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2021年08月19日22:35

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「キネマの神様」

松竹映画の100周年を記念した作品で、原田マハの同名小説を山田洋次監督が映画化。
主人公はギャンブル好きで借金まみれ、妻や娘にも見放された映画好きの老人、ゴウ。原作は、趣味でネットに書いた文章が、海外の映画評論家から認められるという話で、最近見た演劇も原作に忠実でした。

映画は山田監督が、50年前、ゴウが撮影所で青春を過ごしたプロの映画人だったという話に大幅に変更。
ゴウが行きつけの名画座の館主は、若き日、助監督だった仲間で、映写技師でした。時代を代表する名監督や、スター女優、そして撮影所近くの食堂の娘などに囲まれながら、夢を追っていたゴウでしたが・・・。

映画好きな老人と、その家族に起こる奇跡の物語という点は同じですが、原作とのギャップは大きいです。でも私は松竹映画への愛という部分も大きく、青春映画としても魅力的な映画の方が面白かったし、好きです。ミニシアターの苦境という現実の問題も描いていました。

ゴウ役に、急逝した志村けんの代役となった沢田研二、若き日を菅田将暉が演じてW主演、妻役に宮本信子と永野芽郁。館主に小林稔侍と野田洋次郎。北川景子は、あの時代の女優役にぴったりでした。

コロナ禍の逆風に耐えて撮影再開、完成へとこぎつけたものの、度重なる公開延期。やっと公開になった映画ですが、見られてよかったです。
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