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2021年11月10日04:56

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内紛、ゴタゴタで、顔色冴えないバイデン大統領、バージニア知事選では民主候補が共和党に苦杯

 任期4年の折り返し点を迎えようとしているアメリカのバイデン大統領の顔色が、冴えない。

◎バージニア知事選で苦杯
 8月のアフガニスタン撤退に際し、肩入れしたアフガン政府があっけなく倒れ、アメリカ軍は「敗軍」として撤退を強いられたのを境に、支持率は40%台に沈み、不支持率の方が上回っている。この低迷する支持率と高止まりの不支持率は、トランプ政権後半の時と同じだ。
 このままでは、来年22年の中間選挙で、せっかく制した上下両院の優位が、野党共和党の前に逆転されそうだ。そうなったら早くも、レームダック化である。
 その怖れをバイデン大統領に現実の可能性として示したのが、11月2日の2つの州知事選だった。これまで州知事選で2連勝していた南部バージニアの選挙で、民主党の前州知事テリー・マコーリフ氏が、共和党のグレン・ヤンキン氏に僅差で敗れたのだ(写真=勝利を喜ぶヤンキン氏)。
 知事選には、ハリス副大統領はもちろんバイデン氏も応援に駆けつけている。それでも及ばなかった。
 そればかりではない。民主党の金城湯池とされる東部ニュージャージー州では、民主党候補は勝ちはしたが、共和党と大接戦を強いられた。

◎超大型の歳出・歳入関連法案、1.75兆ドルに半減させても見通し得られず
 バイデン大統領と民主党に明らかに逆風が吹きまくっている。
 それもこれも、民主党党内の左派と保守穏健派との内輪もめが一向に収まらないからだ。
 もともとリベラルな党である民主党だが、少数だが、ジョー・マンチン上院議員やキルステン・シネマ上院議員(写真)に代表される保守穏健派も抱える。特にマンチン議員は、バイデン政権の3.5兆ドルを費やす歳出・歳入関連法案に強硬に反対し、ついにバイデン大統領は予算規模を1.75兆ドルに半減させる大幅譲歩に強いられた。だがマンチン議員は、この半減案にも支持を確約していない(10月24日付日記:「200兆円を切り詰める男、民主党上院議員だがバイデン大統領の金看板政策3.5兆ドル法案に反対し、大幅削減を飲ませる」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202110240000/を参照)
 強行採決すれば、50対50の上院の与野党バランスが、共和党+マンチン議員の51対49(民主党)となり、否決が確実だからだ。

◎インフラ包括法案は左派を説得して何とか通したが
 一方で左派は、共和党の一部や民主党穏健保守派も賛成しているインフラ包括法案の下院採決(上院通過済み)を反対する姿勢を見せていた。左派は、この法案を人質にして、上院での歳出・歳入関連法案を通過させる戦術を練っていた。そのため、インフラ包括法案も滞っていた。
 この法案が、5日夜、やっと可決された。成果を挙げられないバイデン大統領の不人気をこれ以上悪化させないため、民主党のペロシ下院議長が左派を説得し、ようやく採決に持ち込んだのだ(写真:左は下院で可決されて喜ぶ支持派議員、右は議会議事堂で記者会見するペロシ議長)。
 それでも1.75兆ドルの歳出・歳入関連法案の行方は見えない。
 バイデン大統領、あと2年の任期をぶじに務められるのだろうか。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202111100000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「トルコの独裁者エルドアンがまたしても中央銀行総裁のクビのすげ替え、止まらぬトルコリラ下げ」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202011100000/

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