人生の危機に窮したあげく、再び道を誤ってさらに状況を悪化させる人が多い。
自分は無駄に歳を重ねてきたが、こういう手合いだけはたくさん見てきた。
どうしてだろう
他人から見れば
「・・どうしてそうなる?」
と思わず声をあげそうになる行動を重ねるのだ。
例えば金が無くて困っている人がさらにお金を失うようなことをする。
また例えば仕事を失いそうになっている人が、さらに仕事で窮するような行動をとってみたり。
そんなとき人間はどうしたらいいだろう。
自分としては無欲な人、自分とは利害関係のない人を探すことだと思う。
誰だってあばら屋に住んでいるような、名利にこだわらず、富貴栄達を忘れたような人間を1人は知っているだろう。
そんな人間に相談してみたらいい、自分はどのように見えるか。
そういう人間は、色々な雑念に捕らわれないからなのか、常に真実を見通す目を持っている。
心の出方が常人と違うというか、天性の勘も兼ね備えていることも多い。
言葉で説明すると、暗夜に消えた蛍光灯を直視するようなもので、目の真ん中に捉えると見えず、視野のわきにするとはっきり見えると言った風な、そんなことになるが、とにかく、物事を判断するときに、常人以上に目の真ん中で捉えることのできる人間がいるのだ。
そんな人間の言葉を聞くと、窮地から抜け出せる最短距離を教えてもらえる事が多い。
人間の運不運とは、もしかしたら、こういう人間を見つけることができるかどうか、そしてそういう人間の答えに素直になれるかどうかではないか。
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