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2021年08月30日14:18

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「祈り−幻に長崎を想う刻−」

何度も再演され、岸田賞も受賞している有名な戯曲「マリアの首」を映画化。

1945年8月9日午前11時2分、長崎市に投下された2発目の原子力爆弾。その瞬間、人口24万人のうち約7万4000人の命が奪われ、東洋一の大聖堂とうたわれた浦上天主堂も被爆し、外壁の一部を残して崩壊しました。

それから12年の時が過ぎた昭和32年。
カトリック信徒の鹿と忍を首謀者とする一味が、浦上天主堂跡から被爆したマリア像を盗み出しました。彼女たちは、なぜマリア像を盗み出さねばならないのか…?

シーンの多くが演劇的だけれど、明治政府がキリシタンに加えた迫害の実態。被曝した長崎市民への心ない差別や7万人とも言われる爆死した人々のおびただし遺体の数々など、原爆の持つ非人道的な残虐さがリアルに描かれていました。
そして、日本も戦争中に原爆開発を目指していたことにも触れています。とにかく戦争は二度と起こしてはいけないのです。

主演、高島礼子、黒谷友香。共演は田辺誠一、柄本明、寺田農、三輪明宏(マリアの声)など。
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