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2021年09月02日11:11

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9月1日 江戸東京博物館小ホール ステレン

●「ドライブ・マイ・カー」鑑賞。●まず苦言3時間は長い。終盤の主人公語りにあそこまで割かなてくも良かったんじゃないか。確認のダメ押し的な作業を、雰囲気演技の西島秀俊(褒めてる)に敢えて演らせるのは違う気がする。岡田将生にやたらと「フィーリングが・・・」と云わせるのも含めて、カンヌ脚本賞受賞の脚本に違和感●ただ、題材ともリンクして非常に演劇的な脚本。セリフに次のセリフをかぶせたりせずに(対比としてそういう演技も挿入される)、丁寧に多言語に依るセリフのやりとりを重ねていく感じ。殊に韓国手話で演じる俳優が素晴らしく、手の動きにただただ見惚れてしまう。●安倍聡子は横溢する不穏な感じがグッドジョブ。霧島れいかは「運命じゃない人」(05)のヒロインでしか見た記憶がないが、美人だが印象に残らない匿名性?が「もう死んでいる」感を際立たせていて良かった●冒頭の西島と霧島のベッドシーンを見て「さよならみどりちゃん」(04)や「犬猫」(04)のころ西島の裸、歳に似合わずかなりダルダルな残念腹部記憶があったんだけど、20年近くたって昔よりバキバキ精悍になってる不思議●

●「『白頭山大噴火』見に行こう」と誘われたがイマイチ乗れず「どうせ見るなら『アナザー・ラウンド』にしよう」と答えた●防災の日、不安を抱きつつ一人で鑑賞。予想的中。こんな大災害スペクタクルバカ映画なら邦画でもありそうだ●マ・ドンソクがシビリアン側なのが「エエエ〜」だが、ハ・ジョンウのコミカル演技は悪くない。そして「KCIA南山の部長たち」に続き、イ・ビョンホンが良い味を出している●しかしラストは・・・北朝鮮はこういう「愛の不時着」より安易なプロパガンダこそ怒るべきじゃ?●

●関東大震災は遠くなりにけり。防災の日に両国江戸東京博物館小ホールにて若手落語会。雨の平日、大相撲もない夕方の両国を歩く人は多くない。JRの両国駅には立派な土俵を設けた商業施設があるが、店内に客はなく土俵を背にしてベンチでスマホをいじっている女性が一人いるだけ。残暑らしからぬ低い気温もあって寒々しい風景だった●さらにホール入場時、検温手指消毒は当然としても、警備員が金属探知機で持ち物検査って・・・落語会にくるかテロリスト!逆に会いたいわ!●このホールに来たのは初めてだが、なかの芸術小劇場を少しきれいにした感じの、ちょうどよい大きさ。ただ交通の便がイマイチなのは、お江戸両国亭とさほど変わらない●このメンバーなら連雀亭で普通にやれば満員に出来たろうと思うが、緊急事態宣言下、雨天秋寒平日夜公演という悪条件も重なって、客数は20人程度。ただ見回しても多くがつる子ファン、オーバー50の一般市民で、この中にどうやってテロリストが!?(しつこい)

●オープニングトーク 
 元々今年のGWに連雀亭で開くはずの会が緊急事態宣言で配信となり「ステイホーム連雀亭」で「ステレン」という会になったそうだが、つる子曰く「一度も連雀亭でやってないんですが」。幹事は優々で、一番キャリアが若いかしめは配信や動画の担当。出演者6人全員が舞台に並ぶと、今日の出演順をこの場でじゃんけんで決めるという仲良し若手の会にありがちな展開・・・にあずみが「わたし色物だから!」と猛反対。しかし機会は平等に!と結局全員でじゃんけん。香盤が上の優々が最初で、最下のかしめがトリを取るという結果になった。数年前見た落語会、じゃんけんで寒空はだかがトリを取ったことがあったから、色物のトリ、ないわけではない。

●優々「池田の普請褒め」
 先日の吉弥の会開口一番でも演じたが、時間を気にしてか牛褒めはカット。

●あずみ「三味線漫談」
 二番目登場でも早いとは思うが「最初と最後(トリ)にならなくて安心した」。やたら連発していた「毒をき(切)る」と云うのがちょっとわからなかったんだけど。「毒(舌)を吐く」とは異なるのか。

●一花「雛鍔」
 一朝門下初の女性、非常に評判の良い人らしいが、自分見たのが3年前以来これが二度目。真面目そうな印象で「(ステレンでも)私と音助さんは静かで・・・おねえさん二人と、男子二人がにぎやかで・・・」。こみち路線かなと見る前は思っていたが、それも少し違う感じですね。

<中入り>

●つる子「反対俥」
 この人を見るのも久しぶり。たいへんな人気者で、客の多くはこの人目当てのようだ。前座時代に初めて聞いたときは「この(微妙に不安定な)声、落語という演芸に合うのか?」と思ったが、そのトーンのまま、落語を自分の方に引き寄せる力業を身に着けた。座布団の上、何度も飛び上がっての大熱演。新作派・彦いちの系統。

●音助「相撲場風景」
 龍谷大学落語研究会の先輩が優々。静岡出身の音助は西へ行かずに江戸落語へ行ったんだね。会場が両国ということで相撲の噺になったが、音助も中高は静岡らしくサッカー部に所属しながら、帰宅後に録画した相撲中継を見る「相撲少年」だったとか。

●かしめ「鈴ヶ森」
 デタラメだけどパワーがある。良くも悪くも他の協会のように多くの先輩落語家と接する機会が限られる立川流。二つ目になって、かしめは今が師匠の影響マックスな時期ではないか。「ステレン」のように協会や他団体の落語家たちと交流することで、かしめの落語がどう変わっていくのか、とりあえず面白そうなので、機会を見つけて足を運びたいと思う。
 


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