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2021年08月30日13:08

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「太陽の子」

戦況が最終局面を迎えた1945年の夏、日本も原子核爆弾の研究開発をしていたという実話を背景に、時代に翻弄された若者たちの姿を描き、2020年8月にNHKで放送されたドラマ「太陽の子」を、ドラマ版とは異なる視点で描いたという劇場版で、日本・アメリカ合作映画です。

国の未来のために、大学で原子核爆弾の研究開発を進めている修、建物疎開で家を失った朝倉世津は、幼なじみの修の家に住むことになり、戦地から修の弟・裕之が一時帰宅し、3人は久しぶりに再会します。研究に没頭しながらも、その裏の破壊の恐ろしさに葛藤を抱える修、明るくふるまいながらも、戦地で負った心の傷、死の恐怖と闘う裕之。そんな二人を力強く抱きしめ、「戦争なんて早う終わればいい。勝っても負けても変わらん!」「いま日本は物もお金も使い果たしている。そん時に大事なんは人や、教育や」と、戦争が終わった後の世界を見据え、教師になろうと誓う世津。
原爆投下後の広島を訪れた教授と学生たちがつぶやく「これが僕たちの作ろうとしてたものなのか」という心の叫びも印象的でした。

特にファンだったわけではないけれど、三浦春馬さんの遺作の一つでなければ見なかったです。映画はテレビ版より約5割増しの長さでしたが、異なる視点と言われてもよくわかりませんでした。もっと見たかった主演3人の場面は変わらず、長くなったのは主に、原子核爆弾の研究開発の場面でした。でも、やはりテレビより印象に残りやすい映画で見てよかったと思いました。

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の共演がとても良かったし脇を固める、田中裕子、國村隼、イッセー尾形も好演でした。
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