大統領官邸を占拠したタリバーンの幹部と兵士)。ムスリムにとって、髭を蓄えることは男性性、男らしさの誇示になるからだ。

◎男の髭は男性性の誇示
 戦国時代の武将の絵を見ると、これもだいたい髭を生やしている。ムスリムほどではないが、これも男性性、勇ましさを示しているのだろう。
 これは、雄ライオンのたてがみ、雄のヘラジカの堂々たる角などと同じと思われる。いずれも堂々たる色のたてがみ、巨大な角は、雌を獲得するのに有利になる。雌は、そうした雄は優良な遺伝子を持っているので、そうした雄とつがって生む子どもも優良な遺伝子を引き継ぐので、雄ならやはり将来、雌を獲得しやすく、それだけ多くの孫を持てる、とみなすからだ。
 むろん彼女たちは現代人のように論理的に考えているのではない。遺伝子の命じる本能に従っているのだ。

◎オランウータンのフランジ
 さて、我々に近い類人猿でも、同様なことが言える。1頭の有力な雄の周りに複数の雌が集うハーレムを作るゴリラでは、その有力な雄の背中の体毛は銀色になり、これはシルバーバックと呼ばれる(写真)。基本的に乱交性のチンパンジーは、そうした特徴はあまり発達しない。
 だが東南アジアの森林に分散して分布するオランウータンは、広い縄張りの中の第1位雄だけは、顔に巨大な襞(フランジ)を発達させる(写真)。フランジを持つ雄に、雌が誘引されるので、そうでない雄よりも明らかに雌の獲得が有利だ。
 それなら普通の雄もフランジを発達させれば良いと思うのだが、第2位以下の雄は、ストレスのためか男性ホルモンの分泌は不活発で、フランジを発達させられない。

◎アラブの男は髭が濃い
 ところが何らかの理由で第1位雄が縄張りからいなくなると、第2位雄はとたんに男性ホルモンを盛んに分泌させ、フランジが発達する。
 これにより今や第1位雄になったこの雄は、雌を有利に獲得できることになる。
 ムスリムの髭も、かつてはその役割を果たしていたかもしれない。周知のようにムスリムの男性は4人まで妻を持てる。すると、髭が濃い方が女性を獲得しやすかったのかもしれない。
 そのせいなのか、アラブの男性の髭は濃く、硬く、床屋は髭剃り1回で刃が駄目になるという。日本人ではあまり聞かない話だ。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「社民党の「第3次分裂」で、露呈した展望の無い社民の明日」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202011160000/

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